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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

福島県のグランデコでのアサギマダラのマーキング情報。20日目の標識頭数は300頭。総計5000頭を超えた。推定頭数は約43000頭。雌は4.7%(未交尾)。古い個体0例。黒い個体5例(1.7%)、小型個体7例(2.3%)。ストーカー1例。快晴だが風があり雲が速く流れ朝寒くアサギマダラは少ない。午後からの晴れ間で21度程度まで上がったが15時にはほぼ姿が見えなくなった。過去6年で初めての涼しさが続く。9月上旬並の気候。[09年08月24日。SRS6218-6517。デコ総計5045頭。福島県。デコ平]

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
 08年8月24日に、アサギマダラの20日目のマーキング調査をしました。
■朝からからりと晴れた、「青空が美しい一日」でした。
大陸の移動性高気圧から涼しい風が流れ込み、福島県全体で気温が低くなり、
 福島市では9月上旬なみの気温となり、郡山市では朝15度で9月上旬の気温でした。
 9時頃のグランデコのゲレンデも気温15度の状態で、
 アサギマダラが活動できる温度ではありませんでした。
 風があり、雲が迅速に西大巓の上方を速やかに流れていくのが観察されました。
■それでも、風が遮られ、日ざしのよいところでは若干温度が上がりましたので、
 そういう場所を見つけては標識するアサギマダラと出会いました。
 しかし、15時過ぎには前日同様20度以下に気温が下がり、
 アサギマダラはほとんど見られなくなりました。
 前日同様、アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)の数も少なく、
 ミヤマカラスアゲハを3回眺め、クロヒカゲやヒカゲチョウを見た以外は、
 ヒョウモン類も含めて蝶の姿は見ませんでした。
 「晴れ」と述べましたが、それでも10時前後にはときどき曇りになり、
 ぱらぱらと傘は不用ですが、細かい雨が降ることが3度ほどありました。
■アサギマダラはSRS6218-6517の300頭に標識をしました。
 グランデコで筆者が標識した個体は総計5045頭となりました。
 昨年より、ゲレンデのアサギマダラで出合う頭数が少ないので、
 5000達成できればよい方だと考えていましたから、
 ひとまずは初期の目標を達成したと言えます。
■雌は14頭で、割合は約4.7%でした(すべて未交尾)。
■古い個体は0例。
■翅の形に異常が見られる個体は0例。
■病気を持った個体も0例。
■小型の個体は7例見ました。
 SRS6254雄、6273雄、6327雄、6354雄、6408雄、
 6424雄、6514。割合は2.3%です。
 これは増えつつある印象を持っています。
 このような小型の個体は生育条件の悪いところで育ったものではないでしょうか。
 小さい個体の増加の度合いは、旅立ちが近づいて来る目印になります。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は5例いました。1.7%。すべて雄です。
 SRS6275雄、6301雄、6304雄、6411雄、6436雄。
 例年、秋に向かうにつれて、黒い個体が多くなる傾向を感じています。
■「ストーカー」を一例見ました。
 繰り返し繰り返し飛来して、筆者の手指を舐めたりかじったり、
 ネットに止まったりしましたので、最後は手でつかんで標識しました。
 SRS6305雄です。
 これにはすでに、「GD73デコ 8/24」の標識がついていました。
 グランデコのスタッフによって本日マーキングされたものです。
 よほど好奇心が旺盛な個体なのでしょう
■翅の白い部分の白さが特に明確で、
 全体にコントラストの強い個体も、
 秋に向かうにつれて増える傾向を示しますが、
 09年は本日初めて2例を認識しました(SRS6404雄、6467雄)。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
 前日の8月23日の再捕獲は2例で、前日は165例を標識しましたので、
 165×300/2=24750
 が推定値になります。ただし、再捕獲数が少ないので、
 この値の信頼性は高くはありません。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
 8月22日:0例(163例標識)。8月21日:2例(64例標識)。
 8月20日:4例(605例標識)。8月19日:3例(511例標識)。
 8月18日:2例(466例標識)。8月17日:3例(558例標識)。
 8月16日:2例(446例標識)。8月15日:3例(461例標識)。
 8月14日:5例(439例標識)。8月13日:1例(237例標識)。
 8月12日:2例(185例標識)。8月11日:0例(91例標識)。
 8月10日:0例(無標識)。8月9日:0例(34例標識)。
 8月8日:2例(74例標識)。8月7日:0例(無標識)。
 8月6日:2例(176例標識)。8月5日:0例(32例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は33例でした。この33例という値と、
 昨日の8月23日までの標識総数4745例の値を用いると、
 推定頭数の概算は以下のように計算できます;
 4745×300/33=43136。
 この推定値は日々上昇しつつあります。
 この値から、タイトルの推定値は約43000頭としました。
 (数値は上昇中ですが、降雨や低温のため、実際に遭遇する
 アサギマダラの個体数は多くはなく、理論と現実にギャップがあります。
 このようなときには、数値の解釈に幅を持たせる必要があります。
 アサギマダラの想定される分布エリアが、8月上旬の頃よりも
 拡大している可能性を考慮する必要があるでしょう)。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
 降水確率は10%(~12時)、0%(12~18時)、10%(18~24時)。
 天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
 3時間ごとの予想では0時は弱雨、
 12時までは曇り、3時以後は晴れでした。
 結果は、その通りでしたが、上述のように午前中は低温気味でした。
 温度予想では、午前中は19-21度で、最高は午後15時の22度でした。
 結果は、ほぼその通りでしたが、
 上述のように午前中はアサギマダラにとっては低温気味でした。
 明日8月24日の予報は降水確率20%で、
 全体の予想は「曇りと晴れ」です、3時間ごとの予想では、
 12時以後は晴れ、その前は曇りとなっています。
温度予想では、最高でも15時の19度ですから、
 明日も、アサギマダラに関しては低温が問題になりそうです。
 テレビの予報では、本日よりも最高気温が1-2度下がるとのことですから。
■このような低温が続くことは、過去数年では考えられないことです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
 それらを日付順に追った時系列的な表は
 筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
 の頁に表示してあります:
   ●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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福島県のグランデコでのアサギマダラのマーキング情報。19日目の標識頭数は165頭。推定頭数は約40000頭。雌は3.8%(未交尾)。古い個体1例(0.6%)。黒い個体5例(3.0%)、小型個体2。寒冷前線は抜けたが、朝は曇りで15度でやはり寒くアサギマダラは少ない。午後からの晴れ間で23度程度まで上がったが16時には18度に再低下。筆者指導の特別観察会施行。[09年08月23日。SRS6053-6217。デコ総計4545頭。福島県。デコ平]

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
 08年8月23日に、アサギマダラの19日目のマーキング調査をしました。
■前日の朝は曇りがちで気温14.5度の状態から始まり、
 アサギマダラが活動できる温度ではありませんでしたが、
 本日の午前中も15度で、わずかしか姿を見ることができませんでした。
■しかし、11時頃から青空が見え始め、
 午後は温度も23度程度まで上がりましたので、
 アサギマダラをいくつかのエリアで見るようになりました。
 しかし、15時半過ぎには前日同様、18度のレベルに下がってしまい、
 アサギマダラは森に帰ってしまいした。
 前日同様、アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)の数も少なく、
 クロヒカゲ、ウラギンヒョウモンを見た以外、蝶の姿も稀でした。
■アサギマダラはSRS6053-6217の165頭に標識をしました。
 グランデコで筆者が標識した個体は総計4745頭となりました。
■雌は8頭で、割合は約3.8%でした(いずれも未交尾)。
 前日よりは多いのですが、8月上旬の10%以上に比べると、
 割合は低下しています。
■古い個体は1例(SRS6186雄)。割合は0.6%。
■翅の形に異常が見られる個体は2例
 (SRS6076雄、SRS6199雌)。1.2%です。
■小型の個体は2例見ました(SRS6150雄、6170雄。1.2%)。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体は4例いました。
 SRS6130雄、6155雄、。6171雄、6176雄、6197雄、
 で、3%です。これは増えつつある印象を持っています。
■病気を持った個体は0例。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、本日は、前日の再捕獲例がないので、
 前日のデータを用いた推定値は出せません。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
 8月20日:2例(605例標識)。
 8月19日:4例(511例標識)。
 8月18日:3例(466例標識)。
 8月17日:2例(558例標識)。
 8月16日:2例(446例標識)。
 8月15日:3例(461例標識)。
 8月14日:1例(439例標識)。
 8月13日:0例(237例標識)。
 8月12日:0例(91例標識)。
 8月6日:1例(176例標識)。
■本日の再捕獲の総合計は19例でした。この19例という値と、
 昨日の8月22日までの標識総数4580例の値を用いると、
 推定頭数の概算は以下のように計算できます;
 4580×165/19=39774。
 この推定値は日々上昇しつつあることに注目しましょう。
 この値から、タイトルの推定値は約40000頭としました。
■本日は筆者の解説の後、グランデコ・アサギマダラ観察会が開催されました。
 10:00頃には寒さのためにほとんど見ることができませんでしたが、
 途中から日ざしがある場所で若干のアサギマダラを見ることができました。
 詳細は別な記事を御覧下さい。
■今朝の段階での北塩原村近域の予報は以下の通りでした:
 降水確率は10%(~12時)、0%(12~18時)、10%(18~24時)。
 天気は全体としては「晴れと曇り」と予想されており、
 3時間ごとの予想では0時は弱雨、
 12時までは曇り、3時以後は晴れでした。
 結果は、その通りでしたが、上述のように午前中は低温気味でした。
 温度予想では、午前中は19-21度で、最高は午後15時の22度でした。
 結果は、ほぼその通りでしたが、
 上述のように午前中はアサギマダラにとっては低温気味でした。
 明日8月24日の予報は降水確率20%で、
 全体の予想は「曇りと晴れ」です、3時間ごとの予想では、
 12時以後は晴れ、その前は曇りとなっています。
温度予想では、最高でも15時の19度ですから、
 明日も、低温が問題になりそうです。
 このような低温が続くことは、過去数年では考えられないことです。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
 それらを日付順に追った時系列的な表は
 筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
 の頁に表示してあります:
   ●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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福島県のグランデコホテルにてアサギマダラに関する2回目の講演を行う。[090815。福島県。デコ平]

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のホテルグランデコにて、
 2009年8月15日の19時半から、
 アサギマダラに関する講演を行いました。
 8月に3回予定されているうちの最終回です。
 タイトルは「アサギマダラとグランデコ」。
■この講演会は2006年8月から、例年行われており、
 今年で4年目となります。ここで、アサギマダラの
 およそのことを知識として理解していただい上で、
 翌朝、ゲレンデでのアサギマダラ観察会で、
 実際のアサギマダラに接していただくことにしています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
 それらを日付順に追った時系列的な表は
 筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
 の頁に表示してあります:
   ●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
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