fc2ブログ

アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

石川県宝達志水町の宝達山から大分県の姫島まで27日間で約576km移動した「渡り蝶」アサギマダラを再捕獲した。応答あり。[TOM308 ほうだつ9.22 → SRS20985 ヒメ 10/198。大分県。姫島]

■08年9月22 日に、能登半島の基部にあたる
 石川県宝達志水町の宝達山でマーキング(標識)された渡り蝶
 アサギマダラを、10月19日に大分県の姫島で、
 筆者が再捕獲しました。
 この蝶は27日間で約576km移動したことになります。
■以下はその概略を示します。
 まず筆者によるアサギMLでの報告から引用します。
-------------------------------------------------------------
■[asagi:013493] 【再捕獲情報】「TOM 309 ほうだつ 9.22」
  → 大分県姫島10/19 (SRS20985)
     姫島再捕獲17例目
 ●MLの皆さん、姫島の皆さん、東京の栗田昌裕です。
 ●10月19日の姫島での再捕獲の17例目を
  報告いたします。
  標識情報をよろしくお願いします。
 ●標識:TOM 309 ほうだつ 9.22
  性別:♂
 ●再捕獲:2008年10月19日
  再捕獲地:大分県東国東郡姫島金
  再捕獲者:栗田昌裕
  備考:フジバカマに訪花。
     「SRS20985 ヒメ 10/19」を追記して放蝶。
 ●<追記>
 1)宝達山からの移動個体でしょうか。
   もしそうならば、約576km程度の距離を
   27日間で西南西に移動したことになります。
 2)この個体は中城信三郎さんのご自宅の敷地内で
   再捕獲しました。
   「309」の「9」が少し読みづらいため、最後の
   一桁には100%の自信はありません。
 3)2008年に筆者の関わったアサギマダラの移動
   個体のリストおよび、それらを日付順に追った
   時系列的な表は筆者のHPの
   「2008年の移動調査記録」の頁に表示してあります:
   2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
    そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
    できます。
 ●以上 栗田昌裕
-------------------------------------------------------------
■以下は、筆者の報告に対して、標識された阿部さんの応答です。
 MLから引用します。
-------------------------------------------------------------
■ [asagi:013931] 【移動情報】石川県宝達山 → 姫島(TOM 308)
 ●メールの皆さん、宝達山の松井です。
 ●栗田さん、「ほうだつ」マークを3頭も再捕獲していただき、
  ありがとうございました。
  3頭目を報告します。
 ●移動情報
  標識:TOM 308 ほうだつ 9.22
  性別:♂
 ●標識日時:2008年9月22日 14:10
  標識地:石川県羽咋郡宝達志水町宝達山(標高約630m)
      北緯36度46分55秒 東経136度48分45秒
  標識者:杉木 正行
   ↓
 ●再捕獲日:2008年10月19日
  再捕獲地:大分県東国東郡姫島金
  再捕獲者:栗田昌裕
  備考:フジバカマに訪花。
    「SRS20985 ヒメ 10/19」を追記して放蝶。
●松井 正人
-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→
スポンサーサイト



「東京大学新聞」での「ペン回し大流行」関する筆者への07年10月2日の取材記事。「『指回し体操』の発案者に聞く 全身使えば健康効果?」。

■08年10月2日に、東京大学新聞に掲載された記事の中に
 筆者に取材した部分がありますので、紹介します。
■以下は、東京大学新聞社のHPのバックナンバーの紹介欄からの引用です。
 要約が掲載されています。http://www.utnp.org/2007/10/post_710.html
-------------------------------------------------------------
■「東京大学新聞」
  2007年10月 2日号 - 企画 記事
  ペン回し大流行
手持ちぶさたな時、ぼんやりしている時、ついペンを回してしまう……。そんな人も多いのではないだろうか。自分ではやらないという人も、ペンが華麗に指を滑る光景を目にした経験は何度もあることだろう。学生にとってすっかり身近な存在となったペン回しだが、単なる暇つぶしには終わらない可能性を秘めていた。現在ペン回しは、愛好家たちの手によって体系づけられ、メディアの脚光を浴びるなど、今熱い話題の一つとなっている。学生にとって身近なペン回しの、知られざる側面に迫った。
<取材先>
・塚田雅樹さん(日本ペン回し協会代表)
・並木明夫講師(情報理工学系研究科)
・栗田昌裕教授(群馬パース大学)
-------------------------------------------------------------
■以下は、その中の筆者に取材した部分の内容です。
-------------------------------------------------------------
■「週刊 東京大学新聞」 通算第3498号
<タイトル>
 ペン回し大流行
<サブタイトル1>
  趣味から協議へ ネットが後押し
  年末に全国大会
<サブタイトル2>
 ロボットも回す 速さと正確さ人に勝る
<サブタイトル3>
 指回し体操発案者に聞く 
   前進使えば健康効果?
【本文】
 ●ペン回しの指の動きは、心身に何か良い効果をもたらすのだろうか。「指回し体操」の発案者である栗田昌裕教授(群馬パース大学・東大医学部附属病院臨床登録医)に検証してもらった。
 ●栗田教授の発案した指回し体操とは,両手の5本の指先を合わせてふっくらとしたドームの形を作り、親指から順に、対の指を互いに触れ合わないように回すもの。指回し体操とペン回しには、集中力を要する点や、器用さと敏しょう性を高める点などが共通しているが、相違点の方が多いという。
 ●「一番の違いは,何といっても使う手が両手か片手かという点です」と栗田教授は語る。指回し体操は両手で行うことで前進の平衡感覚やひずみを改善する効果を持つ。一方、ペン回しの場合は片手に集中するので、体のバランスや神経の集中が不均衡になる恐れがあるという。
 ●さらに重要な違いは、手のクッシン・開閉運動の割合である。指の運動には屈伸・開閉の2種類がある。屈伸は指の屈伸により指を手のひらのに向かって曲げたり戻したりする運動で、交感神経を刺激する。開閉は手のひらの骨間筋により指同士の幅を広げたり縮めたりする運動で、副交感神経を刺激する。指回し体操がその両法の運動によるのに比べ、ペ回しは主に屈伸運動と手首のスナップによる。「ペン回しで手先への集中力は高まるかもしれませんが、できないとイライラしてしまうなど、指回し体操に見られる情緒安定効果はあまり望めないかもしれません」
 ●ではどうすればペン回しから良い効果を引き出せるのか。ペン回しをおこなう際に工夫して見るとよい点を、栗田教授にアドバイスしてもらった。
 ●一つ目は、姿勢に変化をつけること。「例えば、手の位置を上げ下げするなどして、前進の筋肉を意識しましょう」。二つ目は、途中に指の開閉運動を挟むこと。「副交感神経を刺激することでリラックス効果も期待できそうです」。三つ目は、両手でできるように訓練すること。「かなり難しいでしょうが、片手に過剰に神経を集中させることによる不均衡の解消につながります」
 ●このアドバイスを参考にすれば、ペン回し自体の達成感を得られるだけでなく、心身の状態改善効果も付加できるかもしれない。
<プロフィール紹介>
 栗田昌裕教授(群馬パース大学)
 82年東大医学部卒。医学博士。01年より現職。医学部附属病院臨床登録医、SRS研究所長も努める。著書多数。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

筆者が11月に標識したアサギマダラが1月12日の与那国島でまだ生きていた!。08年秋の沖縄、与那国島での標識の総計と11月下旬以後に約5000頭は与那国に移動した推定。多摩動物園の例も紹介。【沖縄県。与那国島】

■08年11月21~23 日に、日本の最西端の与那国島で
 筆者がマーキング(標識)した渡り蝶アサギマダラが、
 11月12日の与那国島で6頭同所再穂確されました。
 これらは島外には移動しないで、与那国島で越冬している
 ことが確認されたことになります。
 この結果から、筆者は、11月下旬の与那国島でのアサギマダラ
 の動きに関して、若干の推測をしました。
 その内容をメーリングリストでのやりとりから紹介します。
■以下は再捕獲してくださった三重県の西田さんの御報告です。
 アサギMLでの報告から引用させていただきます。
-------------------------------------------------------------
■[asagi:014250] 八重山の状況
 ●皆さん今日は、三重の西田です。
1月9日~12日にかけて与那国島、石垣島でアサギマダラを観察してきました。
さすがの八重山も、寒波の影響で気温が低く、10日の与那国島の日中でも12~3℃で成虫は、全く見られませんでしたが、2齢~終齢の幼虫を初めて観察出来ました。11日は、天候が回復し与那国で♂♀合わせて52頭にマークすることが出来ました。同所再捕獲は、11月21日~23日に栗田氏がマークされた個体6頭、私が23日、24日にマークした2頭、玉置氏が12月1日~3日にマークされた4頭を確認することが出来ました。
また1月12日は、石垣島の北部で♂♀合わせて62頭にマーク出来ました。
今回両島で観察したアサギマダラは、殆どが古い個体で、新鮮な個体は、与那国島1♂、石垣島3♂だけという状況です。
西田悦造
-------------------------------------------------------------
■以下は西田さんの御報告に対する筆者の応答です。
 アサギMLから引用します。
-------------------------------------------------------------
■[asagi:014252] 感想と若干の推測 Re [asagi014250]
   ( [asaginet:5805] )八重山の状況
 ●西田さん、MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
 ●西田さん、与那国島と石垣島の1月の貴重な情報を
御報告くださり、ありがとうございました。
 ●1月11日に与那国島で捕獲された52頭のうち、
11.5%にあたる6頭が、私のマークしたアサギマダラ
であることを知りました。
 ●この情報は、2008年の11月下旬に与那国島を中心
にどれくらいの個体数のアサギマダラが動いていたか
に関して、おおざっぱな推定を可能にするように思います。
 ●08年の11月21日から23日には、与那国島で合計
1015頭の標識をしましたので、これが11.5%に該当
する約9000頭ほどのアサギマダラが動いたのではな
いかと思われます。
 ●一方で、21日、22日、23日の自己再捕獲のデータ
から判断すると、その時点では与那国島には数千頭
(3千頭からせいぜい4千頭)程度のアサギマダラしか
いないように推測されましたので、結果として、私が
去ってから後に、さらに5000頭程度は新たに与那国
島渡ってきた可能性があることも示唆されます。
 ●沖縄本島では2008年は合計823頭標識をしました
が、11月24日の時点でもまだかなりの数がいました。
そのような個体が、例年よりやや遅い時期に八重山諸
島に渡っていったと考えると、上記の推定と矛盾はしな
いように思います。
 ●今年の秋は奄美大島では個体数が非常に少なく、
沖縄、与那国島では例年より多くの個体数に出会う
ことができました。この変則的な出来事を背景とした上
での推論ですから、上記の数値は、例年の移動には
あてはまらない可能性があります。
 ●いずれにせよ、結果として、1月の八重山諸島にも
ある程度以上の個体数のアサギマダラが生存している
ことを教えていただき、うれしく思いました。2004年には
奄美大島を毎月訪れて周年生存を確認しましたが、
アサギマダラは条件さえよければ、屋外でも一年中
見ることができるということを、改めて認識できたよう
に思います。
■参考:ご存じの方も多いと思いますが、東京の多摩
動物園では真夏の期間を除いて、園内の温室でほぼ
一年中アサギマダラを見ることができます。昨年12月、
実際に飼育を担当しておられる方々から、飼育の現場
で、御説明を伺う機会がありました。その結果、飼育に
「十分な工夫」をすれば、確かに東京でも(暑すぎる夏
場を除いて)アサギマダラを継続的に見ることができる
のだということに納得をしました。
2009年1月13日       栗田昌裕
-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
沖縄の自然旅行体験(SRS研究所)
与那国島の自然旅行体験
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→