アサギマダラのマーキングの4日目。
この日はSRS4338からSRS4861までの
524頭にマーキングをしました。
写真はその途中で標識したSRS4800の画像です。

[080809] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■08年8月9日、3日目はやはり07年に比較して、
より多くのアサギマダラに巡り会うことができました。
■4日目は、524頭に標識をしましたが、雌(♀)はそのうち122頭で、
割合は約23%でした。前日、前々日は15%でしたから、
やや多い結果でした。
1頭のみ交尾痕のある個体がいました(0.8%)。
■前日標識したアサギマダラのうち、本日再捕獲できたのは27頭でした。
前日放蝶した491頭に対して、本日は
27/524頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
簡易な方法による前日の推定頭数は、
491×524/27=9529[頭](=約1万頭弱)
となります。すなわち、8月8日には約1万頭弱のアサギマダラが
「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■前日の推定頭数も、約1万頭でしたから、
やはりゲレンデにいるアサギマダラの頭数は
1万頭前後であることが分かります。
■4日目ともなると、再捕獲の頭数として、
日付を問わないで計算をする方法も活用できます。
8月6日、7日、8日の日付の再捕獲個体を合計すると、
2+11+27=40頭です。
昨日までの累積標識頭数は
173+346+491=1010頭でした。これから、
1010×524/40=13231頭
という推定値が出ます。1万頭よりやや多い値ですが、
約1万頭という推定値から大きく外れてはいません。
5日目以後は、こちらの方法を採用していくことにします。
その方が推定値として、安定した値が出ることが期待できますから。
■4日目は「中程度に古い個体」が3頭いました(うち、雌が1頭)。
また、さらに「古い個体」が3頭いました。
両方合わせると6例で、1.1%になります。
他はすべて新鮮と判断されました。
■翅に変形が見られたのは524中5頭で、
その割合は1.0%で、過去3日間ほぼ同じ割合です。
■この日は、「あだたら HK21 9/2」という個体を
再捕獲しました。
これは約19km離れた安達太良山で
放蝶された個体と思われます。
これに関しては、別項で解説します。
■過去2日間(2日目、3日目)は
類例のないほど雲の少ない恵まれた日でしたが、
この日は、淡い雲が広がっていました
しかし、ヨツバヒヨドリの群落はゲレンデに花畑を形成し、
淡いピンクの色彩がとりわけ美しく見えます。
■8月9日の夜は、ホテルグランデコで
「アサギマダラとグランデコ」というタイトルの
講演会を行う予定になっていましたので、
平素より1時間早く下山しました。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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