役行者(えんのぎょうじゃ)が開き、
徳道と行基が聖武天皇の勅を承けて道場を開いたのが起源とされています。
その境内には不動明王の石像が祀られていますが、
ここではその頭部を特に立体視してみましょう。
注目すべきところは、牙です。
不動明王の牙は「右牙は上方に、左牙は下方に出す」のが一般的です。
これを「牙上下出」と言います。
■写真の真は画像処理が施されています。
パラレル法で立体視ができます。

[080409] 群馬県群馬郡榛名町白岩448 。金峯山修験本宗。坂東三十三観音霊場第15番。白岩山長谷寺(白岩観音)。
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■不動明王はインド由来、中国経由で日本に渡来した尊格です。
インドや中国では残っている像が多くはないとのこと。
日本では非常に多くの像が造られました。
当初は「平常眼」と呼ぶ左右対称の眼をしていましたが、
10世紀頃から、「天地眼」と呼ぶ
左右非対称な眼つきのものが造られるようになりました。
天地眼は、「右眼は天、左眼は地を見るもの」ですが、
右眼は見開き、左眼はすがめる例もあるようです。
本例では、平常眼です。
牙も古い時代のものは、両方とも下向きで、下唇を噛む形になっています。
髪は本例では、巻髪(けんぱつ)と言って、小さな巻き髪を多く作っています。
頭頂は花形に結うのが通例です。
別な例では、総髪と言って、左耳の前で結って、
弁髪にして左前胸に垂らすことがあります。
不動明王のさまざまな頭部の様子は仏像の姿が時代とともに変化する一例です。
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■能力開発、眼力開発における3D立体視訓練の意義や方法に関しては、
SRS研究所のHPとにある著書一覧の中にある
3D写真シリーズを参考にしてください。
http://www.srs21.com/books/index.htm
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)
●3D仏像集(SRS研究所)
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