■2007年9月27日14時19分に、
群馬県の赤城山のふもとの赤城自然園で、
写真に示すアサギマダラ個体を再捕獲しました(♂)。
写真の右側がもともとあった標識で「KNK27」とだけ書いてありました。
過去の例から、群馬県利根郡片品村東小川の丸沼(標高1,430m)
で標識された例ではないかと推測しました。
その後、9/4に丸沼で標識されたものと判明しました。
以下、アサギMLに報告した概略を示します:
■[asagi:011617] 移動情報】 群馬県丸沼 9/4
→ 群馬県赤城自然園 9/27 (KNK27→ AP3126) ♂
丸沼から赤城自然園への移動を示します。
●移動情報
群馬県片品村丸沼 9/4 → 群馬県赤城自然園 9/27
(南西方向に約38km移動。移動日数は23日間)
標 識:KNK 27
性 別:♂
標識日:2007年9月4日11時00分
標識地:福島県利根郡片品村 東小川4658-7 丸沼(標高1430m)
標識者:井上 勝
その他:ヨツバヒヨドリ吸蜜。
↓
再捕獲日時:2007年9月27日14時19分
再捕獲地:群馬県赤城町 赤城自然園。
再捕獲者:栗田昌裕
その他: 鮮度中の中。フジバカマにて吸蜜。翅縁白毛3割残存。
腹部横径:正常範囲。「AP3126 9/27」を追記放蝶。
追記。
1)9月27日は、赤城自然園で121頭標識しました。
そのうちの1頭が本例でした。
2)井上さんが、KNK26~29の4頭を標識されたようです。
■写真の左側には、筆者が赤城自然園で加えた標識:
「AP3126 9/27」が記載されています。

[070927]群馬県渋川市赤城町。赤城自然園。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
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■07年8月8日に、グランデコスキー場で筆者が標識をしたアサギマダラが、宮城県の蔵王山(蔵王山の宮城県側)で再捕獲されたことが分かりました。
これは『グランデコ→蔵王』という移動の2007年における第2例目になります。
07年の8月8日の11時55分に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS2717と標識をして放蝶しました。標識者は栗田昌裕。
その蝶は、それから17日後の8月25日に、山形県蔵王山で、阿部信行さんによって再捕獲されました。
移動距離は約55km。移動方向は北東です。
■下に示したのがSRS2717の放蝶時の画像です。新鮮な雄個体で、破損はありません。腹部は正常上限の太さ。翅の縁の白毛は10段階のうちの6くらいの残存レベルです。
■アサギマダラは夏の間は涼しい高原で過ごす傾向がありますが、今年の8月上旬の後半は東北地方は過去3年に似ず晴天続きで、気温も海抜約1400mのゲレンデで30度近くまで上昇を示す異常な暑さを示しました。そこで、通常ならば、グランデコで一夏を過ごせばよいところが、さらに北上してより涼しい場所を求めた個体が少なからずいたのではないかと想像しています。
■07年のグランデコからは、筆者の標識した個体が
3例も北上して蔵王で再捕獲されています。
以下のブログ記事を参照してください:
●07.9/7「福島県グランデコから宮城県蔵王にアサギマダラが約55km移動した [SRS2471 07.8/7。デコ平] 宮城県第一例」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1130.html●07.9/6「福島県グランデコから山形県蔵王にアサギマダラが約55km移動した [SRS7212 07.8/25。デコ平] 山形県第一例」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1129.html2番目の記事は、8月25日にグランデコでマーキングをした個体が、
9月4日に蔵王山の山形県側で再捕獲された例が示されています。
8月の下旬になってもまだ蔵王に移動する個体がいたくらいですから、
上旬にはかなりの数が移動した可能性があると思います。
■このようにグランデコから夏に北上した個体も、
いずれは秋になると南下するはずですから、
事実上、「Uターンをする」個体がいることを示唆しています。
どれくらいの個体が「Uターン」をするのかは、
まだきちんとしたデータは得られていません。
■以下、アサギMLに投稿した報告記事の一部を掲げておきます。
【移動情報】 グランデコスキー場 8/8
→ 宮城県蔵王町 8/25 (SRS2717→ ZAO) ♂ 宮城県第2例
◆移動情報
グランデコスキー場 8/8 → 群馬県赤城自然園 8/25
(東北方向に約55km移動。移動日数は17日間)
標 識:SRS 2717 デコ 8/8
性 別:♂
標識日:2007年8月8日16時08分
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。破損なし。鮮度上の下。
辺縁白毛6割残存。腹部横径 正常上限。
↓
再捕獲日:2007年8月25日16時頃
再捕獲地:宮城県蔵王町後見ゲレンデ 聖山平
再捕獲者:阿部信行
備考 :ZAO 8/25を追加標識して、再放蝶。
◆コメント 当日89頭標識したうちの1頭です。

[070808]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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■07年6月5日に大分県の姫島で放蝶されたアサギマダラが、
9月14日に群馬県の赤城自然園で再捕獲されました。
これは春に北上移動したアサギマダラが、夏を経由して、
秋まで生きていたことが確認された最初の極めて珍しい例です。
以下、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します。
■[asagi:011560] 【移動情報】 姫島 6/5 → 赤城自然園 9/14 (KK420→・)
[姫島からの移動3例目]
姫島から赤城自然園への移動に関して報告いたします。
■移動情報
姫島 6/5 → 群馬県赤城自然園 9/14
(北西方向に約743km移動。移動日数は101日間)
標 識:KK 420 6/5 ヒメ
性 別:♂
標識日:2007年6月5日
標識地:大分県東国東郡姫島村みつけ海岸
標識者:木野村孝一
備 考:スナビキソウにて吸蜜。
↓
再捕獲日:2007年9月14日10時10分
再捕獲地:群馬県渋川市赤城自然園
再捕獲者:内田洋子・松本幸雄
再確認の方法:捕獲
備 考 :フジバカマ吸蜜中。
大変弱っており捕獲後絶命
■コメント
●1)本例は、2007年に、姫島から島外に北上移動して
再確認された第3例目にあたります。
●2)姫島からの移動距離の最長例の第二例目になりました。
第一例目は昨年(2006年)に、
姫島から赤城自然園に移動した例でした:
[asagi:010122] 【移動情報】 姫島 5/23,25
→ 赤城自然園 6/22 (KK136→SRS3483→AP26)
[姫島からの移動6例目]
最長距離を離れた場所で、2年連続して再確認されたことは興味深い
ことだと思います(昨年の例の標識者は木野村孝一氏&栗田昌裕で、
再捕獲者は松本幸雄&内田洋子)。
●3)2007年の赤城自然園では個体数が9月上旬から中旬の初めにかけて
大変少ないという風に伺っておりましたが、その中で本例のような
貴重な例が確認されたことはうれしい限りです。
●4)2007年の春の姫島は前年より3-4割個体数が少ない印象でしたが、
3つの移動の波が観察されました。
本例はその第3番目の波である6月5~8日のときに放蝶されたものです。
木野村さんによれば
「6月8日には、7時時点でのアサギマダラは約1500頭です。
天気曇り、温度21度です。昨日より増えている感じがいたします」
とのことでした。
●5)2006年に、一番最後に確認された北上個体は、
「姫島6/10→石川県白山市 8/31(KK560)」
という例でした(標識は木野村孝一氏→中村明男氏)。
この例は、538km、82日間の移動でした。
北上個体が「8月超え」を果たして、「9月入り」をしたことで、
本例には歴史的な意義が生まれたと思います。
●6)グランデコスキー場で8月に観察をしていると、
捕獲したアサギマダラのおよそ1%余が、
「古い個体、または中古の個体」となっています
(筆者のブログでその日々の割合は公開中)。
これらは、春に北上した個体がそのまま8月まで生き延びていると考えられ、
その割合は9月上旬まで変わることがありません。
したがって、生き延びていれば、そのまま南下していくと思われます。
すなわち、「北上の後、Uターンをする」ことになります。
●7)本当にUターンをしたかどうかは、「姫島で春に標識された個体が、
夏の全くいない時期を経て、秋に再度確認された場合」に言えることに
なると思います。その意味で、姫島は「Uターン現象が最初に確認さ
れる場所」になり得ると思います。本例はそのいわば前駆例になります。
■下の画像は、姫島から夏を超えて秋に見出されたアサギマダラ。
赤城自然園の片場富夫氏の御好意により筆者が撮影させていただきました。

[070914]群馬県赤城村 赤城自然園。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)●
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)●
姫島のアサギマダラを守る会の紹介●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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■07年9月21日、長野県大町市の「のっぺ山荘」にて、
フジバカマで吸蜜しているアサギマダラの中に、
「ラララ115 白山 9/5」と標識してある個体を見つけました。
これは、石川県白山市の荒谷林道でマーキングされたものと思われます。
「ラララ」という標識は、「テレビ金沢」のスタッフが用いている標識です。
写真は「ラララ 115」の左側の画像を示します。
この個体には、「SRT2083」という標識をつけて再度放蝶されました。
■移動距離は約111km。移動方向は東北東。移動日数は9日間です。
■「ラララ 白山」という標識のあるアサギマダラは、下記のブログ:
07.09/17●「石川県白山市から111km東北東に移動した
アサギマダラを長野県大町市で再捕獲した
[070914。ラララ516→SRT1052。長野。白馬山麓。のっぺ]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1141.html
で示したように、9月14日に、同じのっぺ山荘で再捕獲していますので、
本例が2例目となりました(他に、「ラララ61 白山 9/4」も、
のっぺ山荘にて9/17に再捕獲されています)。
これらの個体は、おそらくほぼ同時期に渡って来たものと考えられます。
■秋のアサギマダラは、一般には「南下移動する」のが普通です。
しかし、本例では9月上旬から下旬にかけて東北東に移動しており、
しかし、それが一頭だけではなく、
複数頭確認されていることが興味深く思われます。
「夏の期間の延長として行動していた」あるいは
「台風などの影響でコースが狂った」などが理由として考えられます。
■なお、テレビ金沢では、この再捕獲を受けて、
9月25日、現地(のっぺ山荘)に、番組スタッフ
(番組の案内役の尾張勝也さんや中村明男さん)が
取材に訪れるとのことで、筆者にもメールによる問い合わせをいただいています。
■その後、放蝶者の中村さんにコメントをいただきましたので、
アサギMLに以下の趣旨の報告をしました。
■[asagi:011607] 【移動情報】 石川県白山市 9/5
→ 長野県大町市 9/21 (ラララ115 → SRT2083) ♂
白山の荒谷林道から大町市のっぺ山荘に
移動した個体の再捕獲(2例目)を報告します。
●移動情報 石川県白山市 9/5→長野県大町市 9/21
(移動方向東北東。移動日数16日間。移動距離約111km)
標識:ラララ115 白山 9/5
性別:♂
標識日時:2007 年9月5日
標識地:石川県白山市荒谷(荒谷林道)
標識者:中村明男
その他:9月4、5日に3名で150頭標識したうちの一頭。
↓
再捕獲日時:2007年9月21日14:06
再捕獲地:長野県大町市平 中綱湖畔「のっぺ山荘」
再捕獲者:栗田昌裕
その他: 鮮度中の下。左後翅破損。右後翅小破損。
フジバカマにて吸蜜。翅縁白毛3割残存。
腹部横径:正常範囲よりやや大。
「SRT2083 NP 9/21」を追記放蝶。
追記。
1)上記はテレビ金沢の尾張さん、中村さんと、喜界島の
福島さんが、ご一緒にマーキングをされた日の一個体とのことです。
2)9月上旬に、通常の「南下」ではない方向に移動したことになります。
3)「のっぺ山荘」では例年通り、9月12~14日に
第一波が訪れました(ほぼ2000頭[再捕獲による推定値])。
鮮度などから長野県またはその近県からの移動個体が主と推測しました。
その翌週、9月19日の夕方に第二波が訪れました。この集団は、
過去10年で初めて見るほど多くの個体だったとのことです
(のっぺ山荘の古川さんによる)。9月20~21日のデータを元に
推定するとこの集団の個体数は4千頭を超えていたと思われます。
第二波には栃木県、群馬県、福島県、宮城県の個体が含まれて
いましたので、北日本からの移動集団が主と推測されました。
4)本例を含めて、白山からのっぺ山荘への移動個体は3頭になりました。
一例は西川尚実さんが9月17日に再捕獲された「ラララ61 9/4」。

[070921]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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■長野県の大町温泉郷の横を鹿島川が流れている。
写真はそこにかかる鹿島大橋から見た景観である。
左方手前には爺ヶ岳が見える(2670m)。
右手奥に見えるのは鹿島槍ヶ岳(2889m)。
写真には見えないがその奥には、
五龍岳(2814m)、白岳(2541m)、唐松岳(2695m)、
白馬鑓ヶ岳(2903m)と北アルプスの峰々が続いている。
■2007年は例年になく暑い日々が続いており、
長野では9月18、19、20日と連続3日間、30度以上を越す夏日となった。
それでも、21日になると
秋らしい爽やかな大気が北アルプスのふもとには満ちていた。

[070924]長野県大町市大町温泉郷。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月22日、
一日で合計20頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS6364からSRS6383が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は0頭であった。
(累積512例となった雌のうち交尾例は7例のままで、1.37%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は4118頭となった。
■この日の天候は、朝に雨が降り、一時曇りとなったが、
温度が18.5度Cと低く、ゲレンデも暗く、
アサギマダラはほとんど見ない状態だった。
昼過ぎには雨が降って来たので、13:30に下山を決心した。
■この日は、古い個体は0例だった。この日までの古い個体は23例で、
累積4098例のうちの23例で、0.66%である。
中古の個体も0例だった。その累積は19頭で、
「古+中古」例の合計は42頭で、4118例の中では1.02%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月21日(19日目)に筆者が標識した個体のうち、
0例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は20頭のうちの3例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約27500頭となる。この推定値は、捕獲頭数が少ないデータに基いているので、
他の推定値ほどの信頼性を持たない。
しかし、3万頭を超えていないことは意味があると思う。
■写真はSRS6364。雄個体である。

[070822]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■多くの南下するアサギマダラが訪れる群馬県の赤城自然園は、
9月になるとフジバカマが満開になって、
吸蜜するアサギマダラの楽園となる。
■06年9月には、多くの株が枯れた状態になって心配したが、
07年9月はそれよりもよい状態でアサギマダラを迎えている。
■写真は、9月19日に「花畑」と呼ばれている場所を撮影した。
■平年よりアサギマダラの南下移動が遅れている07年であるが、
9月14日の赤城自然園では、大分県の姫島を6月5日に出て、
100日以上生き延びたアサギマダラが9月14日に再捕獲された。
また、9月15日の赤城自然園では、福島県のグランデコから移動して来た4個体と、
蔵王から移動して来た1個体が再捕獲された。
これからますます期待が持てる状況である。

[070919]群馬県赤城村 赤城自然園。
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■群馬県の赤城山麓にある赤城自然園には、
秋になるとフジバカマが一斉に開花して、
数多くのアサギマダラが訪れる。
ここでは主として東北方面から移動した多数のアサギマダラが再捕獲されている。
私は3年前からここでマーキングをさせていただいている。
2007年は9月19日に訪れて、非常に短い時間であったが、
AP3001からAP3020までの標識を行った。
■07年の9月の前半にはアサギマダラの数が過去と比較して非常に少なかったが、
9月15日から昨年程度の個体数になった。
全体に東北からの南下が7日から10日程度遅れているからであろう。
実際に訪れて、これからの1-2週間が楽しみであると思った。
■写真はAP3006。雄個体である。

[070919]群馬県赤城村 赤城自然園。
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■ツマグロヒョウモンは、北に向かって生息域を拡大している代表的な蝶である。
温暖化がその現象を後押ししていることはほぼ間違いないと思われる。
東京都では2006年にもちらほら見かけたが、
2007年は特によく見かけるようになった。
■下の写真は、東京都の文京区にある須藤公園で撮影したツマグロヒョウモンの雌。
ツマグロの名前の通り、前翅の縁が黒っぽい。
ツマグロヒョウモンは、地面近くをふわふわと飛ぶ傾向がある。
雌は黒い部分に白帯があるので、実際に飛んでいる様子をみると、
この白い部分がぴらぴらと明滅するようでなかなか美しい。
■9月になって、同じ場所で、3回以上ツマグロヒョウモンに出会った。
そのうちの1回は、3頭を同時に見た。
ヤブガラシの花の周囲を飛んで吸蜜していた。
須藤公園にはスミレが自生しているので、それで繁殖したのか、
あるいは、庭先のスミレの園芸種で繁殖したのか、そこはまだ分からない。
■ツマグロヒョウモンに関しては、以下の3つのブログ記事(前項)と、
その下の3つのSRS研究所の3D昆虫園の記事も参照してください:
1●06.09.17「早稲田の大隈庭園で複数のツマグロヒョウモンを見た
[070917。東京。ツマグロヒョウモンNo.3]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1143.html2●06.05/19「ツマグロヒョウモンの雌は前翅の先端が黒い
(奄美大島にて。雌。ツマグロヒョウモンNo.2)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-806.html3●06.05/19「ツマグロヒョウモンはよく地面に止まる
(奄美大島にて。雄。ツマグロヒョウモンNo.1)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-805.html4●「ツマグロヒョウモンはイジュの花で好んで吸蜜する」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/055-insect-tsumagurohyoumon.htm5●「アオバセセリは敏捷だがイジュで吸蜜するときは
油断あり(ツマグロヒョウモンも)」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/065-insect-aobaseseri.htm6●「ツマグロヒョウモンの雄は全体的にオレンジ色の
華やかなヒョウモンの翅を持つ」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/088-insect-tsumagurohyoumon%202.htm
[070818]東京都文京区千駄木。須藤公園。
■チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ヒョウモンチョウ族ツマグロヒョウモン属ツマグロヒョウモン。学名Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)。英名Indian Fritillary。
●本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所のHP
「ここをクリック http://www.srs21.com/」SRS生物蝶図鑑
http://www.srs21.com/blog/blog%20Plant.htm東京の自然体験
東京の自然体験(SRS研究所)●ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
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■福島県グランデコスキー場で、筆者が標識したアサギマダラが、
群馬県赤城自然園で再捕獲されました。
これはグランデコ発の個体が群馬県で2007年に再捕獲された第2例です。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
[asagi:011569] 【移動情報】 グランデコスキー場 9/5
→ 群馬県赤城自然園 9/15 (SRS9808→ AP163) ♂ 群馬県第2例
■移動情報
グランデコスキー場 9/5 → 群馬県赤城自然園 9/15
(南西方向に約161km移動。移動日数は10日間)
標 識:SRS9808 デコ 9/5
性 別:♂
標識日:2007年9月5日11時28分
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。
破損なし。鮮度中の下。右後翅裏面は汚れている。
辺縁白毛3割残存。腹部横径 正常上限。
↓
再捕獲日:2007年9月15日11時35分
再捕獲地:群馬県渋川市赤城町 赤城自然園
再捕獲者:相川明・片場富夫
備考 :AP163を追加標識して、再放蝶。
■コメント
当日508頭標識したうちの1頭です。

[070905]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
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■ツマグロヒョウモンは、北に向かって生息域を拡大している代表的な蝶である。
東京都でも2006年にはさほど頻繁には見られなかったが、
2007年は特によく見かけるようになった。
■下の写真は、早稲田大学の敷地にある
大隈庭園を散歩したときに見たツマグロヒョウモンの雄。
庭園の池のほとりを飛びながら、つつじの枝に止まったところを撮影。
このときは複数の個体を見た。
■ツマグロヒョウモンに関しては、以下の2つのブログ記事(前項)と、
その下の3つのSRS研究所の3D昆虫園の記事も参照してください:
1●06.05/19「ツマグロヒョウモンの雌は前翅の先端が黒い
(奄美大島にて。雌。ツマグロヒョウモンNo.2)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-806.html2●06.05/19「ツマグロヒョウモンはよく地面に止まる
(奄美大島にて。雄。ツマグロヒョウモンNo.1)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-805.html3●「ツマグロヒョウモンはイジュの花で好んで吸蜜する」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/055-insect-tsumagurohyoumon.htm4●「アオバセセリは敏捷だがイジュで吸蜜するときは
油断あり(ツマグロヒョウモンも)」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/065-insect-aobaseseri.htm5●「ツマグロヒョウモンの雄は全体的にオレンジ色の
華やかなヒョウモンの翅を持つ」
http://www.srs21.com/3d_insect/pages/088-insect-tsumagurohyoumon%202.htm
[070817]東京都新宿区西早稲田。大隈庭園。
■チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ヒョウモンチョウ族ツマグロヒョウモン属ツマグロヒョウモン。学名Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)。英名Indian Fritillary。
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■福島県グランデコスキー場で、筆者が標識したアサギマダラが、
群馬県赤城自然園で再捕獲されました。
これはグランデコ発の個体が群馬県で2007年に再捕獲された第1例です。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
[asagi:011566] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/26
→ 群馬県赤城自然園 9/15 (SRS7881→ AP160) ♂ 群馬第1例
■移動情報
グランデコスキー場 8/26 → 群馬県赤城自然園 9/15
(南西方向に約161km移動。移動日数は20日間)
標 識:SRS7881 デコ 8/26
性 別:♂
標識日:2007年8月26日17時10分
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。
左右後翅微少破損。鮮度中の下。辺縁白毛4割残存。
腹部横径 正常上限。
↓
再捕獲日:2007年9月15日11時30分
再捕獲地:群馬県渋川市赤城町 赤城自然園
再捕獲者:内田洋子・青木悟
備考 :AP160を追加標識して、再放蝶。
■本例は8月26日に、510頭標識したうちの1頭です。

[070821]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■07年9月14日、長野県大町市の「のっぺ山荘」にて、
フジバカマで吸蜜しているアサギマダラの中に、
「ラララ516 白山 9/5」と標識してある個体を見つけました。
これは、石川県白山市の荒谷林道あたりで
マーキングされたものではないかと思われます。
「ラララ」という標識は、「テレビ金沢」のスタッフが用いている標識です。
■移動距離は約111km。移動方向は東北東。移動日数は9日間です。
■秋のアサギマダラは、一般に「南下する」のが普通であると考えられています。
それが9月の上旬から中旬にかけて東北東に移動したのはなぜでしょうか。
07年の夏のアサギマダラの挙動は、
東北では例年より10日ほど遅れていたように思われますので、
このアサギマダラはまだ夏の期間の延長として行動していたのかもしれません。
■以上の記載に対して、中村明男さんからコメントをいただき、
以下の趣旨の報告をアサギMLにすることができました。
■[asagi:011606] 【再捕獲情報】 石川県白山市 9/5
→ 長野県大町市 9/14 (ラララ516 → SRT1052) ♂
白山の荒谷林道から長野県大町市のっぺ山荘に
移動した個体の再捕獲を報告します。
●移動情報 石川県白山市 9/5→長野県大町市 9/14
(移動方向東北東。移動日数9日間。移動距離約111km)
標識:ラララ516 白山 9/5
性別:♂
標識日時:2007 年9月5日11:00~14:00
標識地:石川県白山市荒谷(荒谷林道)[北緯36°15′東経136°41′]
標識者:尾張勝也
その他:鮮度 新鮮
↓
再捕獲日時:2007年9月14日15:33
再捕獲地:長野県大町市平 中綱湖畔「のっぺ山荘」
再捕獲者:栗田昌裕
その他: 鮮度中の上。フジバカマにて吸蜜。翅縁白毛5割残存。
腹部横径:正常範囲よりやや大。
「SRT1052 NP 9/14」を追記放蝶。
追記。
1)上記はテレビ金沢の尾張さん、中村さんと、喜界島の福島さんが、
ご一緒にマーキングをされた日の一個体とのことです。
標識された41♂、2♀の中の一頭です。
2)9月上旬に、通常の「南下」ではない方向に移動したことになります。
3)「のっぺ山荘」では例年通り、9月12~14日に
第一波が訪れました。ほぼ2000頭(再捕獲による推定値)が、
のっぺ山荘のフジバカマ園で、群舞する様子が観察できました。
翅の鮮度から、第一波は、長野県またはその近県からの
移動個体が主であると考えました。

[070914]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■長野県大町市の中綱湖畔ののっぺ山荘は、
9月になるとフジバカマが美しく咲き揃い、
多くのアサギマダラが集まることが知られている。
ここには毎年訪れて今年が4年目となる。
■07年9月13日に、約1年ぶりに訪れて、
青空の下でフジバカマの淡いピンクの花が、
美しく咲いているのを見た。
この日は4分咲きと言ったところだった。
のっぺ山荘のオーナーによると、
2007年の開花状況は例年より4日ほど早いとのことだった。
■ここにはアサギマダラの第一波の数千頭が集まって、
飛び交っては吸蜜することに余念がなかった。

[070913]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■キク科ヒヨドリバナ属フジバカマ(藤袴)。学名Eupatorium fortunei (またはEupatorium japonicum)。
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■長野県大町市の中綱湖畔の「のっぺ山荘」では、07年9月13日、
一日で合計608頭のアサギマダラに標識することができた。
すべて植えられたフジバカマに集まって来た個体である。
SRT1からSRT608が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は9頭で1.5%であった(交尾例はなし)。
■この日は天候に恵まれ、終日快晴だった(天気予報では崩れることも予想されていた)。
気温は25°から28°で、
昼間はアサギマダラにとっては高すぎる温度だったが、
朝や夕方は活動しやすい温度であった。
「のっぺ山荘」の古川さんによれば、
前日にみかけ上1500頭くらいに増えたとのことだった。
■この日は、古い個体は0例、中古の個体は2例を見た。
大半が、新しい個体であった。
■600頭を標識しても、
夕方の段階で未標識個体は明らかにその5倍以上はいたので(比率から推定)、
3000頭はのっぺ山荘の周囲にいると推定された。
明日天気がよければ、よりはっきりした推定ができる。
■本日の様子から見ると、中部山岳地帯でのアサギマダラの頭数は、
「例年より少ない」とは言えない印象であった。
のっぺ山荘は例年9月中旬にアサギマダラ飛来のピークを迎える。
2007年は9月12-13日が、飛来の第一波であると言ってよいであろう。
この日に来ていた個体は、比較的近いエリアから
南下移動のために集まって来た個体と考えられる。
■写真はSRT600。雄個体である。

[070913]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月21日、
一日で合計390頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS5974からSRS6363が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は11頭で2.8%であった(交尾例は2例。
これで累積512例となった雌のうち交尾例は7例となった。
これは1.37%に該当する)。
2例の交尾例のうち、一例だけは、腹部に明確な硬結があり、
これは今年の夏のグランデコで初めての雌の状態である。
すでに、8月の下旬なので、これまでとは異なることが起きている可能性も少しある。
雌の割合がどんどん低下中であることが関心を引く。
全体の推定頭数から見ると、雄が増えているわけではなく、
雌が減っているのが真相だろう。どこへ行った(あるいはどこにいる)のだろうか。
グランデコでの標識個体の合計は4098頭となった。
■この日の天候は、曇が主体だが、雨がないことがよい条件と言えた。
気温は23°前後で、アサギマダラにとっては活動しやすい温度だ。
これまでとは異なる場所に多くのアサギマダラを見たりして、
全体に頭数の少ない2007年の中では例年の状態に一歩近づいている印象を受けた。
■この日は、古い個体は0例だった。この日までの古い個体は23例で、
累積4098例のうちの23例までとなり、0.66%となる。
中古の個体も0例だった。その累積は19頭となり、
「古+中古」例の合計は42頭で、4098例の中では1.02%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月20日(18日目)に筆者が標識した個体のうち、
0例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は390頭のうちの74例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約19500頭となる。
前日同様、2万頭以下の数字が出たのは、やはり個体数が減った
(すなわち、どこかに移動した)ことを示唆している可能性がある。
重要なことは標識個体数は増えているが、推定頭数は増えていないことだ。
すなわち「ゲレンデのアサギマダラの頭数が増えた」のではなく、
「天候その他の条件が比較的よいので、いつもより多く出逢えた」ということなのだ。
■写真はSRS6300。雄個体である。

[070821]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月20日、
一日で合計228頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS5746からSRS5973が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は7頭で3.1%であった(交尾例は0例。
これで累積501例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.00%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は3708頭となった。
■この日の天候は、朝はどしゃぶり、その後午前中に少し晴れ。
午後は曇りとなり、その後、15時に再度雨。
晴れのときには30°にまで気温が上昇し、雨になればなったで条件不良で、
アサギマダラにとってはよい天気ではなく、出会いも限られていた。
■この日は、古い個体は1例だった。この日までの古い個体は23例で、
累積3708例のうちの23例までとなり、0.62%となる。
中古の個体も0例だった。その累積は19頭となり、
「古+中古」例の合計は42頭で、3708例の中では1.13%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月19日(17日目)に筆者が標識した個体のうち、
3例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は228頭のうちの41例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約18000頭~19500頭となる。
前日までと異なり、2万頭以下の数字が出たのは、
個体数が減った(すなわち、どこかに移動した)ことを示唆している可能性がある。
移動というのは、たとえば「さらに北上した」ということを意味する。
■写真はSRS5900。翅の新鮮度は低めの雄である。

[070820]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■06年の夏から、筆者はホテルグランデコにて、8月に、
ホテル主催のアサギマダラの観察会を指導しています。
■07年は8月19日(土曜日)の10時から12時までの時間帯に、
標高1390m付近のデコ平の限られたエリアで、
アサギマダラの観察会を施行しました。
これはデコ平のアサギマダラ観察会で筆者が関わるものとしては第二回目です。
■参加者は特に制限なく、参加料は無料。
捕虫網や記録用紙、記録のためのボード、
参加者であることを示すゼッケン付きのジャケットなど、
必要なものはすべてホテルが用意します。
■07年の夏は例年に比べるとアサギマダラの個体数が少なく、
この日もどうなることかと心配していました。
天候は朝から曇り状態であまり恵まれず、
参加者は少なめのアサギマダラに遭遇してマーキング(標識)をしました。
■写真は、ゴンドラ駅の前で、筆者の説明をの下に初めての標識を体験する皆さん。
この日は37名が参加(ただし、家族で参加されている人も多い)。
その結果、合計で110頭のアサギマダラに標識がなされました。

[070819]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月19日、
一日で合計243頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS5503からSRS5745が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は10頭で4.1%であった(交尾例は0例。
これで累積494例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.01%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は3480頭となった。
■この日の天候は、午前中は曇りで、アサギマダラ観察会が行われたが、
アサギマダラは少なかった。午後は15時代にどしゃぶりの雨。
以後はアサギマダラを見ることはできなかった。
■この日は、古い個体は1例だった。この日までの古い個体は23例で、
累積3480例のうちの23例までとなり、0.66%となる。
中古の個体は1例だった。その累積は19頭となり、
「古+中古」例の合計は42頭で、3480例の中では1.21%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月18日(16日目)に筆者が標識した個体のうち、
1例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は243頭のうちの32例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約25000頭~5万頭となる。
この推定値の上方の範囲ははっきりしないが、
前日以来2万頭を超える推定値が出ているのは意味があると思う。

[070819]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■07年9月8日の午前2時頃、台風9号が神奈川県に上陸し、朝方に関東地方を北に抜け、東北地方を真北に貫いて移動した。
グランデコのある福島県の北塩原村は午前10時から11時頃に通過したと考えられた。この台風は、風速30mレベルの強風に、山地を中心とした大雨を降らせた。
関東地方だけでも53人が重軽傷を負った。東北新下線は運転を見合わせ、山形新幹線は終日運休となった。
■このことから推察されることは、グランデコを中心としたエリアにいたアサギマダラは大変大きなダメージを受けたであろう、ということだ。
南西諸島の例では、台風直後にはぼろぼろになったアサギマダラを見ることが多い(観察体験による)。
筆者がグランデコに滞在したのは9月5日までであるが、下山した直後から雨が降り始め、台風の影響が見られ始めた。9月5日の時点でまだまだたくさんのアサギマダラがグランデコにおり、おそらく東北全体にも数多くのアサギマダラがいたと推定される。これらはこれから南下しようとしていたところである。
それらのアサギマダラの多くが南下の旅を始める前に、風速30m近くの強風と、大雨に打たれて、相当な翅の破損を生じたに違いない。強風で吹き飛ばされればそれだけでも翅に破れなどの破損が生じる。強い雨滴に当たると、翅の表面の鱗粉や防水の仕組みが破壊される。吹き飛ばされてどこかにぶつかったりすることがあれば、さらにひどいダメージを受ける。その一部は命を失ったり、遠方まで飛ぶことに耐えられない障害を受けた可能性がある。想像するだだけでも胸が痛む。
■もしかしたら、運のいい一部のアサギマダラは、台風の西側の風に乗って、南下が加速して、日本海側への移動が促されたものもいるかもしれない。
■いずれにしても、助かった個体にとっては、明日の9月8日は台風後の移動日和になる可能性がある。アサギマダラの秋の旅の本格的な始まりとなることだろう。
■写真は午前中のNHK総合テレビ放送の台風情報の一場面を撮影したもの。07年9月7日の11時15分の時点で、台風の中心がちょうどグランデコの位置あたりにあることが示されている。北北東の風35km/h。風速30m/s。気圧980hPa。台風の速度は時速約30km。

[070907]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月18日、
一日で合計206頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS5297からSRS5502が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は20頭で9.7%であった(交尾例は0例。
これで累積484例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.03%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は3237頭となった。
■この日の天候は、前日の雨降りの続きで、曇ったり、雨が降ったり、霧が出たり、
ということで、アサギマダラに出会う条件は不良であった。
■この日は、古い個体は0例だった。この日までの古い個体は22例で、
累積3237例のうちの22例までとなり、0.68%となる。
中古の個体は1例だった。その累積は18頭となり、
「古+中古」例の合計は40頭で、3237例の中では1.24%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月17日(15日目)に筆者が標識した個体のうち、
0例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は206頭のうちの20例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約31000頭程度となる。
この推定値は前日の再捕獲がないために、全面的な信頼性は乏しい。
しかし、このあたりから2万頭を超える推定値が出始めるので意味があるかもしれない。

[070818]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■06年の夏から、筆者はホテルグランデコにて、
アサギマダラの観察会の前夜に、
アサギマダラに関する講演会を行っています。
■07年は8月18日(土曜日)の19時半から
約30分の講演(または講話)を行いました。
■音楽会なども行われるロビーのスペースで、
パワーポイントによるスライド60枚程度を用いた内容です。
タイトルは「アサギマダラとグランデコ」。
副題は「アサギマダラとその不思議な旅の謎を知りたい」。
■内容は、初心者向きのアサギマダラの特徴の解説。
およびグランデコを中心としたアサギマダラの秋の旅の模様です。
マーキングに関する注意、生き物に優しくすること、
アサギマダラを通して自然を知ることの大事さ、などを強調しています。
■ここに参加された方の何割かは、
翌日のアサギマダラ観察会の参加を予定しておられる方でした。
第一回の講演に比べると大人の方の割合が多いと感じました。

[070818]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月17日、
一日で合計9頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS5288からSRS5296が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は1頭で11.1%であった(交尾例は0例。
これで累積464例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.08%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は3031頭となった。
■この日の標識が少ないのは、途中から雨天となり、
その後終日雨続きとなり、霧も出たためである。
温度も1400mレベルのゴンドラ駅で19度以下と、低温すぎた。
そこで、途中からは湿原の観察にでかけることとした。
■この日は、古い個体は0例だった。この日までの古い個体は22例で、
累積3031例のうちの22例までとなり、0.73%となる。
中古の個体も0例だった。その累積は17頭となり、
「古+中古」例の合計は39頭で、3031例の中では1.29%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月16日(14日目)に筆者が標識した個体のうち、
0例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は9頭のうちの2例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約14000頭程度となる。
この推定値は例数が少ないので、信頼性は乏しいが、
前日までの流れから見ると比較的妥当と感じられる。
2007年はやはりグランデコ全体で2万頭を超えないで推移しているように思われる。
■写真は、8月17日に撮影したブナの幹とそこに上るツタウルシ。
8月も半ばを過ぎると、ツタウルシにも紅葉の兆しが現れて、
ちらほらと赤い葉が見られるようになる。
温度の低いときには、秋の足音がすぐそこに聞こえてきそうである。
■ツタウルシに関しては以下のブログ記事を参照:
06.09/05●「ブナの幹にからんで伸びるツタウルシの実」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-113.html
[070817]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■ウルシ科ウルシ属ツタウルシ。学名Rhus ambigua。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
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■07年8月7日に、グランデコスキー場で筆者が標識をしたアサギマダラが、宮城県の蔵王山(蔵王山の宮城県側)で再捕獲されたことが分かりました。
これは『グランデコ→蔵王』という移動の2007年における第1例目になります。
07年の8月7日の11時55分に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS2471と標識をして放蝶しました。標識者は栗田昌裕。
その蝶は、それから17日後の8月24日に、山形県蔵王山で、藤井大樹さんによって再捕獲されました。
移動距離は約55km。移動方向は北東です。
■下に示したのがSRS2471の放蝶時の画像です。新鮮な雄個体で、破損もありません。腹部は正常の太さ。翅の縁の白毛は10段階のうちの9くらいの残存レベルです。
■アサギマダラは夏の間は涼しい高原で過ごす傾向がありますが、今年の8月上旬の後半は東北地方は過去3年に似ず晴天続きで、気温も海抜約1400mのゲレンデで30度近くまで上昇を示す異常な暑さを示しました。そこで、通常ならば、グランデコで一夏を過ごせばよいところが、さらに北上してより涼しい場所を求めた個体が少なからずいたのではないかと想像しています。
■前項には、8月25日にグランデコでマーキングをした個体が、9月4日に蔵王山の山形県側で再捕獲された例を示しましたが、8月の下旬になってもまだ蔵王に移動する個体がいたくらいですから、上旬にはかなりの数が移動した可能性があると思います。
■このようにグランデコから夏に北上した個体も、いずれは秋になると南下するはずですから、事実上、「Uターンをする」個体がいることを示唆しています。
どれくらいの個体が「Uターン」をするのかは、まだきちんとしたデータは得られていません。
■その後、この例に関して、アサギMLに報告をした内容を以下に付記します:
[asagi:011782] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/7 → 宮城県蔵王町 8/24 (SRS2471→ ・) ♂ 宮城県第1例
●グランデコから宮城蔵王への移動を示します(宮城県への第1例)。
●移動情報
グランデコスキー場 8/7 → 宮城県蔵王町 8/24
(東北方向に約55km移動。移動日数は17日間)
標 識:SRS 2471 デコ 8/7
性 別:♂
標識日:2007年8月7日11時55分
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。
鮮度 上の上。破損 なし。腹部横径 正常範囲。
翅縁白毛 9割残存。画像あり。
↓
再捕獲日:2007年8月24日
再捕獲地:宮城県蔵王町後見ゲレンデ(聖山平)
再捕獲者:藤井大樹

[070807]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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■07年8月25日に、グランデコスキー場で筆者が標識をしたアサギマダラが、山形県の蔵王山(蔵王山の山形県側)で再捕獲されたことが分かりました。
これは『グランデコ→蔵王』という移動の2007年における第3例目になります。
07年の8月25日の14時20分に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS7212と標識をして放蝶しました。標識者は栗田昌裕。
その蝶は、それから10日後の9月4日に、山形県蔵王山で、伊藤聖子さんによって再捕獲されました。
移動距離は約55km。移動方向は北東です。
■下に示したのがSRS7212の放蝶時の画像です。翅の表面にむらがあり、新鮮と言えない雄個体です。このようなむらは強い雨が降った後でみかけることが多く、雨滴の強い衝撃に一晩耐えた、といったような出来事で生ずるものではないかと想像しています。
腹部は正常の太さ。翅の縁の白毛は10段階のうちの4くらいの残存レベルです。
■通常の年には、8月下旬には南下の旅が始まりますから、蔵王からグランデコへの移動個体がみつかるのが普通なのに、本例は、その時期に「北上」しているという点で異例です。昨年の蔵王からグランデコへの2つの移動例に関しては、下記の「2006年アサギマダラ移動調査記録(SRS)」をクリックして表の記載を御覧ください。
しかし、この異例さは、本例だけの異常さを示すのではなく、07年の夏の気象上の異例さによる集団の挙動の異例さを表しているのではないかと思っています。07年夏のグランデコのアサギマダラの動きには、過去3年とは全く異なったパターンが見られました。
■その具体的な現れとして、07年の東北地方からの南下移動の旅は、例年よりかなり遅れていくのではないかと思います。今後のデータでそれを示唆してくれるようなものが出てくるかもしれません。
■その後、以下の報告をアサギMLに出しましたので、付加しておきます:
[asagi:011779] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/25 → 山形県蔵王山 9/4 (SRS7212→ ・) ♂ 山形県第1例
●[asaginet:4073]をもとにして、グランデコから山形蔵王への移動を示します
(2007年の山形県への第1例&唯一例)。
●移動情報
グランデコスキー場 8/25 → 山形県蔵王山 9/4
(東北方向に約55km移動。移動日数は10日間)
標 識:SRS 7212 デコ 8/25
性 別:♂
標識日:2007年8月25日14時19分
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。破損なし。鮮度中の下。
辺縁白毛 4割残存。腹部横径 正常上限。
↓
再捕獲日:2007年9月4日
再捕獲地:山形県山形市蔵王山
再捕獲者:伊藤聖子
●コメント
1)07年の夏のグランデコでのアサギマダラの挙動は
異例づくめでした。本例も、本来なら、蔵王→グランデコ
という方向が自然な時期なのに、むしろ逆行しています。
しかし、一ヶ月間ゲレンデを眺め続けた目で見ると、
「なるほど!」という感想です。
30度を超す真夏日の福島県のゲレンデから、さらに北上
していった状況が目に見えるようです。

[070825]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■アサギマダラは香りを操って相互のコミュニケーションを行っています。
そのシンボルが雄の「性標」で、
雄の後翅(うしろばね)の腹部に近いところにある黒い斑紋部がそれ。
ここからフェロモンなどの香り物質が出ると言われます。
■香り物質を空中に放散する仕組みがヘアペンシル(ヘア・ペンシル)。
これは筆の穂先のような構造をしています。
平素は腹部にたたみ込み、必要に応じてそれを腹端に出して、
性標から出る物質をこすり取って、空中に放散させます。
■筆者の観察では、ヘアペンシルを見ることができる確率は約千分の1。
すなわち、千頭見ると1頭くらいにヘアペンシルが見られます。
興味深いことに、アサギマダラの場合、左右両方が十分に出ている例は稀です。
■下の写真は、07年8月の福島県グランデコスキー場で見た2番目のヘアペンシル例。
やはり左の方のみ出ています。その出方も、中途半端な出方をしています。
この「SRS5226」はグランデコで2961番目に出会った個体です。
それが2例目のヘアペンシル例ということは、千例に一例という確率に矛盾しません。
■このような左右差に関する筆者の考えは以下の記事で述べました。
■このブログの過去の記事で、ヘアペンシルを扱ったものは以下の4件です:
06.10/10●「アサギマダラの雄のヘアペンシルとは(アザミ吸蜜)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-164.html07.05/11●「タオルに寄って来たオオゴマダラはヘアペンシルを出していた
(喜界島にて。オオゴマダラNo.2)・・・「ヘアペンシル考」」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-765.html07.06/21●「姫島で出会ったアサギマダラの雄(SRS2075)には
左のヘアペンシルが出ていた(07年6月2日)
・・・片方だけ出ている理由(ヘアペンシルNo.2)」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-949.html07.08/10●「07年8月10日、
グランデコ最初のアサギマダラの「ヘアペンシルの例」に遭遇し、
左が短かった [070810。SRS3211。ヘアペンシルNo.3。デコ平]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1123.html■ツマムラサキマダラは刺激すると容易にヘアペンシルを出し。
左右差はありません。同じマダラチョウでも種によって事情は違います。

[070816]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月16日、
一日で合計351頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS4937からSRS5287が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は42頭で12.1%であった(交尾例は0例。
これで累積463例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.08%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は3022頭となった。
■この日は、古い個体は2例あった。この日までの古い個体は22例で、
累積3022例のうちの22例までとなり、0.73%となる。
中古の個体は2例あった。その累積は17頭となり、
「古+中古」例の合計は39頭で、3022例の中では1.29%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月15日(13日目)に筆者が標識した個体のうち、
15例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は351頭のうちの61例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約9000~15000頭程度となった。
この推定値は幅が比較的広いが、実際のゲレンデでの個体数は
多い方の推定値15000値に近いのではないかと思われる。
2007年は2万頭を超えないで、推移しているように思われる。
■写真は、8月16日に標識したSRS5100の雄。

[070816]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月15日、
一日で合計380頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS4557からSRS4936が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は40頭で10.5%であった(交尾例は一例。
これで累積421例となった雌のうち交尾例は5例となった。
これは1.2%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は2671頭となった。
■この日は、古い個体は3例あった。この日までの古い個体は20例で、
累積2671例のうちの20例までとなり、0.75%となる。
中古の個体は1例あった。その累積は15頭となり、
「古+中古」例の合計は35頭で、2671例の中では1.31%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月14日(12日目)に筆者が標識した個体のうち、
18例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は380頭のうちの55例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約7000~15000頭程度となった。
この推定値は幅が比較的広いが、実際のゲレンデでの個体数は
多い方の推定値に近いのではないかと思われる。
■写真は、8月15日に標識したSRS4900の雄。

[070815]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月14日、
一日で合計316頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS4241からSRS4556が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は45頭で14.2%であった(交尾例はなし。これまでに交尾例は4例のみ)。
グランデコでの標識個体の合計は2291頭となった。
■この日は、古い個体は2例あった。この日までの古い個体は17例で、
累積2291例のうちの17例までとなり、0.74%となる。
中古の個体は1例あった。その累積は14頭となり、
「古+中古」例の合計は31頭で、2291例の中では1.35%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月13日(11日目)に筆者が標識した個体のうち、
5例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は316頭のうちの32例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約19000~22000頭程度となった。
この推定値は幅が比較的狭いので、実際のゲレンデでの個体数は
増えた可能性がある。
■写真は、8月14日に標識したSRS4500の雄。

[070814]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■裏磐梯のグランデコスキー場のゲレンデでは、07年8月13日、
一日で合計344頭のアサギマダラに標識することができた。
SRS3897からSRS4240が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は61頭で17.8%であった(交尾例は一例。
これで累積381例となった雌のうち交尾例は4例となった。
これは1.0%に該当する)。
グランデコでの標識個体の合計は1975頭となった。
■この日は、古い個体は3例あった。この日までの古い個体は12例で、
累積1975例のうちの15例までとなり、0.76%となる。
中古の個体は1例あった。その累積は13頭となり、
「古+中古」例の合計は28頭で、1975例の中では1.42%となる。
すなわち、古い印象を与える個体は2%以下である。
逆に見れば、98%以上が、新しい個体と言える。
■この日、前日の8月12日(10日目)に筆者が標識した個体のうち、
16例を同所自己再捕獲した。2日以上前に標識した個体の自己再捕獲も含めると、
自己再捕獲例は344頭のうちの39例となった。
これらの数字を用いると、昨日までのゲレンデの個体数の推定値は、
約6000~14000頭程度となった。
この推定値は幅が大きいので、実際のゲレンデでの個体数が
前日の推定値とどう違うかの議論は難しいが、
その範囲を見ることから、
少なくとも個体数が増えていないということは言えそうである。
■写真は、8月13日に標識したSRS4100の雄。

[070813]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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