■07年9月20日、長野県大町市の「のっぺ山荘」にて、
フジバカマで吸蜜しているアサギマダラの中に、
「MGM-2 デコ 8/20」と標識してある個体を見つけました。
これは、私が指導した福島県グランデコスキー場のアサギマダラ観察会で
後藤昭樹さんがマーキングされたものです。
この個体には、「SRT1779 NP 9/20」という標識をつけて再度放蝶しました。
■移動距離は約237km。移動方向は南西。移動日数は25日間です。
■アサギMLに以下の趣旨の報告をしました:
■[asagi:011622] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/26
→ 長野県大町市 9/20 (MGM-2 → SRT1779) ♂
●移動情報
グランデコスキー場 9/20 → 長野県大町市 9/20
(南西方向に約237km移動。移動日数は25日間)
標 識:MGM-2 デコ 8/26
性 別:♂
標識日:2007年8月26日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:後藤昭樹
備考 :翅は新鮮。
↓
再捕獲日時:2007年9月20日12:21
再捕獲地:長野県大町市平 中綱湖畔「のっぺ山荘」
再捕獲者:栗田昌裕
その他: 鮮度中の下。破損なし。
フジバカマにて吸蜜。翅縁白毛2割残存。
腹部横径:正常範囲。
「SRT1779 NP 9/20」を追記放蝶。
追記。
1)「のっぺ山荘」では9月12~14日にアサギマダラの第一波が
訪れましたが、これは長野県またはその近県からの移動個体が
主と推測しました。
第二波は9月19日に訪れました。ここには栃木県、群馬県、
福島県、宮城県の個体が含まれていましたので、
北日本からの移動集団が主と推測しました。
2)グランデコでは8月24、25、26日は天候に恵まれ、
多くのアサギマダラに標識がなされました。本例はその中の
一例です。この日、後藤昭樹さんは、MGM-1から5までの
5頭に標識をしました。
■写真は、本例の再捕獲時の画像を示します。

[070820]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
[070920]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
長野県のアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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■福島県のグランデコスキー場で9月9日に標識されたアサギマダラが、
6日後に、161km離れた群馬県の赤城自然園に移動しました。
アサギMLに報告した内容の概略を示します:
■[asagi:011609] 【移動情報】 グランデコスキー場 9/9
→ 群馬県赤城自然園 9/15 (HK45 → AP232) ♂
●移動情報
グランデコスキー場 9/9 → 群馬県赤城自然園 9/15
(南西方向に約161km移動。移動日数は6日間)
標 識:HK 45 デコ 9/9
性 別:♂
標識日:2007年9月9日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:小柴治紀
備考 :翅は新鮮。
↓
再捕獲日:2007年9月15日12時18分
再捕獲地:群馬県渋川市赤城町 赤城自然園
再捕獲者:岡本 茂・内田洋子
備考 :翅の状態B。AP232を追加標識して、再放蝶。
●コメント
小柴さんは、グランデコでのアサギマダラ観察会に参加され、
8月26日にはHK1~12まで標識。その後も、標識を継続され、
9月9日には、HK25~66を標識されました。
さらに9月22日には、HK75~97まで標識されました(これが最後)。
これからも9月下旬のグランデコに、
そこそこの頭数のアサギマダラが残っていたことが分かります。
●グランデコからの南下は、過去4年を基準とすると、
約1週間は遅れがあったように思われます。
栗田昌裕 m-kurita@suite.plala.or.jp
[070824]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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SRS研究所の公式HP<参考HP>
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■07年9月20日、長野県大町市の「のっぺ山荘」にて、
フジバカマで吸蜜しているアサギマダラの中に、
「日光 ハセ川 8/7」と標識してある個体を見つけました。
これは、栃木県日光湯元スキー場で長谷川さんがマーキングされたものと思われます。
この個体には、「SRT1270 9/20」という標識をつけて再度放蝶しました。
■移動距離は約142km。移動方向は西南西。移動日数は34日間です。
■秋のアサギマダラは、一般には「南下移動する」と考えられますが、
実際には南西方向に移動するのが通常です。
本例では西南西に移動していますが、これも許容範囲と言えます。
栃木県や群馬県から長野県の大町市に飛んだ例は過去にも知られています。
■アサギMLに以下の趣旨の報告をしました。
■[asagi:011621] 【移動情報】 栃木県日光市 8/17
→ 長野県大町市 9/20 (ハセ川 → SRT1779) ♂
日光の湯元スキー場から大町市のっぺ山荘に
移動した個体を報告します。
●移動情報 栃木県日光市 8/17→ 長野県大町市 9/20
(移動方向西南西。移動日数34日間。移動距離約142km)
標識:ハセ川 日光 8.17
性別:♂
標識日時:2007 年8月17日
標識地:栃木県日光市湯元スキー場(標高1500m)
標識者:長谷川順一
その他:同日のマーキング個体数は193♂、39♀。
↓
再捕獲日時:2007年9月20日11:07
再捕獲地:長野県大町市平 中綱湖畔「のっぺ山荘」
再捕獲者:栗田昌裕
その他: 鮮度中の下。破損なし。
フジバカマにて吸蜜。翅縁白毛3割残存。
腹部横径:正常範囲。
「SRT1779 NP 9/20」を追記放蝶。
追記。
1)「のっぺ山荘」では9月12~14日にアサギマダラの第一波が
訪れましたが、これは長野県またはその近県からの移動個体が
主と推測しました。
第二波は9月19日に訪れました。ここには
栃木県、群馬県、福島県、宮城県の個体が含まれて
いましたので、北日本からの移動集団が主と推測しました。
■同日に長谷川さんが日光湯元で標識された別のアサギマダラが、
9月27日に、兵庫県あわじ市諭鶴羽山標高260m付近で
再捕獲されています([asagi:011619] )。西南西505kmの移動です。
8.14に長谷川sなが日光湯元で標識されたまた別のアサギマダラは、
9月15日に石川県宝達志水町宝達山(標高630m)で再捕獲されました[asagi:011585]
日光→北アルプス・北陸エリア→関西エリア(淡路島)と
移動する経路が暗示されているのかもしれません。
■写真は、本例の左右の翅裏を示します。

[070921]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP<参考HP>
●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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