渡りの調査をしています。
今回、姫島の中城さんからいただいた情報をアサギマダラのMLに
流しましたので、それを引用します。
■[asagi:014312] 09年4月9日の姫島のアサギマダラ情報
●アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●大分県姫島の中城信三郎さんから、姫島のアサギマダラの現状を
伺いましたので、以下、簡単に御報告いたします。
1)蛹は中城さんの御自宅の近くの谷に5つ、その近くの他の場所に2つ、
合計7つを観察しています。まだ緑色です。
この数は昨年より多いです。
2)幼虫は、谷に70余。近くの他の場所に40余。
合計約120頭の幼虫を見ています。
昨年の同時期は40頭くらいだったので、
今年はその3倍くらいの数が見られます。
幼虫はかなり大きくなって、色が変わって
まもなく蛹になりそうなものもいます。
幼虫は、前年同様、蛹になるまでは大きな漁網で
中城さんの御自宅内でのエリアは保護しています
(鳥などに食べられることを観察していますので)。
なお、この保護の仕方では、小さい昆虫の天敵を防ぐ
ことはできません。また、中城家の外部ではもちろん、
幼虫は自然の状態のままで越冬をしています。
3)開花などから判断する季節の推移は10日ほど早い印象とのこと。
4)今日あたり、ひよどりの渡りが顕著です。
山口の方に向かって渡ります。
5)スナビキソウはつくし程度に芽が出ています。
●以上、皆様のご参考になれば幸いです。
●昨年秋は、本州、四国までの渡りはよく観察されましたが、
南西諸島への渡りが少なかったように思われましたので、
越冬も、南西諸島では相対的に少なくなり、それより
北の諸地域で行われた割合が例年よりは多かったのでは
ないかと推測しています。
●過去には姫島での成虫の初見は4月末か5月初めでした。
今年はそれより早いかどうかに興味が持たれます。
飛来するアサギマダラよりも、羽化する方が先になるかも
しれません。
姫島のアサギマダラを守る会 栗田昌裕
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■2009年のアサギマダラの標識情報は、
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
ここから、2008年の標識情報の頁にもたどりつけます。
以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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