■09年8月18日に、福島県のグランデコスキー場で
筆者がマーキングした「旅をする蝶」アサギマダラが
13kmの距離を南西に移動して、10日後に、
磐梯山の登山口で再確認されました。
本例は筆者の標識したアサギマダラがグランデコスキー場から、
夏の間に移動して確認された2例目のアサギマダラになります。
以下はアサギマダラのMLに報告した記事を引用します:
■ [asagi:014534] 【移動情報】福島県グランデコ 8/19
→ 福島県磐梯山 8/28 (SRS5152 デコ 8/19→ 撮影 8/28) ♂。
南西方向に9日間で約13kmの移動
●MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●グランデコからの移動例を報告いたします。
●移動情報
福島県グランデコ 8/19 → 磐梯山8/28
(南西方向に約13km。移動期間9日)
●標識:SRS 5152 デコ 8/19
性別:♂
●標識日:2009年8月19日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
●標識者:栗田昌裕
備考:ヨツバヒヨドリにて吸蜜。画像あり。
↓
●再確認日:2009年8月28日
再確認地:福島県耶麻郡北塩原村磐梯山登山口八方台付近
再確認者:並木政勝
備考:ヨツバヒヨドリで吸蜜しているのを撮影。
●<追記>
1)八方台は磐梯山とその西に隣接する猫魔ヶ岳との間に位置する場所で、
磐梯山ゴールドラインが南北に走っています。
標高は1192mとのこと(磐梯山は1819m)。
グランデコのアサギマダラが、夏の間に、どのような範囲を動き回って
いるかの詳細は不明ですが、仮説として、
「裏磐梯一帯を動き回っている」と考えています。
本例は、その一端を明らかにする上で示唆的です。
本例は、グランデコのスタッフが宿泊客の並木さんと
磐梯山に登ったときに遭遇した個体です。
そのスタッフによれば、
「八方台から磐梯山へのルートにはヨツバヒヨドリは少なく、
頂上に黄色い花が少し咲いておりそこでアサギマダラを一頭目撃し、
登山口に降りて来たところに、ヨツバヒヨドリが二株あり、
そのうちの一株にアサギマダラを見出し、
近づいたところ、上記の標識を見出して、撮影した」
とのことです。他にはアサギマダラは見なかったそうです。
2)グランデコから南下移動するときに、福島県、栃木県をどのような経路で
南下移動するかもよく分かっていませんが、
本個体はそれにも少しヒントを与える例かもしれません。
3)グランデコからのアサギマダラの状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告 以上
栗田昌裕 m-kurita@suite.plala.or.jp
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
東京の自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月29日に、アサギマダラの25日目のマーキング調査をしました。
■日本列島の形に沿って前線が重なっており、その日は低気圧です。
前夜の23時に太平洋上に台風11号の発生が確認され、
本州中部方向に進み始めました。
台風の影響は2-3日後に現れそうです。
グランデコでは、曇りが基本で、9時過ぎには小雨が繰り返し降り、
花に訪れているアサギマダラは極めて少ない状況でした。
すなわち、「朝の賑わい」は前日と前々日の2日間だけで終わりました。
■ところが、カラマツ林の梢の上には、曇り空を背景にして、
10頭から20頭くらいずつのアサギマダラが
ゆったりと円を描いて滑空しながら旋回をしていました。
5メートルくらいの高さです。
このときには、ヨツバヒヨドリで吸蜜しているアサギマダラは
ほとんどいませんでした。
このような滑空旋回は、南下の渡りが近づいているときに
見られる状況で、「成熟の兆候」の一種と考えられます。
旅立ちの開始時点が近づいていると推測されます。
9月1日か2日あたりに、旅立ちが始まりそうです。
■雨が降っているときなどに、アサギマダラが梢の上の高所を
飛ぶことがありますが、これは「宿替え飛翔」と筆者が呼ぶもので、
前期の高所の滑空旋回はとは異なるものです。
宿替え飛翔はふらふらとあてどなく飛ぶ感じです。
雨降りのときのこの飛び方には、
翅を乾燥させる意義があるとも考えています。
■旋回中のアサギマダラ同士が回りながら追い掛け合う場面もありました。
これも成熟兆候の一つです。
ただし、10月頃に他の移動中の場所(例:愛知県三ヶ根山)
に見るような素早い「チェイス」ではなく、ゆったりと、
2頭が形式的に追いかけて舞っているようなものです。
スピードの違いに意味があるのだと思われます。
■一般に、グランデコでは、8月前半には
タオルキャッチは有効ではありません。
しかし、旅立ちが近づいて来ると、タオルに反応するようになります。
今期としては本日初めてタオルキャッチを試みました。
25%から30%の個体で明確な反応がありました。
これも成熟兆候の一つと言えます。
ただし、10月頃に見る反応よりもやや弱く、
好奇心を持ってタオルの方に飛来し、
典型的なV字滑空で高所から舞い降りて来る例もありますが、
補虫網で捕獲できるほどには近づかないで戻る例が多く、
マーキングにはまだ十分には役立ちません。
遠いところの例を引き寄せるにはある程度有効性がありました。
■12時過ぎには一時晴れ間が出たことがありました。
そのときに、突然、多くのアサギマダラが花に降りて吸蜜を始めました。
そのときがゲレンデの最高気温で21.5度でした。
しかし、15時頃には活動しているアサギマダラが激減して、
以後はヨツバヒヨドリに止まっている少数のアサギマダラのみが残っていました。
結果として、活動時間帯は少なく、
標識頭数も伸びが少ない一日となりました。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)は、ゲレンデの下の方で、
人間の背丈とその倍くらいの高さを飛んでいました。
蝶はヒカゲチョウ、クロヒカゲを数匹見た以外は、
ウラギンヒョウモン、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハを
1~2頭見る程度で、これは過去2日とほぼ同様です。
蝉は全く鳴かず、鳥も鳴かない一日です
但し、笹の中に巣を作る鳥は近づくと鳴きながら、移動します。
姿は見えませんが、ときどきひな鳥の鳴き声が聞こえました。
■アサギマダラはSRS8245-8581の347頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計7109頭となりました。
■雌は30頭で、割合は約8.6%でした。前日より少し割合が増えました。
一頭のみ交尾済でした(SRS8491。筆者の記号では[-+-]です)。
■古い個体は1例。SRS8347雄。0.3%です。
■翅の形に異常が見られる個体は2例。
SRS8390雄、8577雄。0.6%です。
■病気を持った個体は0例。
■小型の個体は7例見ました。
SRS8263雄、8278雄、8294雄、8345雄、
8358雌、8409雄、8476雄。割合は2.0%です。
前日と同程度です。すべて雄です。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体(クロ)は10例いました。
すべて雄です。2.9%。
■「ストーカー」は4例。
1例目はSRS8279雄。周囲を飛び回り、タオルキャッチしました。
2例目はSRS8286雄。ネットの周囲を飛び回りました。
3例目はSRS8315をマーク中に、ネットの周囲を飛び回りました。
これは捕獲していませんので、雌雄は不明です。
4例目はSRS8361雄。SRS8358を標識中に周囲を飛び回り、
ネットに止まり、手で捕獲しました。写真があります。
ストーカーが徐々に増えています。
これは集団全体としての成熟兆候のひとつです。
■本日はアザミで吸蜜しているアサギマダラを1頭見て撮影しました。
■今日もアサギマダラがクロヒカゲに追いかけられていました。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、
コントラストの強い個体(=「シロ」)は1例。SRS8308雄。
■筆者がグランデコで標識した個体が、磐梯山の登山口で撮影されました。
「SRS5152 デコ 8/19」です。
八方台付近にて、並木政勝様がヨツバヒヨドリで撮影されました。
標高は1192mとのこと。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月28日の再捕獲は1例で、前日は451例を標識しましたので、
451×347/1=約156497
が推定値になりますが、再捕獲が少なすぎるので、
値自体は非現実的な推定値と考えられます。
ただし、前日451頭標識した中で、
一頭しか翌日出会えなかったということは、
かなり大きな個体数を想定することの妥当性を示します。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月27日:3例(445例標識)。0.7%。
8月26日:0例(405例標識)。0%。
8月25日:6例(426例標識)。1.4%。
8月24日:3例(300例標識)。1.0%。
8月23日:0例(165例標識)。0%。
8月22日:0例(163例標識)。0%。
8月21日:3例(64例標識)。4.7%。
8月20日:3例(605例標識)。0.5%。
8月19日:2例(511例標識)。0.4%。
8月18日:1例(466例標識)。0.2%。
8月17日:1例(558例標識)。0.2%。
8月16日:3例(446例標識)。0.7%。
8月15日:2例(461例標識)。0.4%。
8月14日:1例(439例標識)。0.2%。
8月13日:0例(237例標識)。0.0%。
8月12日:0例(185例標識)。0.0%。
8月11日:1例(91例標識)。1.1%。
8月10日:0例(無標識)。
8月9日:0例(34例標識)。0%。
8月8日:0例(74例標識)。0%。
8月7日:0例(無標識)。
8月6日:0例(176例標識)。0%。
8月5日:0例(32例標識)。0%。
以上で、右側の数字は、その日に標識した個体の数に対して
本日再捕獲した個体の数の百分率を示します。
■本日の再捕獲の総合計は30例でした。この30例という値と、
昨日の8月28日までの標識総数6772例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
6772×347/30=約78329。
この推定値に従えば、ゲレンデのアサギマダラは
過去3日よりさらに増加したことになります。
タイトルではこの値を採用しました。
■今朝の段階での北塩原村近域の8月29日の予報は以下の通りでした:
降水確率は50%(~12時)、20%(12~18時)、40%(18~24時)。
天気は全体としては「雨と曇り」と予想されており、
3時間ごとの予想では0時と6時は雨で、他は曇りでした。
結果は、ゲレンデでは10時頃に小雨が繰り返し降りました
(朝にも降った後がありました)。
温度予想では、9時は21度で、最高は午後12時の22度でした。
ゲレンデでの結果は、9時は不明、最高は23度でした。
明日8月30日の予報は降水確率40%で、
全体の予想は「雨と曇り」です、3時間ごとの予想は
12時、15時、18時が曇り。他は弱雨です。
温度予想では、最高が19度で今日よりも寒くなる予想です。
■紅葉に関しては、十段階のうちの第三ステップに入ったように思われます。
ホテルの庭の芝生の色もやや黄変。
ホオノキに巻き付いたツタウルシの株にも見事に紅葉したものがあります。
ゲレンデの裾に多く生えているカヤツリグサの群落も黄変。
森のウダイカンバの葉の一部にもやや紅がかかるようになりました。
カエデの葉にはちらほら黄色になるものがあります。
カラマツも裾の方から、枝先の葉が黄変から褐色がかった変化を始めました。
ブナの枝の一部にも黄変が始まっています。
ニワトコの一部も黄変し、タラは黄変した枝もあり、
中には紅に葉が染まった株もあります。
コシアブラの枝も色むらが生じています。
■シナノキには3m程度の実が出来ています。
ウドの花穂には少しは花も残っていますが、順次実に移行しています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月24日に、アサギマダラの24日目のマーキング調査をしました。
■日本列島には東シナ海から前線を伴う低気圧が訪れ、
日本海側には雨が見られました。福島県は曇り予想でした。
グランデコでは、予想通り終日曇りで、
朝は未確認ですが、16時でも22.5度で、前日同様に温暖な日でした。
日中の最高は23度でした。
太陽は全く出ず、前日のような爽やかな日ではなかったのですが、
温度と強い日射がなかったことから考えると、
アサギマダラにとっては活動しやすい条件と思われました。
■朝は前日に続いて、今期2回目の「朝の賑わい
(多くのアサギマダラがヨツバヒヨドリの上を飛び回る現象)」が
10分か20分ほどの間観察されました
例年はもっと続くのですが、今年はなぜかぱたりと止まります。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)は、ゲレンデの下の方で若干増えて、
雲を背景に数メートルと比較的高いところを群れて飛んでいます。
蝶はヒカゲチョウ、クロヒカゲを数匹見た以外は、
ウラギンヒョウモン、クジャクチョウを
1~2頭見る程度で、これは前日と同様です。
蝉は全く鳴かず、鳥も鳴かない一日です
(但し、笹原の鳥は近づくと、ちっちっと鳴きます。
また、カラスが地面でじゃれているときの鳴き声を聞きました)。
動物としてはグランデコで初めて蛇を見ました。薄茶色で体長は1mほど。
■アサギマダラはSRS7794-8244の451頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計6772頭となりました。
■雌は30頭で、割合は約6.7%でした(すべて未交尾)。
前日と同程度です。
未交尾ばかりであるのは、未熟なためであり、
旅立ちがまだ先であることを示しています。
■古い個体は3例。0.7%です。
■翅の形に異常が見られる個体は8例。本日はなぜか多目の日です。
SRS7794雄、7804雄。7968雄、7977雄、
8031雄、8120雄、8183雄、8224雄。1.8%です。
このうち、SRS8031は、
左前翅の模様だけが特殊な奇形になっている珍しい例です(写真あり)。
■病気を持った個体は2例。SRS8062雄。8237雄。0.4%です。
■小型の個体は10例見ました。
SRS7801雄、7858雄、7891雄、7925雄、
7995雌、8085雄、8106雄、8115雄、
8157雄、8199雄。割合は2.2%です。
前日と同程度です。7995は雌であることに注目してください。
これは今期の初めての小さい雌です。
■ヘアペンシルを出した雄は1例。SRS8028。
左側だけ出ています。
今年はヘアペンシルの出た雄が少ないという特徴があります。
■翅色の黒さの強い個体(クロ)は3例いました。
SRS8072雄、8172雄、8199雄。
■「ストーカー」は3例。
1例目はSRS7897雄。
SRS7896を左手に持って撮影しているときに、
カメラを持った右手に止まったので、左手の薬指と掌で捕獲しました。
2例目、3例目は、SRS8090を標識しているときに、
2頭揃って、周囲を飛び回りました。
しつこいことはせずに飛び去りました。雌雄は未確認です。
周囲を舞いました。
■アサギマダラ同士が追いかける場面は今日はありませんでした。
今日もクロヒカゲに追いかけられている個体がありました。
クロヒカゲはなかなか闘争的です。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、
コントラストの強い個体(=「シロ」)は0例。
■SRS7880雄には、体液が浸潤した円形の薄茶色の模様がありました。
中央に小さい傷があり、そこから漏れ出したのだと思われます。
印象的な一例です。
■「SRS8104 デコ 8/28」は、土湯峠からの移動個体でした。
「HK158 つちゆ 8/20」。捕獲は13時40分です。
小柴治紀さんがマークした個体です。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月27日の再捕獲は5例で、前日は445例を標識しましたので、
445×451/5=約40139
が推定値になります。445例中の5例は約1.1%です。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月26日:6例(405例標識)。1.5%。
8月25日:3例(426例標識)。0.7%。
8月24日:4例(300例標識)。1.3%。
8月23日:1例(165例標識)。0.6%。
8月22日:5例(163例標識)。3.1%(この日の再捕獲は前日も高かった)。
8月21日:0例(64例標識)。0%。
8月20日:8例(605例標識)。1.3%。
8月19日:6例(511例標識)。1.2%。
8月18日:3例(466例標識)。0.6%。
8月17日:6例(558例標識)。1.1%。
8月16日:5例(446例標識)。1.1%。
8月15日:2例(461例標識)。0.4%。
8月14日:2例(439例標識)。0.5%。
8月13日:1例(237例標識)。0.4%。
8月12日:1例(185例標識)。0.5%。
8月11日:1例(91例標識)。1.1%。
8月10日:0例(無標識)。
8月9日:0例(34例標識)。0%。
8月8日:0例(74例標識)。0%。
8月7日:0例(無標識)。
8月6日:0例(176例標識)。0%。
8月5日:1例(32例標識)。3.1%。
以上で、右側の数字は、その日に標識した個体の数に対して
本日再捕獲した個体の数の百分率を示します。
8月上旬の数字でばらつきがあるのは、個体数が少ないためと
考えます。
■本日の再捕獲の総合計は60例でした。この60例という値と、
昨日の8月27日までの標識総数6321例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
6321×451/60=約47513。
この推定値に従えば、ゲレンデのアサギマダラは
過去2日よりさらに増加したことになります。
■本日はアザミで吸蜜しているアサギマダラを1頭見て、
一頭は撮影できました。
■今朝の段階での北塩原村近域の8月28日の予報は以下の通りでした:
降水確率は0%(~12時)、10%(12~18時)、60%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと雨」と予想されており、
3時間ごとの予想では18時以後は雨で、他は曇りでした。
結果は、ゲレンデは終日曇りでした(夜は不明)。
温度予想では、9時は21度で、最高は午後15時の24度でした。
ゲレンデでの結果は、9時は不明度、最高は23度でした。
明日8月29日の予報は降水確率60%で、
全体の予想は「雨」です、3時間ごとの予想は6時、9時が雨。他は曇りです。
温度予想では、最高が21度で今日よりも寒くなる予想です。
■日本列島に沿って、日本海側に前線が重なっており、
これは秋雨前線として残ると予想されています。
それに併せて、広がった雲が次第に東に移動しています。
来週はしたがって、晴れの少ない日になり、
雨天などで、マーキングに関しては、苦戦が予想されます。
ただし、前線の動きとアサギマダラの移動とは深い関係がありますので、
そこを少し詳しく観察できるチャンスとも言えます。
■ゲレンデのヨツバヒヨドリは、これまでは
傷んだ株や弱った株が赤くなっていましたが、
健全な株の葉にも紅色が乗ったものが見かけられるようになりました。
ミズキの実は黒く成熟して、赤い柄と一緒に眺めると、
見応えのある風情になっています。
ゲレンデの上のゴンドラ駅近くに映えているスイバの穂は
すっかり枯れて焦げ茶色ですが、
その近くにあるギシギシの葉で真っ赤に染まったものを見ました。
ゲレンデに繁殖しているオオバコの葉もえび茶色になりました。
草花も「秋の色彩のシンフォニー」に参加し始めました。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月27日に、アサギマダラの23日目のマーキング調査をしました。
■今日も日本列島は高気圧に覆われ、福島県は終日晴れでした。
福島市は4日ぶりの真夏日だったとのこと。
グランデコでは、前日よりさらに2度前後気温は上がり、
朝は16.8度で、16時は22.5度と、
ここ数日では一番温暖で快適な日和となり,
日当たりがよい時間帯は24度を記録しました。
雲もむら雲のように小さい固まりのため、温度変化が少なく、
アサギマダラにとっては活動しやすい条件と思われました。
■朝は珍しく9時前からアサギマダラの活動が見られ、
今期初めての「朝の賑わい」が観察されました
(例年は毎日のようにあったのですが)。
ただし、昼間は、日射が強すぎるためアサギマダラの数が減り、
群れていても、近づく前に一気に飛び立って
全部が敏捷に逃げてしまう状況でした。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)は若干多めになりました。
蝶はヒカゲチョウ、クロヒカゲを数匹見た以外は、
ウラギンヒョウモン、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハを
1~2頭見る程度でした。
蝉はときどき鳴き声を聞く程度。
■8月の下旬になり、ウグイスの鳴き声が消えました。
そのために、昼間に鳥の声を聞くことはほとんどなくなり、
笹に巣を作る鳥が近くで姿を見せないで鳴くのを聞く程度です。
(姿が見えないので種類は不明)。
■アサギマダラはSRS7349-7793の445頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計6321頭となりました。
■雌は29頭で、割合は約6.5%でした(すべて未交尾)。
2日前に著明に増加しましたが、その後、次第に低下している状況です。
2日前に、何か特殊な雌の群れの合流があったことを示唆しています。
■古い個体は0。
■翅の形に異常が見られる個体は2例。
SRS7546雄、7775雄。0.47%です。
■病気を持った個体は1例。SRS7779雄。0.24%です。
■小型の個体は10例見ました。
SRS7388雄、7389雄、7459雄、7460雄、
7464雄、7506雄、7507雄、7563雄、
7634雄、7781雄。割合は2.2%です。
じわじわと増えています。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体(クロ)は13例いました(詳細は略)。
今日も、雌で黒いと感ずる例を1例体験しました。
7412雌です。雌雄併せて、2.9%です。
■「ストーカー」は2例。
1例目はSRS7593を標識中。雄がネットに飛来して、
しばらくの間止まって、ネットを舐めていました。撮影のみしました。
2例目はSRS7793雌(雌であることに注目)。
標識が終わって、何も入っていないネットに飛来して、
周囲を舞いました。
■アサギマダラ同士が追いかける場面は今日はありませんでした。
今日もクロヒカゲに追いかけられている個体がありました。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、
コントラストの強い個体(=「シロ」)は1例。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月26日の再捕獲は4例で、前日は405例を標識しましたので、
405×445/4=約45056
が推定値になります。405例中の4例は約1.0%です。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月25日:6例(405例標識)。1.5%。
8月24日:6例(300例標識)。2.0%。
8月23日:3例(165例標識)。1.8%。
8月22日:5例(163例標識)。3.0%。
8月21日:3例(64例標識)。4.7%。
8月20日:8例(605例標識)。1.3%。
8月19日:7例(511例標識)。1.4%。
8月18日:4例(466例標識)。0.9%。
8月17日:7例(558例標識)。1.3%。
8月16日:9例(446例標識)。0.4%。
8月15日:2例(461例標識)。0.4%。
8月14日:6例(439例標識)。1.4%。
8月13日:5例(237例標識)。2.1%。
8月12日:2例(185例標識)。1.1%。
8月11日:0例(91例標識)。0%。
8月10日:0例(無標識)。
8月9日:0例(34例標識)。0%。
8月8日:0例(74例標識)。0%。
8月7日:0例(無標識)。
8月6日:1例(176例標識)。0.6%。
8月5日:0例(32例標識)。0%。
以上で、右側の数字は、その日に標識した個体の数に対して
本日再捕獲した個体の数の百分率を示します。
8月12日以後に関して見ると、特に数値の一定方向の増減が
見られないので、8月中旬の個体がゲレンデからどんどん消えている
ということはなさそうです。
8月上旬の数字でばらつきがあるのは、個体数が少ないためと
考えますが、今後の繰り返しの検討を要します。
■本日の再捕獲の総合計は80例でした。この80例という値と、
昨日の8月26日までの標識総数5876例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
5876×445/80=約32685。
この推定値は前々日の約43000という値より少なめです。
今後の経過を見る必要があります。
■本日はアザミで吸蜜しているアサギマダラを2頭見て、
一頭は撮影できました。
■今朝の段階での北塩原村近域の8月27日の予報は以下の通りでした:
降水確率は0%(~12時)、10%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと晴れ」と予想されており、
3時間ごとの予想では12時、15時は晴れで、他は曇りでした。
結果は、朝と夕方は快晴で、昼間はほぼ晴れ、時々曇りでした。
温度予想では、9時は18度で、最高は午後15時の24度でした。
ゲレンデでの結果は、9時は16.8度、最高はその通りでした。
明日8月28日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「曇り」です、3時間ごとの予想もすべて曇りです。
温度予想では、最高が25度で今日よりも1度上がる予想です。
日本列島では日本海側に大きな雲のかたまりが接近しており、
明日は東北もその雲に覆われそうです。
雲がある理由は大陸から前線を伴った低気圧域が近づいているからです。
温度が上がることはよいことですが、雨をもたらさないことを祈ります。
■アサギマダラの集まるヨツバヒヨドリは、ゲレンデの下部では、
焦げ茶色になりましたが、ゴンドラに乗って上から眺めると、
ススキの穂が燎原の火のように広がっていますが、
そのススキの穂とよく似た色になっています。
ゲレンデのヨツバヒヨドリも、赤飯色(小豆色)になっており、
その中でも特に発色の美しいものを見つけて撮影しました。
■ゲレンデでは、ホオノキの実で成長不良のものの中に、
真紅に染まっているものがあります。全体としては、
薄黄緑色から、次第に、黄色、淡いオレンジ色に変わりつつあります。
ゲレンデでは部分的に色づき始めたカエデが複数見られるようになりました。
オオカメノキの葉はほぼどの株もえび茶色の部分が生じて来ました。
ゴンドラから大局を眺めると、緑一色だった裏磐梯の山景色の中で、
広葉樹の山肌が次第に色むらが生じています。
これは樹種ごとに微妙に色変化が起き初めているからです。
一般に、「傷ついた枝や葉から色づき始める」という法則があり、
どの樹木でも、そのような葉がちらほらと色づき初めているのです。
色変化の少ないカラマツですら、ゲレンデの下の方は次第に
緑の質が変わって黄ばみが生じています。
いよいよ裏磐梯一帯に、
「秋の色彩のシンフォニー」の見られる季節がスタートしたのです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月26日に、アサギマダラの22日目のマーキング調査をしました。
■今日も日本列島は高気圧に覆われており、福島県も終日晴れでした。
前日より1-2度気温は上がりましたが、冷夏であることは相変わらず。
グランデコも朝は15度で、16時は18.5度と終日涼しく,
時に肌寒い気温でした。日当たりがよいときは22度を記録しました。
温度は一時的に上がりましたが、大きな雲に覆われていた時間は温度が下がり、
アサギマダラも姿を消しがちでしたので、結局、
前日よりアサギマダラの活動は少なく、姿を見せても、落ち着かず、
近づくとすぐ逃げてしまう状況でした。
■グランデコでは夏雲は上昇気流で山の周囲に立ち上がる雲で、
秋の雲は遙かに高いエリアに流れる巻き雲が特徴です。
今年はやっとここ数日、立ち上がる雲が観察できるようになりました。
例年は巻き雲も見えてよい時期ですが、
典型的なものはまだ一度も見ていない状況です。
■全国的にも、今年はエルニーニョの年で、異常な気候が続いていますが、
グランデコの気候も2004年以来、初めての状況を体験しています。
9月上旬には、再度温かい時期が来ると言われていますが、
アサギマダラの旅立ちはそれ以後になるのではないかと推定しています。
というのは、例年見られる成熟の兆候がまだ希薄だからです。
(成熟の兆候は、アサギマダラの独特の行動パターンに見られます)。
人間で言えば、グランデコのアサギマダラは
まだ高校2年生程度ではないでしょうか。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)は少なく、
しかし、ときに、若干成熟した美しい赤色を発色している個体がいます。
ウラギンヒョウモン、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハを見ました。
今年初めてキベリタテハをホテルの近くで見て、撮影できました。
■アサギマダラはSRS6944-7348の405頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計5876頭となりました。
活動時間帯が狭くなっており、10時以後から14時30分の間に
若干多くのアサギマダラに出会えますが、あとはほとんど見ない状況です。
過去には17時でもかなりのアサギマダラに出会えましたので、
信じられない思いで2008年の夏を体験しています。
■雌は38頭で、割合は約9.4%でした(すべて未交尾)。
前日に著明な増加をしましたが、その余韻を保った状態です。
■古い個体は1例(SRS7327雄。1.0%)。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■病気を持った個体は0例。
■小型の個体は9例見ました。
SRS6875雄、7008雄、7050雄、7067雄、7069雄、
7158雄、7199雄。7249雄。割合は2.2%です。
じわじわと増えている印象です。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は4例いました。1.0%。すべて雄です。
SRS6958雄、6880雄。
今日初めて、雌でも黒いと感ずる例を2例体験しました。
7039雌、7033雌です。雌雄併せて4例で、1.0%です。
今後これらを「クロ(黒)」と呼びます。
■「ストーカー」は1例。SRS6967雄。0.25%。
「ストーカー」の数が増えることは「成熟の兆候」の一つと考えていますが、
今年は非常に例が少ないままで推移しています。
■アサギマダラ同士が追いかけ合うのも成熟兆候の一つと考えていますが、
本日やっと2件ほどを見ました。
これまではクロヒカゲに追いかけられてばかりいました。
一昨日、1分以上もアサギマダラを追いかけていた
しつこいクロヒカゲを見ました。
追いかけていたアサギマダラが吸蜜のために花に止まっても、
なお、その周囲で飛び回っていました。
このような場面を見ると、
蝶の一頭一頭にも「個性」があることが分かります。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、コントラストの強い個体は3例。
今後、これを特に「シロ(白)」と呼びます。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月25日の再捕獲は5例で、前日は426例を標識しましたので、
426×405/5=34506
が推定値になります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月24日:4例(300例標識)。
8月23日:1例(165例標識)。
8月22日:2例(163例標識)。
8月21日:0例(64例標識)。
8月20日:11例(605例標識)。8月19日:6例(511例標識)。
8月18日:5例(466例標識)。8月17日:5例(558例標識)。
8月16日:1例(446例標識)。8月15日:4例(461例標識)。
8月14日:1例(439例標識)。8月13日:5例(237例標識)。
8月12日:0例(185例標識)。8月11日:0例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
8月8日:0例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:1例(176例標識)。8月5日:0例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は51例でした。この51例という値と、
昨日の8月25日までの標識総数5471例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
5471×405/51=約43446。
この推定値は前々日の約43000という値とほぼ同様です。
したがって、昨日のやや少ない値が、誤差による変動によるものと考えます。
■本日はゴマナで吸蜜しているアサギマダラを1頭撮影できました。
これは稀な例で、移動中のアサギマダラの場合に見る程度です。
ゴマナは今、筆者の背丈ほども伸びて、満開に近づいています。
アザミはデコ平の全域で開花の度を進めています。
それと比例して、ススキの穂も西大巓の山裾の方から、
燎原の火のように上方に広がりつつあります。
■今朝の段階での北塩原村近域の8月26日の予報は以下の通りでした:
降水確率は0%(~12時)、10%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
3時間ごとの予想ではすべて晴れでした。
結果は、その通り。
温度予想では、9時は18度で、最高は午後15時の22度でした。
結果は、9時はもっと寒く15度、最高はその通りでした。
明日8月27日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「曇りと晴れり」です、3時間ごとの予想では、
12時と15時だけ晴れで、他は曇りとなっています。
温度予想では、最高が24度で今日よりもやや温かくなる日になりそうです。
■アサギマダラの集まるヨツバヒヨドリは
赤茶色から、焦げ茶色になって来た場所が増えて来ました。
グランデコのヨツバヒヨドリは、長野県で見るものよりも、
秋口の赤さの度合いが強いのが特徴ではないかと思っています。
■ホテルの庭では、タムラソウがやっと満開になりました(遅い)。
ナガボノシロワレモコウも開花が遅れていたように思いましたが、
ようやく満開を過ぎる段階に来ました。
ノコギリソウの開花もピークを過ぎました。
ナナカマドはだいだい色の実が朱色に近づき、葉にも赤みが増して来ました。
ホウノキに巻き付いているツタウルシが美しい赤に染まり始めました。
カツラ(カツラ)の葉で枝毎真っ赤になっている株を見つけました。
オニシデの果穂は茶色の部分が増しています。
■ゴンドラから見ると、マタタビの葉の白い斑紋のピンク色の度が強くなっています。
ヤマウルシも一部の葉が赤くなり初めています。
ゲレンデでは明らかに色づき始めたカエデがあります。
成熟の遅いものも含めて、無理矢理秋に連れ込まれようとしています。
■グランデコホテルの日本レストランは日本庭園が見えるようになっていますが、
例年、大きなガラス窓に多くの蛾が夜の照明に惹かれて集まって来ます。
しかし、今年はその蛾がほとんど見られませんでした。
蛾以外の光に集まる昆虫も非常に少ないです。
今年の夏は日照時間が少なく、さらに温度も低い傾向でしたが、
その影響によるものか、蝶だけでなく、
昆虫全体の発生数が少ないことを推定させます。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
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グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月25日に、アサギマダラの21日目のマーキング調査をしました。
■日本列島が高気圧にすっぽり覆われているため、
福島県も終日晴れとなりました。
ただし、前日よりさらに1-3度気温が下がり、
九月上旬から中旬の涼しさになるだろうと言われていた通り、
福島県では30度を超えた場所はなく、
グランデコも朝は15度で、16時は17度と終日低い気温でした。
通常は、アサギマダラが活動できる温度ではありませんが、
日ざしがよい時間帯びが比較的多くあったため、
前日より多くのアサギマダラの活動を見ることができました。
周囲の山々の上に立ち上がり、東に次々と流されていく雲が観察されました。
これは裏磐梯の夏の特徴ですが、
今年はこれまで見ることができなかったものです。
ようやく例年の雲の動きが見えて来たのですが、
どっこい今年はまだ一度も温度が高くならないのが例年とは異なる問題です。
昼間は手持ちの温度計で見ていると、
やっと20度から20.5度くらいにまで上がりました。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)はやや増えて、
クロヒカゲやヒカゲチョウの他、
若干のウラギンヒョウモン、ヒメシジミ、クジャクチョウを見ました。
■アサギマダラはSRS6518-6943の426頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計5411頭となりました。
本日は、例年ならば500頭から600頭は
容易に標識できる時期なのですが、例年は朝早くから活動を始め、
夕方まで遭遇できるのですが、今年は、朝9時すぎでないと
ゲレンデに姿を現さず、午後は3時半頃に姿を消してしまうので、
500頭を越すことは事実上不可能です。
■雌は66頭で、割合は約15.5%でした(すべて未交尾)。
これは前日と比べると著明な増加であり、
一挙に異常な増加を示したことになります。
理由の詳細は不明ですが、筆者が雌の大集団に遭遇した可能性もあります。
■古い個体は1例(SRS6204雄。0.2%)。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■病気を持った個体は1例(SRS6811雌。0.2%)。
■小型の個体は8例見ました。
SRS6521雄、6641雄、6651雄、6750雄、6829雄、
6863雄、6872雄。6878雄。割合は1.9%です。
例年のような著明な増加はまだ見られていません。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は5例いました。1.2%。すべて雄です。
SRS6547雄、6608雄、6782雄、6814雄、6940雄。
黒い個体の増加は秋に近づくときの特徴の一つです。
■「ストーカー」は0例。
例年は8月下旬の始めには、「ストーカー」アサギマダラに数多く
出合うものですが、今年は非常に少ないのが特徴です。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、コントラストの強い個体は0例。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月24日の再捕獲は3例で、前日は300例を標識しましたので、
300×426/3=42600
が推定値になります。ただし、再捕獲数が3頭と少ないので、
この値は推定誤差の幅が大きくなっています。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月24日:3例(300例標識)。
8月23日:6例(165例標識)。
8月22日:4例(163例標識)。
8月21日:1例(64例標識)。
8月20日:9例(605例標識)。8月19日:9例(511例標識)。
8月18日:7例(466例標識)。8月17日:2例(558例標識)。
8月16日:2例(446例標識)。8月15日:10例(461例標識)。
8月14日:1例(439例標識)。8月13日:1例(237例標識)。
8月12日:2例(185例標識)。8月11日:1例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
8月8日:0例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:0例(176例標識)。8月5日:0例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は58例でした。この58例という値と、
昨日の8月24日までの標識総数5045例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
5045×426/58=約37055。
この推定値は前日の約43000という値よりやや低下しました。
この変動は、誤差の範囲に入っている可能性があります。
■本日もアザミで吸蜜しているアサギマダラを1頭見ました。
アザミがデコ平全域で開花を始めています。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は0%(~12時)、10%(12~18時)、0%(18~24時)。
天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
3時間ごとの予想ではすべて晴れでした。
結果は、その通りでしたが、上述のように終日低温気味でした。
温度予想では、9時は17度で、最高は午後12、15時の19度でした。
結果は、9時はもっと寒く、最高はその通りでした。
それでもアサギマダラの活動が見られたのは、不思議です。
アサギマダラが温度だけで活動を決めているのではないことが分かる例です。
すなわち、同じ晴れの日でも、「寒くてもよく動くときがあるかと思えば、
温度は20数度あっても、ぱったり姿が見られないときもある」のです。
明日8月26日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「晴れと曇り」です、3時間ごとの予想では、
終日晴れとなっています。
温度予想では、最高が22度で今日よりも「若干寒さがゆるむ」日になりそうです。
■今年のグランデコは一貫して涼しい夏が続いています。
東北では梅雨開け宣言のないまま8月が終わろうとしており、
これは前例がありません。
日本全体では8月の最低気温を更新しているということです。
この異常気象の中で、いったいアサギマダラの旅立ちの開始は
いつになるのでしょうか。
あさってには高気圧が移動して、
南からあたたかい風が流れこむため再び暑くなるという予報もある。
■夕方、グランデコホテルのハーブ園の周辺の庭を散歩しました。
トゥルーラベンダーやチャイブは花が終わっていますが、
可愛らしいタイムは花盛り、
セイヨウノコギリソウはこれから開花という状況です。
池のほとりのツリフネソウに、オニヤンマの仲間が止まっていましたが、
左側の翅が伸びきっていませんでした。
飛ぶことができないヤンマはどうなるのでしょうか。
1本だけそこそこ紅葉の始まっているナナカマドの樹を見つけました。
ここだけ見るとすでに秋が始まっています。
■ゴンドラから見ると、ヤマブドウの葉がうっすらと色づき初めています。
ホウノキの細長い実も黄ばんで来ました。
ゲレンデではノリウツギの装飾花のピンク色が強くなって来た株があります。
山全体の樹林の色彩が緑一色から少しずつ多様な色彩に変化しています。
秋を迎えつつある植物と、夏になりきっていない植物が混在する状況です。
■アサギマダラはおそらく十分に成熟しないと旅を始めないと思われます。
その度合いはヨツバヒヨドリの開花状態と相関があると推測しています。
グランデコのゲレンデのヨツバヒヨドリは
まだまだ開花が続く余地を持っています。
したがって、アサギマダラの旅立ちはもう少し後であろうと考えています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月24日に、アサギマダラの20日目のマーキング調査をしました。
■朝からからりと晴れた、「青空が美しい一日」でした。
大陸の移動性高気圧から涼しい風が流れ込み、福島県全体で気温が低くなり、
福島市では9月上旬なみの気温となり、郡山市では朝15度で9月上旬の気温でした。
9時頃のグランデコのゲレンデも気温15度の状態で、
アサギマダラが活動できる温度ではありませんでした。
風があり、雲が迅速に西大巓の上方を速やかに流れていくのが観察されました。
■それでも、風が遮られ、日ざしのよいところでは若干温度が上がりましたので、
そういう場所を見つけては標識するアサギマダラと出会いました。
しかし、15時過ぎには前日同様20度以下に気温が下がり、
アサギマダラはほとんど見られなくなりました。
前日同様、アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)の数も少なく、
ミヤマカラスアゲハを3回眺め、クロヒカゲやヒカゲチョウを見た以外は、
ヒョウモン類も含めて蝶の姿は見ませんでした。
「晴れ」と述べましたが、それでも10時前後にはときどき曇りになり、
ぱらぱらと傘は不用ですが、細かい雨が降ることが3度ほどありました。
■アサギマダラはSRS6218-6517の300頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計5045頭となりました。
昨年より、ゲレンデのアサギマダラで出合う頭数が少ないので、
5000達成できればよい方だと考えていましたから、
ひとまずは初期の目標を達成したと言えます。
■雌は14頭で、割合は約4.7%でした(すべて未交尾)。
■古い個体は0例。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■病気を持った個体も0例。
■小型の個体は7例見ました。
SRS6254雄、6273雄、6327雄、6354雄、6408雄、
6424雄、6514。割合は2.3%です。
これは増えつつある印象を持っています。
このような小型の個体は生育条件の悪いところで育ったものではないでしょうか。
小さい個体の増加の度合いは、旅立ちが近づいて来る目印になります。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は5例いました。1.7%。すべて雄です。
SRS6275雄、6301雄、6304雄、6411雄、6436雄。
例年、秋に向かうにつれて、黒い個体が多くなる傾向を感じています。
■「ストーカー」を一例見ました。
繰り返し繰り返し飛来して、筆者の手指を舐めたりかじったり、
ネットに止まったりしましたので、最後は手でつかんで標識しました。
SRS6305雄です。
これにはすでに、「GD73デコ 8/24」の標識がついていました。
グランデコのスタッフによって本日マーキングされたものです。
よほど好奇心が旺盛な個体なのでしょう
■翅の白い部分の白さが特に明確で、
全体にコントラストの強い個体も、
秋に向かうにつれて増える傾向を示しますが、
09年は本日初めて2例を認識しました(SRS6404雄、6467雄)。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
前日の8月23日の再捕獲は2例で、前日は165例を標識しましたので、
165×300/2=24750
が推定値になります。ただし、再捕獲数が少ないので、
この値の信頼性は高くはありません。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月22日:0例(163例標識)。8月21日:2例(64例標識)。
8月20日:4例(605例標識)。8月19日:3例(511例標識)。
8月18日:2例(466例標識)。8月17日:3例(558例標識)。
8月16日:2例(446例標識)。8月15日:3例(461例標識)。
8月14日:5例(439例標識)。8月13日:1例(237例標識)。
8月12日:2例(185例標識)。8月11日:0例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
8月8日:2例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:2例(176例標識)。8月5日:0例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は33例でした。この33例という値と、
昨日の8月23日までの標識総数4745例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
4745×300/33=43136。
この推定値は日々上昇しつつあります。
この値から、タイトルの推定値は約43000頭としました。
(数値は上昇中ですが、降雨や低温のため、実際に遭遇する
アサギマダラの個体数は多くはなく、理論と現実にギャップがあります。
このようなときには、数値の解釈に幅を持たせる必要があります。
アサギマダラの想定される分布エリアが、8月上旬の頃よりも
拡大している可能性を考慮する必要があるでしょう)。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は10%(~12時)、0%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
3時間ごとの予想では0時は弱雨、
12時までは曇り、3時以後は晴れでした。
結果は、その通りでしたが、上述のように午前中は低温気味でした。
温度予想では、午前中は19-21度で、最高は午後15時の22度でした。
結果は、ほぼその通りでしたが、
上述のように午前中はアサギマダラにとっては低温気味でした。
明日8月24日の予報は降水確率20%で、
全体の予想は「曇りと晴れ」です、3時間ごとの予想では、
12時以後は晴れ、その前は曇りとなっています。
温度予想では、最高でも15時の19度ですから、
明日も、アサギマダラに関しては低温が問題になりそうです。
テレビの予報では、本日よりも最高気温が1-2度下がるとのことですから。
■このような低温が続くことは、過去数年では考えられないことです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月23日に、アサギマダラの19日目のマーキング調査をしました。
■前日の朝は曇りがちで気温14.5度の状態から始まり、
アサギマダラが活動できる温度ではありませんでしたが、
本日の午前中も15度で、わずかしか姿を見ることができませんでした。
■しかし、11時頃から青空が見え始め、
午後は温度も23度程度まで上がりましたので、
アサギマダラをいくつかのエリアで見るようになりました。
しかし、15時半過ぎには前日同様、18度のレベルに下がってしまい、
アサギマダラは森に帰ってしまいした。
前日同様、アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)の数も少なく、
クロヒカゲ、ウラギンヒョウモンを見た以外、蝶の姿も稀でした。
■アサギマダラはSRS6053-6217の165頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計4745頭となりました。
■雌は8頭で、割合は約3.8%でした(いずれも未交尾)。
前日よりは多いのですが、8月上旬の10%以上に比べると、
割合は低下しています。
■古い個体は1例(SRS6186雄)。割合は0.6%。
■翅の形に異常が見られる個体は2例
(SRS6076雄、SRS6199雌)。1.2%です。
■小型の個体は2例見ました(SRS6150雄、6170雄。1.2%)。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は4例いました。
SRS6130雄、6155雄、。6171雄、6176雄、6197雄、
で、3%です。これは増えつつある印象を持っています。
■病気を持った個体は0例。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、本日は、前日の再捕獲例がないので、
前日のデータを用いた推定値は出せません。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月20日:2例(605例標識)。
8月19日:4例(511例標識)。
8月18日:3例(466例標識)。
8月17日:2例(558例標識)。
8月16日:2例(446例標識)。
8月15日:3例(461例標識)。
8月14日:1例(439例標識)。
8月13日:0例(237例標識)。
8月12日:0例(91例標識)。
8月6日:1例(176例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は19例でした。この19例という値と、
昨日の8月22日までの標識総数4580例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
4580×165/19=39774。
この推定値は日々上昇しつつあることに注目しましょう。
この値から、タイトルの推定値は約40000頭としました。
■本日は筆者の解説の後、グランデコ・アサギマダラ観察会が開催されました。
10:00頃には寒さのためにほとんど見ることができませんでしたが、
途中から日ざしがある場所で若干のアサギマダラを見ることができました。
詳細は別な記事を御覧下さい。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は10%(~12時)、0%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
3時間ごとの予想では0時は弱雨、
12時までは曇り、3時以後は晴れでした。
結果は、その通りでしたが、上述のように午前中は低温気味でした。
温度予想では、午前中は19-21度で、最高は午後15時の22度でした。
結果は、ほぼその通りでしたが、
上述のように午前中はアサギマダラにとっては低温気味でした。
明日8月24日の予報は降水確率20%で、
全体の予想は「曇りと晴れ」です、3時間ごとの予想では、
12時以後は晴れ、その前は曇りとなっています。
温度予想では、最高でも15時の19度ですから、
明日も、低温が問題になりそうです。
このような低温が続くことは、過去数年では考えられないことです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のホテルグランデコにて、
2009年8月15日の19時半から、
アサギマダラに関する講演を行いました。
8月に3回予定されているうちの最終回です。
タイトルは「アサギマダラとグランデコ」。
■この講演会は2006年8月から、例年行われており、
今年で4年目となります。ここで、アサギマダラの
およそのことを知識として理解していただい上で、
翌朝、ゲレンデでのアサギマダラ観察会で、
実際のアサギマダラに接していただくことにしています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月22日に、アサギマダラの18日目のマーキング調査をしました。
■前日の朝は18度でアサギマダラが活動するには低温すぎましたが、本日の午前中は14.5~15度とさらに低温で極めて稀にしか姿を見ることができませんでした。前日のような「宿側飛翔」もほとんど見られませんでした。
■12時頃から空が明るくなり、温度も21~22度程度まで上がりましたので、ところどこでアサギマダラを見るようになりました。
しかし、15時半にはまた18度レベルに下がってしまい、アサギマダラは森に戻ってしました。今日は飛んでいるアキアカネ(=赤蜻蛉の一種)の数も少なく、クロヒカゲ、ミヤマカラスアゲハ、ウラギンヒョウモンをときおり見た以外は蝶の姿も稀でした。
(ただし、日本全体では、猛暑日になった箇所が多くありました)。
■アサギマダラはSRS5890-6052の163頭に標識をしました。
グランデコで筆者が標識した個体は総計4580例となりました。
■雌は3頭で、割合は約1.8%でした(いずれも未交尾)。
8月上旬は10%以上でしたが、そこから次第に雌の割合が低下しました。
■古い個体は2例(いずれも雄)。割合は1.2%。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■小型の個体は1例見ました:SRS5974雄(0.6%)。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は1例いました(SRS6001雄)。0.6%です。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、本日は、総標識数がやや少なく、
再捕獲の頭数が少ないので、前日同様、信頼性は非常に乏しいのですが、
参考までに形式的な値を出しておきます。
8月21日に64例標識したアサギマダラのうち1例を自己再捕獲しました。
これから計算すると、推定頭数は、
64×163/1=10432
となります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月20日:1例(605例標識)。
8月18日:3例(466例標識)。
8月17日:3例(558例標識)。
8月16日:1例(446例標識)。
8月15日:5例(461例標識)。
8月14日:1例(439例標識)。
8月13日:2例(237例標識)。
8月11日:3例(91例標識)。
8月5日:1例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は21例でした。この21例という値と、
昨日の8月21日までの標識総数4417例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のように計算できます;
4417×163/21=34284。
この推定値は上記の単独の再捕獲例より若干信頼性が高いと思われます。
したがって、タイトルの推定値は34000頭としました。
■コシアブラの花の周囲を飛ぶ個体は見ませんでした。
■アサギマダラを誘引しているヨツバヒヨドリは、
開花がどんどん進み、標高1400mレベルでも
ほぼ全開となり、赤を通り越して小豆色(アズキ色)になり、
さらに赤茶色に進んでいるものもあります。
■森の植物全体としては、例年より秋に向かう際の色彩変化は少ないのですが、
細かく見ると、じわじわと秋が忍び寄っています。
ホテルの庭のナナカマドの実は美しい橙色になって来ました。
ニオイコブシの奇怪な形の実にもうっすらと赤みを増したものがあります。
オオカメノキの葉はところどころで赤みを増しています。
その実も赤みの度合いが増しています。
カエデの仲間にも株によっては紅葉の兆しが見えて来ました。
ツタウルシの葉も、傷ついたものは単独で朱色に染まっているものがあります。
ホオノキのソーセージ状の実も充実して、色もやや黄ばんで来ました。
■ゲレンデに風が吹いて、
あたり一体に言い表しがたい音が聞こえているときには、
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞ驚かれぬる」(藤原敏行。古今和歌集)
の歌を実感として感ずることができました。
■午前中は、アサギマダラのマーキングはあきらめて、
久しぶりにデコ平湿原の観察におもむきました。
ミズギク、ウメバチソウはまだ見ることができます。
リンドウの開花は例年より遅れているようで、
多くはまだ蕾の状態でした。
コオニユリは花は消えて実だけになっていました。
コバギボウシュも完全に実だけになっています。
シャクナゲの実もしっかりと大きくなっています。
林道ではオオツリバナの実(一部赤くなっている)を見ました。
今日は土曜日のためもあり、曇り日ではありましたが、
多くの人や地元の中学生の集団などが、
デコ平から湿原方面へのトレッキングを楽しんでいました。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は20%(~12時)、10%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと晴れ」と予想されており、
3時間ごとの予想では0時は弱雨、
9時、12時、3時は晴れ、他は「曇り」でした。
結果は、午前中は雨はなくかったのですが、上述のように低温で、
12時過ぎから太陽が見え始めました。
ただし、青空はわずかな領域なので、事実上は終日曇りだったと言えるでしょう。
明日8月23日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「晴れと雨」です、3時間ごとの予想では、
12時以後は晴れ、その前は曇りとなっています。
■強い台風10号が南の太平洋上に現れました。
おそらく、本土には接近しないで、南から東に抜けていくと予想されます。
■夜には、グランデコ・ホテルで3回目の講演会を行いました。
■グランデコ・アサギマダラ観察会では
参加者によって標識されたアサギマダラ(筆者の標識を含まない)
は合計1600頭を超えました。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
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筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月21日に、アサギマダラの17日目のマーキング調査をしました。
■朝は曇りで風もあり、特に温度は18度と低く、アサギマダラが活動するには低温すぎるため、ほとんど姿を見ることができませんでした。ただし、梢のかなり高いところを筆者が「宿替え飛翔」と呼ぶ仕方で森から森へとふらふらと飛んでいく場面はときおりみかけました。飛翔高度は10mもあり、このような個体は吸蜜にも降りて来ませんし、もちろん捕獲もできません。
■11時半頃、数分間だけ空に太陽が顔を覗かせて温度が一瞬22度程度まで上がりました。このとき、多数のアサギマダラが一気にゲレンデに出て来ましたが、直後に太陽が姿を消し、たちまち雨が降り出したため、アサギマダラは森に戻ってしまいました。以後雨が降り続けたため、やむなく、途中で下山をすることとしましたた。気温は一瞬温度が上がった以外は終始18-19度程度でした。
■アサギマダラはSRS5826-5889の64頭に標識をしました。
グランデコの標識個体は総計4417例となりました。
■雌は4頭で、割合は約6.3%でした(すべて未交尾)。
■古い個体は0例。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■小型の個体は1例見ました:SRS5850雄(1.6%)。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は1例いました(SRS5855雄)。1.6%です。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、本日は、総標識数が少ないので、
信頼性は乏しいのですが、参考までに形式的な値を出しておきます。
8月20日に605例標識したアサギマダラのうち1例を自己再捕獲しました。
これから計算すると、推定頭数は、
605×64/1=約38720
となります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
8月17日:2例(558例標識)。推定値は558×64/2=17856。
8月15日:1例(461例標識)。推定値は461×64/1=29504。
■本日の再捕獲の総合計は4例でした。この4例という値と、
昨日の8月20日までの標識総数4353例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のようにも計算できます;
4353×64/4=69648。
繰り返しますが、本日のこの推定値の信頼性は高くはありません。
■コシアブラの花の周囲を飛ぶ個体を1例見ました。
■アサギマダラを誘引しているヨツバヒヨドリは、
開花がどんどん進み、1400mレベルでも赤みの強い花が増えて来ました。
しかし、植物全体としては、例年より秋に向かう際の色彩変化が少なく、
しっかり緑を保っている樹木が多いと判断されます。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は60%(~12時)、50%(12~18時)、60%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと雨」と予想されており、
3時間ごとの予想では9時弱雨、12時強雨、3時弱雨、他は「曇り」でした。
結果は、9時頃から細かい雨が時折ぱらつき、11時過ぎに数分だけ太陽が見えましたが、以後は雨が続いたのでした。
明日8月22日の予報は降水確率70%で、
全体の予想は「晴れと雨」ですが、3時間ごとの予想では、
朝方雨が降り、あとは晴れとなっています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月20日に、アサギマダラの16日目のマーキング調査をしました。
■本日は曇り日でした。
気温は22~23度程度で、アサギマダラがよく活動できる日だったと思われます。
■アサギマダラはSRS5221-5825の605頭に標識をしました。
グランデコの標識個体は総計4363例となりました。
一視野に10数頭が見られる場面があり、
個体数が一段と増加した印象を持ちました。
夕方16:00頃には湿度が極めて高く、このような条件下では、
翅が重くなるのか、緩慢な飛翔となり、捕獲がふだんよりも容易でした。
アサギマダラは、条件次第でさまざまな飛翔パターンを見せるものですが、
吸蜜状態から、いったん驚いて飛び立っても、
筆者が「確認旋回飛翔」と呼ぶ仕方で、ゆっくりと空中で旋回するために、
その際に容易に捕獲できるからです。
■雌は39頭で、割合は約6.48%でした。
1例のみ既交尾でした(筆者の記法では[±,+,-])。
この既交尾例は「古い個体」ではありませんでした。
■古い個体は3例いました(SRS5324雄、SRS5482雄、SRS5496雄)。 0.50%です。
■翅の形に異常が見られる個体(奇形)は0例でした。
■小型の個体は16例見ました。
2.6%です。確実に増えた印象を持ちました。
■ヘアペンシルを出した雄は1例ありました。SRS5299です。
左側だけ出ていました。本日で、4例となりました。
■黒みの強い個体は2例いました(SRS5393雄、SRS5812雄)。
0.33%です。
■腹部の「皮膚」の一部に病的異常のある個体が2例いました。
SRS5408雄。SRS5823雄。
■8月19日に511例標識したアサギマダラのうち8例を自己再捕獲しました。
これから計算すると、推定頭数は、
511×605/8=約38644
となります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
右側にはそれを元にした推定頭数の参考値を示します(これらはあくまで参考です)。
8月18日:14例(466例標識)。推定値は466×605/14=約20138。
8月17日:12例(558例標識)。推定値は558×605/12=約28133。
8月16日:13例(446例標識)。推定値は446×605/13=約20756。
8月15日:12例(461例標識)。推定値は461×605/12=約23242。
8月14日:5例(439例標識)。推定値は439×605/5=約28677。
8月13日:5例(237例標識)。推定値は237×605/5=約30277。
8月12日:3例(185例標識)。8月11日:2例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
8月8日:3例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:1例(176例標識)。8月5日:0例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は78例でした。
この78例という値と、
昨日の8月19日までの標識総数3748例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のようにも計算できます;
3748×605/78=約29071。
以上を総合して、タイトルでは、本日の推定頭数は約29000頭としました。
これで、昨年のやや半分の個体数にまで増えて来たことになります。
8月上旬は数千頭程度で、それがゆっくりと1万頭を超え、2万頭も超え。
3万頭に近づいて来たことになりますが、このようなゆっくりした増加は
過去6年間には体験がありません。その主たる理由は、
グランデコに集まる個体の多くが、長梅雨のために、
近づくことを阻止されていたためと思われます。
■「ストーカー」例はありませんでした。
■「8.4 ハセ川 日氷」という個体を再捕獲しました(日光ではない)。
「SRS5775 デコ 8/20」と上書きして再放蝶しました。
これはおそらく栃木県からではないかと推測しました。
■ゲレンデの笹原から一気に駆け出して、
別な笹原に飛び込んだノウサギ(野兎)を見ました。
このあたりには、ほ乳類では猿、熊、狐、狸、テン、カモシカなどがいる
ことが知られています。筆者がノウサギを見たのはこれで2度目です。
■ホテルの庭でナナカマドの実が緑色から、
オレンジ色に変わって来たことを確認しました。秋に一歩近づいたのです。
■ミヤマカラスアゲハの食草であるキハダは
ゲレンデのあちらこちらに生えていますが、
満開に開花しています。
■ゲレンデでは久しぶりにキアゲハを2頭目撃して撮影しました。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は10%(~12時)、30%(12~18時)、20%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと雨」と予想されており、
3時間ごとの予想はすべて「曇り」となっていました。
結果は、終日ほぼ曇り空でした。
明日8月21日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「曇りと雨」ですが、3時間ごとの予想では、
12時と18時以後は雨となっており、残りは曇りです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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■2009年9月21日、NHK福島放送の夕方6時10分のニュースの冒頭で、
グランデコリゾートでのアサギマダラ観察会の様子が紹介されました。
以下はそのために筆者が用意した画像とそれを説明する内容です:
-----------------------------------------------------------------------------------------------
■2009年8月16日(日曜日)、グランデコリゾートのゲレンデにおいて、
筆者の指導下で、アサギマダラの特別観察会が開催されました。
天候は大変よく、多くのアサギマダラの標識が行われました。
数十人が参加されました。以下、その際の写真を示します。
ゲレンデにはヨツバヒヨドリが花盛りで、
アサギマダラはそこに誘引されて次々に飛来します。
■[画像1]参加者の一部の写真:参加者はヨツバヒヨドリの群落の中を、
それぞれアサギマダラを探しながら歩き回ります。

■[画像2]デコ平湿原への道路脇でアサギマダラを探す参加者。

■[画像3]思い思いに採集したり、標識をする家族。

■[画像4]ヨツバヒヨドリに3頭が群れて吸蜜するアサギマダラの様子。

■[画像5]ヨツバヒヨドリで2頭が吸蜜し、背景にも1頭がいる様子。

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■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月19日に、アサギマダラの15日目のマーキング調査をしました。
■本日は終日曇り日で、途中1時間ほど小雨が降りました。
気温は21~23度程度で、アサギマダラには無理のない日だったと思われます。
■アサギマダラはSRS4710-5220の511頭に標識をしました。
グランデコの標識個体は総計3748例となりました。
一視野に10頭程度が見られる場面はありませんでした。
午前中はゆったりした動きをしていましたが、
13:00頃から小雨が降り、以後は、落ち着かない様子でした。
例年は17:00頃でも活動が観察されるものですが、
今年は16時頃になるとほとんど「おうちに戻る」状態で、
そそくさと森に飛来する様子を見ます。
やや遅れて花に止まっている個体も、近づくとかなり遠い距離から
察知して、飛び去っていきます。「店じまい」が例年より早いのです。
例年と性質が違う理由は不明です。
■雌は45頭で、割合は8.8%でした。
1例のみ既交尾でした(筆者の記法では- + -)。
この既交尾例は「古い個体」ではありませんでした。
■古い個体は2例いました(SRS4838雄、SRS5081雄)。0.39%です。
■翅の形に異常が見られる個体は1例いました(SRS5041雄)。
0.20%です。右前翅に変形が見られました。
■小型の個体は4例見ました:SRS4766雄、4801雄、4921雄、4937雄。
0.8%です。少しずつ増えて来た印象です。
■ヘアペンシルを出した雄は0例でした、
■黒みの強い個体が1例いました(SRS4974雄)。0.19%です。
■8月18日に466例標識したアサギマダラのうち18例を自己再捕獲しました。
これから計算すると、推定頭数は、
466×511/18=約13229
となります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
右側にはそれを元にした推定頭数の参考値を示します(これらはあくまで参考です)。
8月17日:4例(558例標識)。推定値は558×511/4=約71285
8月16日:13例(446例標識)。推定値は446×511/13=約17531
8月15日:11例(461例標識)。推定値は461×511/11=約21415。
8月14日:10例(439例標識)。推定値は439×511/10=約22433。
8月13日:4例(237例標識)。推定値は237×511/4=約30277。
8月12日:3例(185例標識)。8月11日:1例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
8月8日:1例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:4例(176例標識)。8月5日:2例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は70例でした。
この70例という値と、
昨日の8月18日までの標識総数3237例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のようにも計算できます;
3237×511/70=約23630。
以上を総合して、タイトルでは、本日の推定頭数は約23000頭としました。
■他個体の標識中に周囲を飛び回る「ストーカー」(雄)が一例ありましたが、
無視しました。時間の節約のため、特に撮影はしませんでした。
■他地域からの再捕獲はありませんでした。
■コシアブラでの吸蜜例を2例見ました。
コウゾリナで吸蜜するアサギマダラを撮影しました。これは珍しいことです。
■ゲレンデでは、ゴマナの生育や開花が例年より遅れているように見えます。
アザミは丈は場所によって2.5mにも伸びていますが、
やはり開花は遅れているようです。コウゾリナも遅れがちです。
他に遅れていると思われるのはハンゴンソウです。これは伸張も開花も遅れています。
実に関して言うと、ナナカマドの実の色づきが遅れています。
カエデ類の色調も、例年はそろそろ変化を見始めますが、
今年はまだまだ変化したとは言えない状態です。
秋の始まりが遅くなる気配を感じています。
また、今年はアオダモの木に実がついていないのが例年と異なる点です。
同様なことはサワグルミにも言えます。
アオダモやサワグルミの実が見られないのは初めての体験です。
ただし、今年はホウノキには実がついています。
樹木の結実には何らかの周期現象があるのでしょうか。
クロヅルはどんどん成長して、開花を終えて実をつけています。
ツルアジサイやイワガラミは8月5日に筆者が来たときにはすでに開花が
終わっていましたが、これらはここ数年、開花が早まっているように見えます。
■東北地方は例年になく梅雨開けが遅れ、
まだ梅雨開け宣言が出されていない異常事態ですが、
このような気候変動が植物毎に異なる影響を与えていることが
毎年の観察比較から見えて来ます。
■アサギマダラを誘引しているヨツバヒヨドリは、
観察会が主に行われている標高1400mあたりでは
5-6割以上の開花度となりました。
標高が1200mのレベルでは全開になっています。
一部には綿毛状態になっている株も見えます。
■ヨツバヒヨドリは、観察会が行われている場所では、
過去と同様によく繁茂していますが、ゲレンデ全体で見ると、
随所で、他の植物に場所を譲っている傾向が見られます。
特に1200mレベルではイタチハギにすっかり置換された
エリアがあります。
また、1300mあたりの群落では、
特に他の植物に占拠されているわけではないのに、
背丈が矮小化している株が多いように見えます。
これはゲレンデが作られてからの年数の蓄積によって、
徐々にそのような変化が生じている可能性もあります
(参考:セイタカアワダチソウの群落でも、歳月とともに矮小化する傾向がある)。
■アサギマダラはもろもろの情報をもとに判断すると、
今年の夏は全国的に頭数が少ないように見えます。
東北もその傾向に準じているかもしれません(まだ最終結論は出ていませんが)。
昨年(=2008年)のほぼ同時期のグランデコでの推定頭数は6万頭前後でしたから、
現状では、その3分の1となっています(ただし、昨年は頭数の多い年でした)。
ただし、それでも、これほど多くのアサギマダラが見られるところは、
東北では他には見られないのではないかと思います。
もしかしたら、(今年に関しては)日本全体でも唯一かもしれないとも思います。
■ヨツバヒヨドリ群落がアサギマダラを惹きつける力は、
その株数と比例するとも考えています。
というのはアサギマダラを誘引するPA物質のエリアにおける総量が
株数とほぼ対応すると思われるからです。
その意味で言うと、ゲレンデ全体の誘引力は落ちている可能性があります。
しかし、観察会が行われている局所エリアでは、
ヨツバヒヨドリが十分繁茂していますので、
アサギマダラがちゃんと集まっているために、
ゲレンデ周辺のエリア全体の変動は見えていないのです。
■エリア全体としてのアサギマダラの頭数変動変化を見るには、
筆者が行っているような何らかの数理的な手法での頭数推定が必要です。
本来は全国の複数の場所で頭数推定を同時期に行うとさまざまなことが
解明されると思うのですが、現状では残念ながら、
このような推計を実行しているのは筆者しかいないように思えます。
それでも年数を重ねることで、
より有意義な議論が出来る元データになるものと考えています。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は10%(~12時)、20%(12~18時)、10%(18~24時)。
天気は全体としては「曇りと晴れ」と予想されており、
3時間ごとの予想はすべて「曇り」となっていました。
結果は、13時過ぎに1時間ほど小雨が降ったのでした。
明日8月20日の予報は降水確率10%で、
全体の予想は「曇りと晴れ」ですが、3時間ごとの予想では、
昼間はすべて曇りで18時以後は雨となっています。
■グランデコのアサギマダラ観察会は8月8日から23日まで連日行われますが、
昨日までの標識の総計は1000頭を超えているとのことです。
(ただし、雨天のため中止になった日があります)。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
■(NHK取材用の参考画像は、以下に8月20~21日の期間掲載します:
NHK福島のM様、以下をクリックしてください)。
●
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2297.html ------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月17日に、アサギマダラの13日目のマーキング調査をしました。
■本日は終日よい天気で、途中大きな雲がゲレンデ覆うこともありましたが、温度は終始21度~24度程度で、アサギマダラにとっては過ごしやすい日だったと思われます。
■アサギマダラはSRS3686-4243の558頭に標識をしました。
グランデコの標識個体は総計2771例となりました。
一視野に10頭程度が見られるような場面にところどころで遭遇しました。
ただし、観察会を行うゲレンデでは、
一見したところ多いという印象はありませんでした。
午前中はやや落ち着かず敏感で早い動きを見せましたが、
15時以後はゆったりとした動きを見せました。
■雌は31頭で、割合は5.6%でした。すべて未交尾でした。
古い個体はいませんでした。
■翅の形に異常が見られる個体は2例いました:SRS4188雄、4139雄。
いずれも、前翅の形に左右差が見られました。
■小型の個体は4例見ました:SRS3820雄、3861雄、4077雄、4150雄。
■ヘアペンシルを出した雄が1例(SRS4131)。右側だけが出ていました。
これで今年の夏はヘアペンシル例は計4例となりました。
2771例の中の4例は0.14%にあたります。
■8月16日に446例標識したアサギマダラのうち15例を自己再捕獲しました。
これから、推定頭数は、
446×558/15=約16591
となります。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
右側にはそれを元にした推定頭数の参考値を示します。
8月15日:14例(461例標識)。推定値は461×558/14=約18374。
8月14日:9例(439例標識)。推定値は439×558/9=27218。
8月13日:8例(237例標識)。推定値は237×558/8=約16531。
8月12日:2例(185例標識)。8月11日:1例(91例標識)。
8月10日:0例(無標識)。8月9日:1例(34例標識)。
8月8日:5例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
8月6日:4例(176例標識)。8月5日:1例(32例標識)。
本日の再捕獲の総合計は60例。
この60例という値と、
昨日の8月16日までの標識総数2213例の値を用いると、
推定頭数の概算は以下のようにも計算できます;
2213×558/60=約20581。
以上を総合して、本日の推定頭数は約20000頭としました。
■SRS3931を標識しているときに、
筆者の身体の周囲を飛び回ったり、指にとまったり、ネットに止まったり
した個体がありました(雄の例です)。
このような個体は仲間の香りに惹きつけられて来たと思われますが、
筆者はこのような個体を「ストーカー」と呼んでいます。
グランデコでは例年8月中旬以後に、ストーカーが出現します。
指やネットに止まった写真があります(捕獲はせず、観察と撮影のみ)。
■11時50分に、ゲレンデで
「8/1 つちゆ HK24」
と書いた個体を再捕獲しました。これは撮影の後、
「SRS3823 デコ 8/17」と標識して放蝶しました。
福島県の土湯峠で8月1日に小柴治紀さんが標識したアサギマダラです。
同じ場所間の移動例の2例目になります。
■今日はコシアブラでの吸蜜例は見ませんでした。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は0%(~12時)、20%(12~18時)、20%(18~24時)。
天気は終日晴れ予想となっていました。
明日8月18日の予報は降水確率0%で、
12時、15時は晴れで、他は曇りとなっています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月13日に、アサギマダラの9日目のマーキング調査をしました。
■1100mレベルでは朝、晴れた空が見えましたが、ゲレンデは曇りで、
10時過ぎに小雨降り始め、以後、ときに十分程度止むことがありましたが、
他は降り続けました。気温はやや低く20度程度に下がっていました。
■アサギマダラはSRS2101-2337の237頭に標識をしました。
一視野に5頭以上見られる場面が増え、
例年のようにアサギマダラが数多くいるゲレンデの状況が実現しました。
おそらくここ1、2日の間に、アサギマダラが集まって来たと思われます。
■雌は27頭で、割合は11.4%でした。すべて未交尾です。
古い個体はいませんでした。
翅の形に異常が見られる個体もいませんでした。
小型の個体も見かけませんでした。
■8月12日に標識したアサギマダラを2例自己再捕獲しました。
これから、推定値は前日が185頭ですから、
185×237/2=約21923
となります。前日の推定値は約8000頭でしたから、
1日でデコ平のアサギマダラが倍近くに増えたことが
推測されます。
昨日を兆しとし、本日をその始まりとして、
いよいよデコ平に本格的にアサギマダラが見られる日が来ました。
■参考までに、8月11日の91例中の1例、
8月6日の212例中の1例、
という具合に再捕獲しました。
これらに関して、形式的な推定を行うと、順に
91×237/1=21567
212×237/1=5044
となります。これらの推論にはより強い仮定が必要ですが、
計算結果を見ると、1万頭を超えたという推定値を
ある程度支持する値になっています。
■前日、前々日と異なり、コシアブラの樹の花には
アサギマダラを見かけませんでした。
今日はヨツバヒヨドリの花の方が魅力的だったようです。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は30%(~12時)、50%(12~18時)、60%(18~24時)。
天気は曇り/雨となっていました。
詳しく言うと、10時頃だけ晴れ、あとは曇りで、夕方は雨となっていました。
実際は、ゲレンデでは晴れを見ることなく、
最初から曇りで、10時過ぎから雨。以後、ほぼ終日雨降りでした。
しかし、小雨が降っている間でも、
アサギマダラの個体数がぐっと増えたことが分かりました。
明日の予報は降水確率30%で、12時までは曇りですが、
12時間以後は晴れとなっています。
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
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の頁に表示してあります:
●
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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(一日一押し)→

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月12日に、アサギマダラの8日目のマーキング調査をしました。
■9~10時台は細かい雨が降ったり、曇ったりしていましたが、
11時過ぎから、雲が切れて、青空が見えてきました。
8月にマーキングに来てから初めて磐梯山の姿が見え、
心地良い数時間を過ごすことができました。
気温は24度程度でした。
■アサギマダラはSRS1916-2100の185頭に標識をしました。
例年に比べると個体数は少なく、
ぽつりぽつりと見つけては標識をする状況です。
■雌は24頭で、割合は13.0%でした。すべて未交尾です。
古い個体はいませんでした。
翅の形に異常が見られる個体もいませんでした。
小型の個体が一例いました(SRS1975。雄)。
小型の個体は、08年には8月下旬に多く現れました。
今年はまだほとんどいません。
■ヘアペンシルの出た雄が1例いました(SRS1922)。
右側だけ出た個体でした(ヘアペンシルは両方出ている
個体は稀です)。
09年夏のデコ平では2例目になります。
本日までに628例標識した中で2例という割合です(0.32%)。
雌は古い個体1例を除くすべてが未交尾ですから、
ヘアペンシルが出ていても、交尾に直結するわけではないことが
このことから推測できます(すなわち、8月のグランデコでは、
ペアペンシルの個体を500頭に1頭くらいの割合で見るのですが、
実際にはほとんど交尾をしませんので、ヘアペンシルがそのために
使われているとは思いがたいです)。
■8月11日に標識したアサギマダラを2例自己再捕獲しました。
SRS1876とSRS1869です。
これから、推定値は前日が91頭ですから、
91×185/2=約8418
となります。すなわち、デコ平のアサギマダラは倍近くに増えたことが
推測されます。
いよいよデコ平にアサギマダラが増える兆しが見えたと言えるでしょうか。
■参考までに、8月9日の34例中の1例、
8月8日の74例中の2例、
8月6日の212例中の5例、
8月5日の32例中の1例、
という具合に再捕獲しました。
これらに関して、形式的な推定を行うと、順に
34×185/1=6290
74×185/2=6845
212×185/5=7844
32×185/1=5920
となります。これらにはより強い仮定が必要ですが、
計算結果を見ると、8418例という推定値をある程度支持する
値になっています。
■アサギマダラが好きなコシアブラの樹の一本に、
前日より多くのアサギマダラが吸蜜に来ていました。
小雨が降っているときは、ヨツバヒヨドリよりも
コシアブラに集まる傾向が見られます。
今回は1本の樹木で30頭を捕獲して標識できました。
■コシアブラに集まった雌は30例中6例で20%でした。
一方、コシアブラ以外で捕獲したアサギマダラは155例ですが、
その中に雌は18例いました。その割合は1.6%です。
これから、コシアブラには、ヨツバヒヨドリよりも
より多くの雌が集まることが推測されます。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は30%(~12時)、10%(12~18時)、20%(18~24時)。
天気は曇りとなっていました。
実際は、午前中のゲレンデでは細かい雨が降っていました。
昼頃になって日ざしが見えて来たのでした。夜には再度雨が降りました。
明日の予報は降水確率20%で、12時に晴れ間が見え、
予報では18時以後は雨で、他は曇りとなっています。
■この日は早目に下山し、標識が低いところでは雨が降っていなかった、
五色沼の柳沼、青沼、るり沼、檜原湖の湖岸などを散歩し、
風景を撮影しました。しかし、夕方になって
天気予報にはない小雨が降り始めました。
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
●
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
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2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
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SRSアサギマダラ生態図鑑■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月11日に、アサギマダラの7日目のマーキング調査をしました。
■本日は、台風9号は八丈島付近を通過して、太平洋上に抜けていきました。
その影響で14人が死亡、13が行方不明になっています(岡山県・兵庫県)。
■デコ平では、午前中は朝から弱雨が降り続け、
昼過ぎにときどき雨が止む時間帯が生じ、
一瞬、日ざしが見られたときもありました。
気温は朝は20度でしたが、日ざしが出たあたりでは24度程度になりました。
■アサギマダラはSRS1825-1915の91頭に標識をしました。
一時に多くのアサギマダラを見ることはなく、
小雨の中を滑空していたり、
濡れたヨツバヒヨドリで吸蜜するのをたまたま見つけたりして、
一頭ずつ標識した結果です。
■雌は13頭で、割合は14.3%でした。
古い個体はいませんでした。
翅の形に異常が見られる個体は2例(2.2%)。
1例は雌で、ごくわずかな翅のひきつりで、
1例は雄で、右後翅の変形がありました。
■8月6日に標識したアサギマダラを2例自己再捕獲しました。
SRS1582とSRS1515です。
8月7日から、新たな拡散などが起きていないとすると、
212×91/2=9645という推定値が出ますが、
実際は拡散が起きているでしょうから、この推定値は、
事実の上限を与えている数と思われます。
[本来の推定は8月10日の個体数を用いないといけませんので、
この推定には前提に関する無理があります。
ただし、8月10日の標識個体数は0頭でしたので、
本来の個体数は推定できません]。
印象としては、例年の5分の1の個体数と思われます。
■過去数年の通例では8月10日を過ぎたあたりでは、
アサギマダラの個体数はピークを迎えましたが、
今年はそのような気配が全くありません。
もっとあとで増えてくるのか、それとも
このまま少ない数で行くのか、そこに関心があります。
■アサギマダラが集まるヨツバヒヨドリは、
1、2日の間に、2-3割程度の開花から、
一気に6-7割の開花に進んでしまいました。
8月中旬になって、やや花色に赤みが増して来ました。
■アサギマダラが好きなコシアブラの樹の一本に、
数頭のアサギマダラが吸蜜に来ていました。
SRS1885(雌)とSRS1886(雄)は
そこで捕獲し標識しました。
コシアブラに集まるときは、小雨が降っているときで、
ヨツバヒヨドリの蜜が雨で薄まり、誘引力がないときです。
■ゲレンデに固まりとして残してあった雪は、
前日よりさらに減りました。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
降水確率は30%(~12時)、30%(12~18時)、30%(18~24時)。
天気は曇り。15時には晴れ、となっていました。
実際は、小雨が6割くらいの時間を占めていました。
日ざしが見えたのは20-30分ほどでした。
明日の予報は降水確率10%。終日曇り、となっています。
■2009年の8月は、アサギマダラに活動にとって、
条件のよい日が一日もないまま中旬に近づいています。
この出来事の続きはどうなるのでしょうか。
■蝉はエゾゼミ(推定)の鳴き声が意外によく聞こえていました。
ミンミンゼミやヒグラシの声はありません。
■アキアカネは数多くみかけますが、雨の降っているときには、
木の葉、草の葉に止まっています。
■蝶で見たものはウラギンヒョウモン(数頭)、
オオウラギンスジヒョウモン(1頭)、クロヒカゲ(10頭程度)、
キマダラヒカゲ(数頭)、ヒメシジミ(1頭)。
■ゲレンデのやや下ではアザミがぐんぐんと伸びて、背丈を超えています。
ゴマナもところによっては背丈を超えています。
ヤマニガナも数日で背丈を超えるほど伸びました。
伸びの早いこれらの群落にはまだ蕾の形成も不十分です。
■ゴンドラから見ると、8月中旬を迎えて、
さまざまな樹木の緑の葉に黄色みが増して来ました。
タラ、笹、シダの仲間、フキ、アザミ、などなど。
オオカメノキは葉に赤みがさしてきました。
よく見ると葉の色の変化に微妙な季節の移ろいを感じます。
ただし、カエデ類やウダイカンバなどの紅葉・黄葉はまだです。
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月10日に、アサギマダラの6日目のマーキング調査をしました。
■本日は、台風9号のために湿潤で温かい空気が本州に流れこみ、
大量の雨が降り、兵庫・岡山では水の災害のために、
流されたり、車中で溺死したり、土砂崩れなどで13人が死亡しました。
行方不明者も18人に及んでいます。
福島県でも、海岸側の浜通りを中心に、
床下浸水や土砂崩れが起きた地域があります。
また、当地を含む「中通り」でも大雨警報が出ており、
その南部には特に洪水警報が出ていました。
■グランデコホテルでも、午前中は強い雨が降り止まず、
アサギマダラが活動する状況ではありませんでした。
気温も18度で風も強い状況でした。
予定されていたホテルスタッフによるアサギマダラ観察会は中止になりました。
■14:00頃に、やや小降りになったので、
ゴンドラでデコ平に向かい、東西のゲレンデを観察しましたが、
アサギマダラは一頭も目撃することができませんでした。
温度は18.3度。昆虫はアキアカネをときおりみかける程度。
鳥もときどきウグイスなどが鳴く程度。蝉も鳴きません。
空は全天が曇り。温度が低いことによる「沈黙の午後」となりました。
結局、標識数は0頭でした。
■テレビ朝日によるアサギマダラ関連の取材があると聞いていましたが、
それも中止となりました。
TBSテレビの番組に関して、指回し体操関連の取材の打診がありましたが、
東北にいるので、お断りしました。
■ゴンドラからは、オトコエシが開花を始めたのが見えました。
今日はとくにトモエソウがよく見えました。
例年、サワグルミの花穂が見えるものですが、今年はなぜか見えません。
エゾアジサイはまだ咲いています。
ハンゴンソウがわずかに開花を初めています。
これらの花期は例年より遅いペースで動いています。
ヤマブドウがやや黄色みを増しているほかには、
ナナカマドもカエデもホウノキもまだ紅葉の兆しはみせていません。
ツルアジサイもイワガラミも幹にからんで装飾花を見せていますが、
本来の花の開花は終わっているようです。
■ゲレンデに固まりとして残してあった雪は、
雨のために一気に溶けて、残るはわずかです。
■ゲレンデに、開花しているヒレハリソウを一株だけ見つけました。
ここでヒレハリソウを見たのは数年来で初めてのことです。
これは今後広がるインパクトを秘めています。
ホウチャクソウの実は緑から、やや黒みがかかってきています。
ナルコユリの実は緑の色が濃くなっています。
ゴマナの開花した群れを昨日に続いてみかけました。
コウゾリナが咲き始めましたが、まだわずかな株です。
ヤマニガナは一気にタケノコのように丈高く成長し、
花穂の形成が進んでいます。
ミズキの実は紫色になりかかっています。
オオカメノキの実は橙になっています。
2週間ほどすると、美しい朱色に発色することでしょう。
ニワトコのマッチ棒の頭のような形の実の集まりは、
今が一番美しい赤い色彩を見せています。
■アサギマダラの幼虫の食草である蔓植物のイケマの花は、
開花はしていますが、まだ全開ではなく、3~4部咲きです。
アサギマダラが集まるヨツバヒヨドリは2~3部咲き(1400mレベルでは)。
アサギマダラがときどき集まるコシアブラの樹は
ゲレンデに多くみかけますが、これでアサギマダラが吸蜜している場面は
2009年にはまだ一度しか見ていません。
■早めに下山したので、夕方は檜原湖方面をドライブして、
小雨の中でレンゲ沼のヒルムシロやヒツジグサの様子を見たり、
湖面に霧がかかる様子を眺めたりしました。
裏磐梯ビジッターセンターにも一年ぶりに10分ほど訪れる時間がありました。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報:
降水確率は70%(~12時)、70%(12~18時)、60%(18~24時)。
天気は終日雨降り(弱雨)。
結果は午前中はやや強い雨。15時以後は弱雨でした。
明日の予報は、が降水確率40%。
3時までは弱雨。8-12時は曇り。15時に晴れとなっている。
■8月9日の夜21時に発生した台風9号は、
昨日の予想通り、本日、南日本から東北南部に大きな被害を出しました。
明日昼頃に、関東地方に再接近して、
11日中に、伊豆諸島の方に向いて移動していくようです。
明日の福島県近域では100mmほどの雨量が予想されています。
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のホテルグランデコにて、
2009年8月8日に、アサギマダラに関する講演を行いました。
8月に3回予定されているうちの初回で、
タイトルは「アサギマダラとグランデコ」。
■この講演会は2006年8月から、例年行われており、
今年で4年目となります。ここで、アサギマダラの
およそのことを知識として理解していただい上で、
翌朝、ゲレンデでのアサギマダラ観察会で、
実際のアサギマダラに接していただくことにしています。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月9日に、アサギマダラの5日目のマーキング調査をしました。
デコ平は、朝の9時頃までは曇天でしたが、以後は終日雨天でした。
■この日は、筆者の指導するアサギマダラ観察会でした。
小雨の中で行われたこの会の様子は別項で記載します。
■観察会が終わった後は、ひどいどしゃぶりになり、
一頭のアサギマダラも見られなくなりましたので、
15:30過ぎに下山をしました。
■筆者の標識したアサギマダラはSRS1791から1827までの37頭。
■8月6日に212頭標識した中の個体を2頭再捕獲しました:
SRS1600と1625。
8月5日、8月8日の標識個体の再捕獲は0頭でした。
通常の推定はできませんが、無理やり8月6日の例で推定すると、
212×37/2=3922頭となります。
これはあくまで参考値にすぎませんが、
1万頭にまでいっていないという現場の感触を
数量的に確認する上では有用と思われます。
■雌は2頭で割合は0.54%。いずれも未交尾でした。
■翅に変形のある個体は0例でした。
■ゲレンデでは初めてゴマナの開花を見ました。
これから次第に成長してゴマナの花が増えてきますが、
現在はまだつぼみが確認できない段階の株が大半で、
つぼみの形成が遅れていると思われます。
■ミンミンゼミがヨツバヒヨドリの茎に止まって雨宿りしている場面を見ました。
雨の中でもクロヒカゲは数多く活動しており、ヒメキマダラヒカゲ、
ヒメシジミなどを若干見ることができました。
■豪雨のため、早めに下山したので、夕方は五色沼方面にドライブに行きました。
■8月9日の夜21時に、太平洋上の低気圧が台風9号に変わりました。
台風8号は石垣島を取って西北の中国大陸方面に移動しています。
明日は西日本に豪雨が予想されています。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月8日に、アサギマダラの4日目のマーキング調査をしました。
雨天でしたが、一応各所の様子を見て回りました。
■午後は雨も止んで曇り状態になり、温度も22度程度で、無風でしたが、
蝉も鳴かず、鳥もほとんどなかず、アサギマダラもほとんど見かけず、
「沈黙の数時間」を体験し、不思議な印象を受けました。
小雨の降っていた朝の方が多くの生き物を見ました。
毎年、このような時間帯を1、2貝経験します。そのような
「生き物の空白の時間帯」が起きる本当の理由は不明です。
少なくとも、温度が原因とは思えず、気圧も特別な状況は考えられず、
謎としか言いようがありません。
■朝の局所天気予報では、8月8日の6時から12時までの降水確率は
40%で、12~18時は30%、18~24時は40%でした。
天気予報としては午前中は弱雨、午後は弱雨から曇りに
移行することとなっていました。
なお、夜の時点で、明日8月9日の 降水確率は40%となっています。
■標識したアサギマダラはSRS1717から1790までの74頭。
■8月5日、8月6日に標識した個体の自己再捕獲はありませんでした。
8月7日は0頭でした。したがって、どう考えても頭数推定はできません。
■雌は8頭で割合は8.1%。
このうち、1例のみ交尾済で、交尾痕と硬結がありました。
ただし、この個体は破損もひどく(四枚とも破損あり)、
新しい世代ではなく、現在ここに集まっている多くのアサギマダラの
親にあたる世代(おそらく北上してきた個体)と考えられました。
■翅に変形のある個体は1例ありました(SRS1782。割合は1.35%)。
■午前中は、グランデコホテルにおけるアサギマダラ観察会の初日でしたが、
参加者の標識数合計は雨のために大変少なかったと思われます。
■8月8日現状を考察すると、標高1400m前後では、
ヨツバヒヨドリの開花がまだ2割程度であり、
例年に比べると開花が遅く不十分なので、
その分アサギマダラの誘引力も少ない段階にあると思われます。
前年にはこの頃すでに1万頭の推定頭数がゲレンデにいたと
考えられましたが、今年は、(標識頭数が少ないためもあり)
自己再捕獲もできない状況なので十分な推定はできませんが、
現在の唯一の推定頭は8月6日の記事に記載した
2000余頭という値のみです。
開花が不十分な理由は、雨が続いたことによる日照不足に
起因すると推定されます(いまだに梅雨開けになっていません!)。
以上から、今年のゲレンデ周辺にいるアサギマダラの頭数は
前年の同時期に5分の1以下と思われますから、
現状のデータを延長すれば、
「今年度の総標識数は3000頭程度を目指すのが妥当」と思われます。
■ゲレンデではブタクサの開花を見始めました。
ゲレンデの一角に残してある雪の固まりが、次第に消滅しつつあります。
■なお、ホテルの庭ではこの日、燕の飛来を見ることができました。
毎年、この時期になると燕を多く見るようになります。
標高の低いところから、上がってくるのであろうと思います。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月7日に、アサギマダラの3日目のマーキング調査をしましたが、
終止多くの雨が降り続けてやむ気配が見られなかっため、
昼頃に下山しました。ゴンドラからの目撃例もありませんでした。
■朝の局所天気予報では、8月7日の6時から12時までの降水確率は
40%で、12時~18時までの降水確率は60%、天気としては
雨または雲りとなっていました。
なお、夜の時点で、明日8月8日の 降水確率は70%となっています。
夕方には雨はやみ、西空に雲の切れ目も見えていましたので、
明日の天気の回復が期待されます。
■また、台風8号は、前日から石垣島に暴風雨をもたらしており、
風速40m/秒にもなっています。
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■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
08年8月6日に、アサギマダラの2日目のマーキングをしました。
■天候は時に雲が全天を覆うことはありましたが、
基本的には晴れでした。
■前日の8月5日には、
前年の8月5日と同程度のアサギマダラがいると
思われたのですが、それは20分程度のチェックでそう思っただけで、
本日改めて時間をかけて調べて見ると、
昨日よりずっと少ない数であることが分かりました。
■SRS1505から、SRS1716までの212頭に標識しました。
このうち古い個体は3頭(♀1、♂2)見られました。1.4%です。
雌は31頭で、14.6%(前日は12.5%)の割合でした。
雌はいずれも未交尾で、これは前日と同様です。
翅の形態に異常を認めた個体は2頭(1♂、1♀)いました(0.9%)。
翅色に黒みの強い個体は1頭(♂)いました(0.5%)。
■前日標識したアサギマダラのうち、本日再捕獲できたのは2頭のみでした。
すなわち、前日放蝶した32頭は、
2/212頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
簡易な拡散モデルによる前日の推定頭数は、
323×212/2=2261頭(=ほぼ2千頭)
となります。すなわち、昨日は2000頭程度が
いたことになりますが、08年の8月7日の推定値は
約3万頭でしたから、今年は10分の1以下の頭数と
なります。今後の推移に大いに興味が持たれます。
■11時に移動個体を再捕獲しました。
「HK11 つちゆ 8/1」と記載してある個体です。
これはおそらく福島県福島市の土湯温泉町のどこかで
小柴治紀さんが放蝶した個体と思われます。
「SRS1566 デコ 8/6」と上書きして再放蝶しました。
今年最初の再捕獲個体です。
■気象条件としては、東北地方はいまだ梅雨開けしていません。
沖縄では台風8号が接近しています。
■ゲレンデで見た蝶は、ゴンドラ上駅のレベルでは、
ミドリヒョウモン1、ウラギンヒョウモン数頭、クジャクチョウ1、
オオウラギンスジヒョウモン1、
ヒメキマダラヒカゲ1、ヒカゲチョウ数頭、クロヒカゲ1、
モンキチョウ約10、ヒメシジミ2、
ヒメキマダラセセリ2、などを見ました。
トンボ科では、多くのアキアカネのほかにノシメトンボを見ました。
■ゲレンデでは、アサギマダラが集まるヨツバヒヨドリは
まだ4分咲き程度です。例年よりやや開花時期が遅れています。
いずれどんどん繁茂して開花するクロヅルは、
笹原の中で一部に白い花が開花しています。
ヤマハハコは、まだつぼみのところが多く、
開花はこれから、という印象です。
■ユキザサの実は黄緑色からやや黄色みを帯びた色に移行中です。
ナルコユリは濃い緑の実が成長しています。
エンレイソウも実が出来ています。
■アザミの仲間やゴマナは夏の終わりに後半なエリアで
開花を見るのですが、まだ開花しているところはありません。
コウゾリナやブタクサやハンゴンソウも開花が見られませんが、
これは例年より明らかに遅い成長と言えます。
日照時間が少なく、降雨が多かった今夏特有の出来事かもしれません。
ただし、イワガラミは開花が終わっています。
ヤマニガナも穂すらきちんと形成されていない段階です。
ススキの穂はゲレンデではまだ見られませんが、
標高の低いところでは穂が少し見え始めています。
ススキは秋が近づくにつれ、
どんどん成長していくはずです。
■夕方に時間があったので、小野沢湖畔を散歩しました。
家屋の花壇や畑では、ルドベキア、フロックス、タチアオアイ、
アリストロメリアなどが美しく咲いていました(園芸花)。
まだアジサイが咲いているところもありました。
外来植物であるオオハンゴンソウ、オオアワダチソウの群落を、
園芸花として育てている場所もありました。
雑草であるツリフネソウやキツリフネソウも
一部では開花が見られました。
■蝉はゲレンデではおそらくエゾゼミの仲間が主体です。
ミンミンゼミがときどき割り込んで鳴きます。
ゲレンデの下ではひぐらしも鳴いていました。
蝉は日ざしの有無に敏感に反応しますので、
その鳴き声の状態は天候変化の目安としても注目に値します。
■鳥ではウグイスとホトトギスが盛んに鳴いています。
■知人のSA氏が小学生のお子さんとゲレンデを訪れて
アサギマダラ2個体を初標識して東京に戻りました。
どこかで再捕獲されるといいと思います。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
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SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
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2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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■福島県の裏磐梯にあるグランデコスキー場(北塩原村)のデコ平で、
08年8月5日からアサギマダラのマーキングを開始しました。
ここでの筆者による標識調査は6年目になります。
1年に一回夏場にここに来るのですが、
1年ぶりに来る度に高原の爽やかさ、快適さを感じることができます。
■07年の8月の初旬は、グランデコでは
気温が低い状態で始まり、気象条件も不良で、
5日まではアサギマダラの個体数が極めて少なく、
6日からやっと少しずつ増えて行ったという状況でした。
■08年には、8月6日の時点ですでに
そこそこのアサギマダラの個体数がいるように思われました。
この年は4時間の間に計173頭に標識しましたが、
この数字は、取材陣の人と一緒に行動しましたので、
平素の活動から見るとセーブした数字になっていました。
■09年は、デコ平に行ったのがすでに15時半を過ぎていたので、
実質15分ほど主要な箇所を見ただけですが、
温度も24度から26度の間で、最適と言え、
ヨツバヒヨドリも比較的よい状態で開花を迎えており、
アサギマダラも日照条件がよいところでは1平方mに
5頭ほどを見かけることができ、シーズンの始めの状況としては
期待できる状態でした。
■結局SRS1473から、SRS1504までの32頭に標識。
特に古い個体は見られませんでした。
そのうち雌は4頭で、12.5%の割合でした。
雌はいずれも未交尾。
羽化に失敗して前翅が変形した個体が1個体いました(3.1%。雄)。
■以上から、
09年のデコ平のアサギマダラの個体数は、8月上旬の段階では、
07年よりも多個体数がより多く、08年と同程度ではないかと
推測されました。
■気象条件としては、東北地方はまだ梅雨開けしておらず、
梅雨開け宣言が例年より2週間も遅れています。
裏磐梯でも雨が続いていましたが、3日前から晴れ始めたとのこと。
8月6日は、西大巓の上には雲がかかって、ゲレンデは曇り傾向でしたが、
空の一角には青空を見ることができ、蝉もよくなき、よい条件でした。
■ただし、沖縄に台風8号が接近しつつあり、その影響で、
天候が崩れるとの予想が出ています。
■ゲレンデで見た蝶は、ゴンドラ下駅で、ミヤマカラスアゲハ、エルタテハ。
ゴンドラ上駅のレベルでは、ミドリヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、
モンキチョウ。ただし、ヒョウモン類は数頭見た程度です。
他にアキアカネが若干飛んでいるのを見ました。
花はノリウツギ、リョウブが咲いています。
ホオの実がよくついているのは今年の特徴です。
猪苗代から裏磐梯に行く途中では、ノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラ
がいずれも満開で美しく咲いていました。
オオハンゴンソウも、この時期の例年よく繁茂していました。
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
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2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
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2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)●
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