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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

上毛高原で夏の雰囲気に満ちたダリアが開花する時期になった(群馬07年7月25日)

■上毛高原では梅雨から夏の盛り移行するときに、ダリアは開花する。
今年もそろそろその時期が来た。
■ダリアは多年生球根植物。
原産地はメキシコ。
一般には開花期は7-10月。
ダリアに関する一般的な知識は、
SRS研究所の3D植物園の以下の記事を参照のこと:
「270■ダリアは一重・八重などさまざまな花の姿で楽しませてくれる
         /キク科ダリア属」
http://www.srs21.com/3d_plant/pages/270-daria.htm
■その名前は植物学者リンネの弟子Anders Dahl(アンデル・ダース)に因む。
■1842年(天保13年)にオランダ人によって日本にもたらされた。
花の形がボタンに似るため天竺牡丹との和名が生まれた。
ダリア
[070725]群馬県吾妻郡高山村。
■キク目キク科ダリア属ダリア。和名天竺牡丹。学名Dahlia。英名Dahlia。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)
SRS植物図鑑
3D植物園(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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アサギマダラの雌のマーキングの仕方(筆者独自)と交尾後で腹部のふくらんだ雌の一例(奄美大島。SRS459。07年5月2日)

■旅をする蝶アサギマダラには、移動調査のために、
翅に標識(マーキング)を施して、移動の詳細を調べることが行われています。
一般には、マーキングの仕方は、
1)標識地を簡潔に示す、
2)標識者を示す記号をつける、
3)個体番号をつけて区別をつける、
4)標識月日を記載する、
などが重要な点です。
写真左の例では、標識地は「アマミ」、標識者は「SRS」で表し、
個体番号は「459」(これは07年の最初の個体からの番号)、
標識月日は「5/2」(5月2日を示す)、で示してあります。
この個体は雌です。それは、後翅に「性標」という黒い斑紋がなく、
腹部下面も白っぽいことから判断します。
■それ以外に、写真の個体では、「++ + -」という3つの記号をつけています。
これは筆者独自の表現です。
最初の場所の「++」は、腹部を触れると、
こりこりとした触感のある固い膨らみを触れることを示します。
これは交尾後に雄から受け継いだ精包(=精子の入った袋)が、
雌の交尾嚢にあるかどうかをチェックするものです。
しかし、この交尾判定法には不確実性があるとされます。
筆者がこの場所に「++」と書く場合は、明確にしこりを触れるときです。
(そうでない場合は、「+」。初見がない場合は「-」とします)。
2つめの場所の記号「+」は、交尾口(右の写真の腹端の黒い所)の
1mmほど頭の方向に離れた場所に、「横線がある」ことを示します。
この線は交尾の際に、雄が交尾口を把持することによって生ずる傷で、
交尾の痕跡を示すものです。この痕跡は2点だけのこともあります。
この個体は、交尾痕跡もあり、精包触感もあることになります。
交尾痕による判定の方が、腹部の触感で見る方法よりも、
一般にはより正確と考えられています。
3つめの場所の記号「-」は、腹部がこすれた状態を示す記号で、
「腹部擦過痕」と呼んでいます(複数の段階がありますが、
ここには詳しいことは示しません)。
数多くの個体を観察して来た経験から、
産卵したかどうかを推測する上で役立つものと考えています。
この個体はその初見が見られない例ですので、「-」となっています。
■5月の奄美大島で、春の渡りをする前に交尾が行われていることは、
重要な初見です。
SRS459
[070502]鹿児島県奄美市住用町。奄美大島。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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明るい陽射しの中でムラサキカッコウアザミを訪れたアサギマダラの雄(奄美大島。07年5月4日)

明るい陽射しの中でムラサキカッコウアザミを訪れたアサギマダラの雄(奄美大島。07年5月4日)
■ムラサキカッコウアザミは南西諸島に見られるキク科の帰化植物。
アゲラタムとも呼ぶ植物の仲間だが、淡いブルーの花色が美しい。
奄美大島では春にアサギマダラが集まる。
春のアサギマダラが寄る花は限られているのでその群落は貴重だ。
写真は、ムラサキカッコウアザミの群落に飛来した雄のアサギマダラ。
実際に止まっているのはツルマオ。
■本ブログでのムラサキカッコウアザミの記事は以下の通り:
●07.07/09「ムラサキカッコウアザミの群落で
吸蜜するアサギマダラは美しい(奄美大島。07年5月2日)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-984.html
●07.06/08「07年5月2日の奄美大島ではSRS437-489をマーキング
・・・誘引の主体はムラサキカッコウアザミ」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-885.html
●07.05/19「5月にも住用町のアサギマダラは
ムラサキカッコウアザミに飛来する(奄美大島にて)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-810.html
●07.05/19「ムラサキカッコウアザミはアゲラタムとも呼ばれて
南西諸島で野生化している(奄美大島にて。ムラサキカッコウアザミNo.1)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-809.html
●07.04/03「アサギマダラが集まるムラサキカッコウアザミの
大群落もここが最後か(奄美大島、07年3月)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-533.html
●07.04/03「ムラサキカッコウアザミで吸蜜するアサギマダラ
(奄美大島、07年3月)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-532.html
●07.03/22「大国林道のムラサキカッコウアザミは減っていた
(アサギマダラの吸蜜植物)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-481.html
■SRS研究所の「3Dアサギマダラの世界」での
ムラサキカッコウアザミの記事は以下の通り:
Asagi54■ムラサキカッコウアザミでのアサギマダラの吸蜜(2)(奄美大島4月)
http://www.srs21.com/3d_insect/asagi_pages/Asagi-054-murasakikakkouazami.htm
Asagi9■ムラサキカッコウアザミで吸蜜する奄美のアサギマダラ
http://www.srs21.com/3d_insect/asagi_pages/asagi-009-murasakikakkouazami%20no%20hana.htm
アサギマダラ+ムラサキカッコウアザミ
[070504]鹿児島県奄美市住用町。奄美大島。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■キク科カッコウアザミ属ムラサキカッコウアザミ(別名オオカッコウアザミ)。学名Ageratum houstonianum Mill。園芸種の場合は、アゲラタムと呼ばれることが多い。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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奄美大島では5月に食中植物コモウセンゴケの開花を見た(07年5月2日)

■コモウセンゴケは食中植物の一緒。
コケという名前はあるが、苔ではない。
葉の腺毛から粘液を分泌して虫を捕獲する。
虫がこれにつくと、腺毛が虫をくるむように運動をする。
奄美大島では三太郎峠近くの赤土が露出していて
湿度の高い場所で見ることができる。
2007年5月2日には、開花を確認することができた。
■コモウセンゴケは宮城県以南の本州、四国、九州、東南アジアなどに分布。
6~9月に開花する。
冬場は葉の赤味が増す。
粘液成分はヘミセルローズでこれに複数の消化酵素が加わって消化をする。
このような仕組みが誕生した経緯には脱帽する。
■モウセンとは床に敷く「毛氈」のこと。
床に敷き詰めたように繁殖することがあるので、この名前がついた。
■モウセンゴケとは葉の違いで区別できる。
モウセンゴケの葉は明確な葉柄があり、葉身はほぼ円形。
コモウセンゴケは葉柄がはっきり区別できず、次第に細くなる。
■日本ではモウセンゴケ、コモウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケ、
トウカイモウセンゴケなどの種類がある。
トウカイモウセンゴケはモウセンゴケとコモウセンゴケの雑種。
コモウセンゴケ
[070502]鹿児島県奄美市住用町三太郎峠。
■モウセンゴケ科ドロセラ属コモウセンゴケ。学名Drosera spatulata Labill.。英名Common sundew。Spoon-shaped sundew。
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SRS研究所の公式HP
<参考HP>
奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
SRS植物図鑑
3D植物園(SRS研究所)
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アワ(粟)の穂は花材として利用できる(東京。6月12日)

■アワ(粟)は私の小さい頃は小鳥の餌としてよく用いていた。
そのアワが新鮮な穂をつける季節になった。
ふっくらとしたよく実った穂を見ると、
ふっくらとした小鳥の表情を思い出す。
ほろほろとした手触りの粟の実を小鳥がおいしそうに食べていた。
■写真は花材として入手して研究所の教室に飾ったもの。
麦の穂と同様に、季節感を感じさせてくれる花材である。
■アワは雑穀の一種。東アジアが原産地。
エノコログサを原種とする栽培植物。
中国では米が主食となる以前は粟が主食であったという。
日本でも米より以前に粟が栽培されていたという。
アワ・粟
[070612]東京都文京区千駄木。SRS研究所。
■イネ目イネ科エノコログサ属アワ。学名Setaria italica Beauvois。英名foxtail millet、bengal grass。
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SRS研究所の公式HP
<参考HP>
SRS植物図鑑
3D植物園(SRS研究所)
東京の自然体験(SRS研究所)
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イジュはなぜか奄美大島ではアサギマダラが吸蜜に訪れる

■イジュ詳細に関しては、前項に示してあるので、参照のこと。
■本稿では、イジュにアサギマダラが吸蜜に来ることを強調しておきたい。
奄美大島では5月下旬から6月上旬にかけて、
イジュが満開になるころ、
山地でアサギマダラの群れが吸蜜に訪れる。
■不思議なことに、他の島ではそのような話を聞いたことはない。
■この頃のイジュにはアサギマダラ以外にも、
イシガケチョウ、カラスアゲハ(オキナワカラスアゲハの奄美亜種)、
アオバセセリなどが次々と飛来して吸蜜して賑やかです。
■SRS研究所の「3Dアサギマダラの世界」の次の記事は、
アサギマダラがイジュに来た様子を示します:
「Asagi8■奄美のイジュの花で吸蜜するアサギマダラ」
http://www.srs21.com/3d_insect/asagi_pages/asagi-008-asagimadara%20to%20ijyu%20no%20hana.htm
イジュの花

[070504]鹿児島県大島郡龍郷町。
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SRS研究所の公式HP
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3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
SRS植物図鑑
3D植物園(SRS研究所)
奄美大島の自然旅行体験
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朝のボウ湖の爽やかな美しさ

  すでに示した「夕方のボウ湖の青の世界に浸された美しさ」
   という画像では、黄昏れたボウ湖を示したが、
    ここでは、朝のボウ湖の景観を示す。
     澄んだ大気の中で
      くっきりとした陰影を示すカナディアンロッキーの風景は、
       いつ眺めても美しい。
ボウ湖

[020807] カナダ。バンフ国立公園。ボウ湖。
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