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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

07年の夏もアサギマダラがネットに寄って来た [070824。デコ平]

■アサギマダラは香りに敏感な生き物である。
お互いのコミュニケーションにも香りを活用している可能性が高い。
その役割は単に雄が雌を惹きつけるといった
単純なものではないのではないかと個人的には考えている。
ネットに寄って来る個体が少なからずいるのもそのためであろう。
■07年8月24日は、ネットに寄って来るアサギマダラが多かった。
この年の8月の中ではもっとも多かった日であろう。
写真はそのようなアサギマダラの一例。
まずネットの周りを飛び回り、特に驚かすことがなければ、
ネットに止まる。放置すると、ネットを舐めたりする。
やがて飛んで行く。
■このようにしてやって来るのは、基本的には雄も雌も両方である。
ただし、実際には雌は雄の10分の1以下の個体数しか見ないので、
結果としては雄がやって来るのを見ることが多いことになる。
写真の例は、ネットで性標が見づらいが、
他の写真と併せると雄であることが分かる。
■06年8月18日の例は、過去のブログ記事を参照のこと:
06.08/18●「雨宿りのネットに2頭のアサギマダラが飛来」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-96.html
この場合は、2頭同時に飛来して止まった。
ネットに寄った例2
[070824]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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8月24日は別のアサギマダラも地面を舐めていた・・・この日は「地面がおいしい日」? [070824。デコ平]

■前項では、アサギマダラが地面に止まって口吻を動かしていたことを紹介した。
下の写真は別な個体が同様なことをしている場面である。
撮影は同日に、前項の個体から数メートル離れた場所で行われた。
■前項と同じ新鮮で破損のない雄個体であるが、
前項よりやや日射しの強いところに止まっている。
しかし、すぐ近くに日陰があるので、半日陰の範囲から外れていない。
■アサギマダラは香りに極めて敏感である。
香りに敏感ということは、味覚が敏感と言い換えることもできる。
気象条件によって「大地がおいしい(地面がうまい)」日があるのかもしれない、
などと考えている。 
地面に止まるアサギ2
[070824]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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アサギマダラが地面を舐めていることがある [070824。デコ平]

■アサギマダラはときに他の蝶とは異なる不思議な行動をすることがある。
写真は、地面に止まって土を舐め回しているアサギマダラの姿である。
舐め回しているのは、口吻を実際に動かしている様子が見えるので確認できる。
■この写真を理解するポイントは3つある。
一つはこの場所がカラマツ林に挟まれた半日陰の路上であるということ。
日向でこのようなことをするのは見たことがない。
これはアサギマダラが直射日光や高温に弱いということと関連がある。
■もう一つのポイントは、この日は、
複数のアサギマダラが同様のことをしていたということである。
すなわち、何かこのような行動を取る衝動を生み出す要因が、
気象条件の中にあった可能性がある。
この日は、地面を舐めるに留まらず、
花のない道路の日陰をうろうろと飛び回るアサギマダラが
少なくとも20頭以上は見かけられた。
■そして、何よりも肝腎な3つ目のポイントは、
ことはこの日以外には、アサギマダラの同様な行為は
グランデコでは見られていない、ということである。
■他の蝶で大地に止まる例は、アゲハチョウ科の蝶が、
吸水のために湿った大地や水たまりの脇に止まる例が知られている。
しかし、今回のアサギマダラが止まっていた場所は、
そのような「吸水」に適した場所ではないので、
水を求めていたという理解は成り立たない。
ただし、写真で見ると分かるように、湿り気はある。
だから、人間は吸水できなくとも、蝶には十分な「水分」がある、
という解釈は成立する。
しかし、わざわざオープンな道路で水分を求めなくとも、
ふんだんにある花の蜜に水分はあるし、
草の繁茂した部分の大地の方が、水分は多いに違いないから、
草むらの間や笹の間の大地で水を供給した方が効率がいいに違いないから、
「なぜここで」という疑問には答えられない。
■他の理解は、何らかのミネラルを求めていたというものである。
これについては可能性があるが、
「なぜ、この日だけにこのような行為が認められたのか」
という疑問には答えられない。
■この日とその翌日には、
アサギマダラが他のアサギマダラを追いかける行為が
よく見られた。これは秋の南下中に、時に見られる行為である。
しかし、長期滞在しているグランデコのゲレンデで平素見られる行為ではない。
■また、この日と翌日には、アサギマダラが、
捕虫網に寄って来る現象が平素より多く見られた。
この現象はグランデコでは過去3年間、
8月中旬~下旬にかなりよく見られる現象であるが、
なぜか2007年は相対的に少ない。
しかし、この日と翌日だけは例年並みに観察された。
■一般に「ネットに寄って来るアサギマダラは新鮮な個体である」。
それゆえに「敏感で好奇心いっぱい」という印象を受けるものが多い。
写真の個体も、比較的新鮮な個体であることに注意を払いたい。
■やはり何か特殊な気候上の要因が
アサギマダラにこのような一群の不思議な動きをさせたと言うしかない。
アサギマダラには謎が多い。
■参考までに言うと、今年のグランデコでは
キベリタテハやコムラサキというタテハチョウ科の蝶が極めて少なかったが、
この日だけは、アサギマダラが徘徊をした道路に
いつもは姿を見せないこれらの蝶が突然出て来て、
路上で止まる姿が見受けられた。
広くタテハチョウの仲間全体に
何か不思議な影響が見られた一日であったのかも知れない。
吸水アサギ
[070824]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
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07年8月11日、KBF福島放送(テレビ)にて、「裏磐梯にアサギマダラ」というニュースが流れる [070811。デコ平]

■2007年8月11日の10時6分に、
「裏磐梯にアサギマダラ」というニュースが、福島県内ニュースの一つとして、
KBF福島放送というテレビ局から流れました。
以下その趣旨を引用します:
「   裏磐梯にアサギマダラ
             2007年08月11日 10時06分放送
“旅をするチョウ”として知られるアサギマダラが、
今年も北塩原村裏磐梯のデコ平に飛来し始めた。
 アサギマダラは夏を迎える前に北上し、
秋は南下する習性を持つと知られているが、生態についてはいまだ謎が多い。
 デコ平にはアサギマダラが好むヨツバヒヨドリの花が群生していることから、
毎年8月初旬から中旬にかけて姿を見せる。
 グランデコリゾートのパノラマゴンドラ山頂駅付近では訪れた観光客が
黒、茶、青の美しい羽で優雅に舞うアサギマダラに見入っている。
 11日からは毎日、現地で観察会も開かれる。
 参加者に網でアサギマダラを一度捕獲してもらい、
羽に日時と場所をマーキングして放す。
 昨年デコ平でマーキングした約1万3千匹のうち、
最長で2191キロ離れた沖縄県与那国島まで飛んだ個体が確認されている。
 観察会は9月2日まで開き、時間は午前10時から正午まで。
 問い合わせはグランデコリゾート電話0241(32)2530へ」。
■写真は、観察会の模様(07年8月12日)。
ゼッケンのついたジャケットを着用して
ブナの森の中の散歩道のあるゲレンデに向かう参加者(筆者撮影)。
0812観察会
[070811](写真は翌日)福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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