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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

福島県グランデコでのアサギマダラのマーキング4日目(8月9日)は524頭標識。雌は23%(1頭は交尾済)。翅の変形個体は約1%。デコ累計1535頭。[080809。SRS4338-4861。福島県。デコ平]

■08年8月9日は、08年のグランデコスキー場での
 アサギマダラのマーキングの4日目。
 この日はSRS4338からSRS4861までの
 524頭にマーキングをしました。
 写真はその途中で標識したSRS4800の画像です。
デコ8月9日
[080809] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■08年8月9日、3日目はやはり07年に比較して、
 より多くのアサギマダラに巡り会うことができました。
■4日目は、524頭に標識をしましたが、雌(♀)はそのうち122頭で、
 割合は約23%でした。前日、前々日は15%でしたから、
 やや多い結果でした。
 1頭のみ交尾痕のある個体がいました(0.8%)。
■前日標識したアサギマダラのうち、本日再捕獲できたのは27頭でした。
 前日放蝶した491頭に対して、本日は
 27/524頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
 簡易な方法による前日の推定頭数は、
 491×524/27=9529[頭](=約1万頭弱)
 となります。すなわち、8月8日には約1万頭弱のアサギマダラが
 「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■前日の推定頭数も、約1万頭でしたから、
 やはりゲレンデにいるアサギマダラの頭数は
 1万頭前後であることが分かります。
■4日目ともなると、再捕獲の頭数として、
 日付を問わないで計算をする方法も活用できます。
 8月6日、7日、8日の日付の再捕獲個体を合計すると、
 2+11+27=40頭です。
 昨日までの累積標識頭数は
 173+346+491=1010頭でした。これから、
 1010×524/40=13231頭
 という推定値が出ます。1万頭よりやや多い値ですが、
 約1万頭という推定値から大きく外れてはいません。
 5日目以後は、こちらの方法を採用していくことにします。
 その方が推定値として、安定した値が出ることが期待できますから。
■4日目は「中程度に古い個体」が3頭いました(うち、雌が1頭)。
 また、さらに「古い個体」が3頭いました。
 両方合わせると6例で、1.1%になります。
 他はすべて新鮮と判断されました。
■翅に変形が見られたのは524中5頭で、
 その割合は1.0%で、過去3日間ほぼ同じ割合です。
■この日は、「あだたら HK21 9/2」という個体を
 再捕獲しました。
 これは約19km離れた安達太良山で 
 放蝶された個体と思われます。
 これに関しては、別項で解説します。
■過去2日間(2日目、3日目)は
 類例のないほど雲の少ない恵まれた日でしたが、
 この日は、淡い雲が広がっていました 
 しかし、ヨツバヒヨドリの群落はゲレンデに花畑を形成し、
 淡いピンクの色彩がとりわけ美しく見えます。
■8月9日の夜は、ホテルグランデコで
 「アサギマダラとグランデコ」というタイトルの
 講演会を行う予定になっていましたので、
 平素より1時間早く下山しました。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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