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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

2009年1月1日の愛知県の新聞「三河新報」に「マーキング1万頭超す記録 『ハズ』1880キロ離れた台湾で確認」のタイトルのもとで、筆者の関係者の標識した蝶が台湾に渡ったこと三ヶ根山での08年の出来事とともに報じられた。[愛知県。三ヶ根三]

■2009年1月1日、「三河新報」という愛知県の新聞に、筆者の身内が標識して台湾に渡ったアサギマダラの例が報じられた。
 このアサギマダラは、08年12月13日に放映されたNHK総合のテレビ番組「にっぽんの現場」の取材中に、
 台湾に移動した例は、以下の過去のブログ記事で解説をしました:
 08.12/08 「筆者の身内の標識したアサギマダラが台湾に移動した。愛知県三ヶ根山から台湾に52日間で180km移動したアサギマダラが台湾で再捕獲された。日本→台湾の7例目。[MM150 ハズ 10/12 →T5 US1203 (12/3)。愛知県。三ヶ根山]」
 ●http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2020.html
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■「三河新報」 2009年1月1日版 27面
 <タイトル>
  マーキング一万頭超す記録
  「ハズ」1880キロ離れた台湾で確認
 <サブタイトル>
  函館からも“はるばる”
  三ヶ根山のアサギマダラ 

 <本文>
 春の北上。秋の南下を繰り返す「渡り」をする蝶(チョウ)として知られているアサギマダラは、まだまだ移動方法の謎も多い。昨年には、幡豆町の三ヶ根山に多く飛来し、「ハズ」とマーキングされたアサギマダラが例年の倍以上(「愛知アサギマダラの会」調べ)となる約一万五百頭を数えた。また、北海道からの飛来。台湾への移動も確認され、「ハズ」の名も海を渡つている。

 ところが県内で約一万四午頭がマーキングされて放蝶されたものの、県外で再捕獲された記録が例年よりも減少したという。三ヶ根山での数値で見ると、○八年のマーキング数一万頭余のうち、県外での再捕獲数は約百十頭で、率では約1・O%であった。○七年はマーキング数約四千八百頭のうち、再捕獲数が約百十頭で、率では2・3%となっていた。毎年、○七年のような推移をしている。

 三ヶ根山と関係したアサギマダラには、マーキングした数のほか、二点の特筆すべき記録が昨年、更新された。

 一点目は、北海道でマーキングして放蝶されたアサギマダラが三ヶ根面で確認されたこと。放蝶場所は北海道松前郡松前町の勝軍山(しょうぐんざん)で昨年十月五日放蝶。同月十九日に三ヶ根山で捕獲され、十四日間八百キロの旅をした。放蝶した「道南虫の会」の事務局・対馬誠さんが三ヶ根山を訪れ、捕獲した桜井正人さん(長野県飯田市在住)と、感激の対面をした。活動を始めて十年の「道南虫の会」によると、今までに三百五十頭をマーキングし、津軽海峡を渡り、本州で発見された報告を受けたのは初めてという。

 二点目は、三ヶ根山でマーキングした.アサギマダラが台湾で再捕獲されたこと。十月十二日に栗田麻未さん(東京都在住)が三ヶ根山を訪れてマーキングをし、十二月三日に台湾桃園県香光山寺で謝樹さんが再捕獲した。五十三日間の旅で、距離にして千八百八十キロ移動したことになる。過去に、台湾から日本に移動した情報は四例、日本から台湾は六例と栗田さんの父親・昌裕さんはインターネットで紹介し、今回は日本から台湾へ移
動した七例目ではないかという。昌裕さんはアサギマダラを研究している一人。三ヶ根山から台湾に移動したことが実証された。

 昨年一年間で、このようにいろいろな異例の現象が三ヶ根山で起きた。この報告が十二月中旬に幡豆町内で開かれた年一回の愛知アサギマダラの会の会合でも報告された。約二十五人が集まり、各自が活動した報告やマーキングによる情報などを伝え合った。

  同会合では、まだ究明されていないアサギマダラの行動などについても会話が飛び交っていた。▽どれほどの速度で移動するのか。時速五、六十キロは出ているのではないか。一日で千キロを移動することもあるのではないか▽海上移動では、どれほどの高さで飛んでいるのか。再捕獲率1・O%(例年2・3%)となったということは、海上で死んでしまっためかーなどなど。一方、以前には南下の移動季節に、三ヶ根山で捕獲したアサギマダラが北上し、岡崎で再捕獲された記録もある。

 三ヶ根山のマーキングは「ハズ」と翅(はね)に標識している。南下は、福島、栃木、群馬、山梨、秋田などの各県から愛知県内に移動し、愛知県からは三重、鹿児島、高知、和歌山、静岡などの各県で再捕獲されている。
 マーキングは愛知アサギマダラの会の会員だけでなく、幡豆町の生涯学習・ふるさとワクワク体験塾の生徒たちや、県外からも訪れてはマーキングし、「ハズ」を飛ばしている。
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 上段図  幡豆町三ヶ根山で放蝶し台湾で捕獲されたアサギマダラ=写真提供・謝さん
 中段図  幡豆町で開かれた愛知アサギマダラの会会合
 下段図  アサギマダラを捕獲するワクワク体験塾生
三河新報<2009年1月1日の三河新報の記事>
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
愛知県三ヶ根山の自然旅行体験
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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