■筆者は例年、春と秋に大分県の姫島でアサギマダラの
渡りの調査をしています。
今回、姫島の中城さんからいただいた4月中旬~下旬の情報を
アサギマダラのML(メーリングリスト)に流しましたので、
それを引用します。
■[asagi:014322] 【姫島情報】09年4月19日、27日に
姫島でアサギマダラ羽化。4月21日に初飛来(島外からと推測)。
●アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●大分県姫島の中城信三郎さんから、姫島のアサギマダラの現状を
伺いました。簡単に御報告いたします。
●1)4月19日に、一雌が羽化しました。今年の羽化の第一例です。
4月27日朝にも、一雌が羽化しました。今年の第二例です。
いずれも中城さんの御自宅の敷地内です。
敷地内には他に35の蛹がいます。幼虫は見られないそうです。
●2)フジバカマ園には、蛹が6つ。幼虫は1。
4月21日には、フジバカマの若い芽にアサギマダラが一頭飛来。
翌日も観察されましたが、翌々日以後は見ていないそうです。
この一頭は、島内で羽化した個体ではなく、
島外から来たもののようだとのことです(個体の新鮮度などから判断)。
もしそうならば、過去には4月28日が
姫島での初飛来のもっとも早期の記録ですので、
今年が最も早い飛来となったと言えそうです(今後、そう見なすこととします)。
●3)明神山の周囲の谷~裾には15の蛹がいます。
●4)現在、合計で、60弱(35+6+15=56)の蛹が確認されています。
●5)海岸のスナビキソウは開花したものもありましたが、
昨日、一昨日の西風で潮が当たって、
見るかげもなくなってしまったそうです。
若干の背後の事情がありますが、
また例年のように復活することが期待されます。
●6)桜は平年より9-12日ほど早く開花したこと、
また、今日はそうでもなかったが、
過去2-3日は平年より温かかったそうです。
●以上、皆様のご参考になれば幸いです。
姫島のアサギマダラを守る会 栗田昌裕
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■2009年のアサギマダラの標識情報は、
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS) ここから、2008年の標識情報の頁にもたどりつけます。
以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)●
姫島のアサギマダラを守る会の紹介●
喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
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■09年4月13日に、奄美大島におられる前園泰徳さんから、
アサギマダラの現状を御連絡いただきました。
それをMLに報告したものを転載いたします。
■[asagi:014316] 奄美大島での09年4月13日頃のアサギマダラ情報。
「スイゼンジナに飛び交っている」。
●アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●奄美大島の龍郷町の環境教育推進指導員に新たになられた前園さんから、
09年4月13日に、アサギマダラ情報をいただきましたので、
ご参考になるかと思い、報告させていただきます。
「龍郷では、各学校に植えたハンダマ(スイゼンジナ)が繁茂し、晴れた
日はコンスタントに10頭前後が飛び交っている状態です。
現在は、越冬個体と新規個体が混じっている状態のようです」とのことです。
その様子は奄美新聞の記事にもなりました。
●3月31日には、私自身が出会うことができませんので、上記の御連絡を
いただいてある程度の個体数がいることを知り、少し安堵した次第です。
●奄美大島でマーキングされた個体は、昨年は
前園さんの標識されたYM1011 が4/25→5/18という移動で兵庫県淡路島
で再捕獲されました[奄美からの北上2例目]。
また、筆者が標識した「SRS458 アマミ 5/2」が、16日後の5/18に、東京都の
裏高尾町で小島健さんによって撮影されました[奄美からの北上3例目]。
龍郷町の小学生の生徒さんのマーキングされた個体もあると思いますので、
よろしく再捕獲をお願いいたします。
■2009年のアサギマダラの標識情報は、
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS) 以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所) ●
喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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■筆者は例年、春と秋に大分県の姫島でアサギマダラの
渡りの調査をしています。
今回、姫島の中城さんからいただいた情報をアサギマダラのMLに
流しましたので、それを引用します。
■[asagi:014312] 09年4月9日の姫島のアサギマダラ情報
●アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●大分県姫島の中城信三郎さんから、姫島のアサギマダラの現状を
伺いましたので、以下、簡単に御報告いたします。
1)蛹は中城さんの御自宅の近くの谷に5つ、その近くの他の場所に2つ、
合計7つを観察しています。まだ緑色です。
この数は昨年より多いです。
2)幼虫は、谷に70余。近くの他の場所に40余。
合計約120頭の幼虫を見ています。
昨年の同時期は40頭くらいだったので、
今年はその3倍くらいの数が見られます。
幼虫はかなり大きくなって、色が変わって
まもなく蛹になりそうなものもいます。
幼虫は、前年同様、蛹になるまでは大きな漁網で
中城さんの御自宅内でのエリアは保護しています
(鳥などに食べられることを観察していますので)。
なお、この保護の仕方では、小さい昆虫の天敵を防ぐ
ことはできません。また、中城家の外部ではもちろん、
幼虫は自然の状態のままで越冬をしています。
3)開花などから判断する季節の推移は10日ほど早い印象とのこと。
4)今日あたり、ひよどりの渡りが顕著です。
山口の方に向かって渡ります。
5)スナビキソウはつくし程度に芽が出ています。
●以上、皆様のご参考になれば幸いです。
●昨年秋は、本州、四国までの渡りはよく観察されましたが、
南西諸島への渡りが少なかったように思われましたので、
越冬も、南西諸島では相対的に少なくなり、それより
北の諸地域で行われた割合が例年よりは多かったのでは
ないかと推測しています。
●過去には姫島での成虫の初見は4月末か5月初めでした。
今年はそれより早いかどうかに興味が持たれます。
飛来するアサギマダラよりも、羽化する方が先になるかも
しれません。
姫島のアサギマダラを守る会 栗田昌裕
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■2009年のアサギマダラの標識情報は、
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS) ここから、2008年の標識情報の頁にもたどりつけます。
以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)●
姫島のアサギマダラを守る会の紹介●
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■08年8月20日に、筆者が福島県北塩原村の
グランデコスキー場で標識したアサギマダラが
高知県香南市野市町の「のいち動物公園」に
移動して再捕獲されたことは、以下のブログ記事で述べました:
●「福島県グランデコから高知県香南市の「のいち動物公園」に
69日間で740km移動した「渡り蝶」アサギマダラが再捕獲
された。[SRS8314 デコ 8/20 → のいちZOO97 10/28。福島県。デコ平]」
●
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1968.html この例の画像が、「のいち動物公園」の発行している雑誌
「ZOOファミリーのいち」に掲載されたとのことで、
執筆者から送付していただきました。
下に示す画像がその記事です。アサギマダラの画像は右下の
丸い円の中に掲載されています。
■記事の内容を転載させていただきます:
雑誌「ZOOファミリーのいち」vol.48 2009。
発行日 2009年2月28日。発行 高知県のいち動物公園。
タイトル「アサギマダラのマーキング調査 スタート!」 6頁に掲載。
本文
「アサギマダラはマダラチョウの仲間で、渡りをする蝶として知られています。現在全国各地で、その蝶の羽に油性のフェルトペンで記号を書いて放すマーキング調査が行われています。日本では沖縄から北海道まで見ることが出来ますが、春から初夏は北上し、秋には南に向かって移動することが分かってきました。どうやら、のいち動物公園も秋の渡りのコースにあたっているようです。
2007年に地元にある野市小学校の4年生(現在5年生)がマーキング調査に来るという知らせを聞いてから、園内をアサギマダラがふわふわと飛んでいることに気がつきました。そして、私たちもマーキング調査に参戦!?しましたが、マーキング数はわずかでした。
そんな中、小学生たちにマーキング調査の指導をされている山崎さんの提案もあって、2008年6月、アサギマダラの吸蜜植物である『フジバカマ』の苗を120株購入し、野市小学校の5年生と3年生の生徒さんと一緒に自然散策路に植えました。水やりのお世話にも来て頂いた甲斐あって、10月にはたくさんのアサギマダラが飛来しました。今年の動物公園でのマーキング数は300頭(頭:学術的な数え方)を超えています。中には福島県から69日かけて740kmの旅をして来た個体が確認できました。今後も、野市小学校の皆さんと一緒にマーキング調査を続けていけるよう、自然散策路の整備を進めたいと思っています。 牛腸典代
■下は掲載記事の写真:
左の写真は「マーキング調査に訪れた野市小の児童たち」
右上の写真は「フジバカマへの水やりの様子」
右下の写真は「福島県から来たアサギマダラ」

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■2009年のアサギマダラの標識情報は、
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS) ここから、2008年の標識情報の頁にもたどりつけます。
以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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