■09年8月18日に、福島県のグランデコスキー場で
筆者がマーキングした「旅をする蝶」アサギマダラが
979kmの距離を南西に62日間移動して
福岡県太宰府市で再捕獲されました。
太宰府一帯は筆者が歴史に関する興味を持って、
若いときに歩き回ったエリアですので、
特別に感慨深く思いました。
以下はアサギマダラのMLに報告した記事を引用します:
■[asagi:015243] 【移動情報】福島県グランデコ 8/18
→ 福岡県太宰府市宝満山 10/19
(SRS4250 デコ 8/18 → 撮影 10/19)。♂。
62日間で、南西方向に979km移動。
●三堂さん、アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●三堂さんから太宰府での再捕獲をお知らせ
いただきましたので、移動情報を示します。
●移動情報
福島県グランデコ 8/18 → 福岡県太宰府市宝満山10/19
(南西方向に約979km。移動期間62日)
●標識:SRS 4250 デコ 8/18
性別:♂
●標識日:2009年8月18日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備考:ヨツバヒヨドリを訪花。画像あり。
↓
●再捕獲日 2009年10月19日午後
再捕獲場所:福岡県太宰府市大字内山 宝満山(829m)南山麓
NPO法人 水圏環境研究所構内
再捕獲者:三堂宗信
再捕獲状況 フジバカマ訪花、ネット、写真撮影、放蝶。
●<追記>
1)この情報は、田端さん→姫島の中城さん経由でもいただきました。
いただいた情報では、山の近くにキジョランがあり、
その葉裏にはアサギマダラの卵があったとのことでした。
九州一帯には、意外に多くの場所にキジョランがある
ことが皆さまの御尽力により次第に分かりつつあり、
春の姫島に飛来するアサギマダラの誕生の地のイメージが段々
具体的になっています。
2)太宰府から宝満山一帯は、かって
アサギマダラとは別な関心を持って
歩き回ったことがあるので、
なつかしい思いを持ちました。
3)筆者の関わったアサギマダラの移動状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告 以上 栗田昌裕
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
SRSアサギマダラ生態図鑑■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
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■09年10月18日に、アサギマダラの調査のために、
大分県の姫島を訪れているとき、
朝日新聞の取材を受けた。
以下は、その取材内容をもとにして、
10月22日付けの朝日新聞に掲載された記事である。
教育・文化・娯楽欄の「ルポ 大分楽」とする欄で、
第224面に4段記事として紹介されている。
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■朝日新聞 2009年10月21日版 第22面 大分版
タイトル
【ルポ 大分楽】
旅するチョウ アサギマダラ姫島で羽休み中
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■<写真1> フジバカマ園でマーキング調査をする栗田教授=姫島村
■<写真2>羽に「10/15」「ヒメ」などのマーキングのあるアサギマダラ=姫島村
----本文-----------------------------------------------------------
■日本列島を南北に1千キロ以上移動し、「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが、9月末ごろから姫島村に飛来している。島民が保護や観察に取り組んでおり、新たな観光資源としても期待されている。10月末ごろまでいて、多いときには1千匹以上が乱舞する姿が見られると聞き、観察に出かけた。(野崎健太)
島民らでつくるアサギマダラを守る会の木野村孝一事務局長(63)に、飛来地を案内してもらった。木野村さんによると、今秋は9月29日に初の飛来が確認され、今月9日ごろには1千匹程度が確認されたという。
村営フェリーの港から車で5分ほどにある山中に、守る会が苗を植えたフジバカマ園があった。キク科のフジバカマは秋に薄紫色の花を咲かせ、アサギマダラが好んで蜜を吸う。
訪れたのは、アサギマダラの活動が一番活発になる午前11時ごろ。ちらほらと、数匹がフジバカマの花から花へ、可憐(か・れん)な姿で飛び回っていた。
「きょうは気温がやや低く、風も強い。あまり姿が見えないなあ」。木野村さんによると、23度前後の気温をアサギマダラは好むという。暑すぎたり、寒すぎたりすると、多くは森の中に姿を隠してしまう。この日は、やや寒く、数が少ないようだ。
■マーキング調査
5年前から毎年、島を訪れ、観察を続けている群馬パース大大学院教授の栗田昌裕さん(58)も、虫捕り網を持って来ていた。医学教育が専門だが、アサギマダラの生態に関心を持ち、全国の飛来地を回っている。
栗田さんによると、アサギマダラの大きな飛来地は全国で十数カ所が知られている。各地の愛好家が、羽に捕獲した日付と場所などをペンで記録(マーキング)して放す調査を続けている。同じ個体が別の飛来地で再捕獲されると、渡りのルートや何日間で何キロ移動したかがわかる。
栗田さんがこの秋、姫島で捕獲した個体には、福島、富山、長野、栃木、山梨、岐阜のマーキングがあった。1カ所ではなく、多くの場所から渡ってきたことがわかる。
再捕獲の情報は愛好家がインターネットで情報交換しており、渡りのルートだけでなく、個体数の変化や気候変動に伴う渡りのルートの変化など、生態の解明が進んでいる。ルートは1本の線ではなく広がりがあり、気候変動などに応じて変わることがわかってきたという。
昨秋は九州や四国で再捕獲される数が多く、南西諸島では少なかった。栗田さんは「暖冬だったため沖縄や台湾まで渡る必要がなく、九州各地や四国で冬を越したのでは」とみる。
■観光資源に期待
栗田さんが島で調査を始めたのをきっかけに、守る会ができた。会では、フジバカマのほかに、春にアサギマダラが好むスナビキソウを植えたり、島の小学生とマーキング調査をしたり、保護活動に取り組んでいる。
栗田さんは「アサギマダラの調査は専門家だけでなく、子どもなど素人が参加できる。植生や気候変動などの環境に適応して生きる生物の姿を、大きな目でとらえられる。環境教育の格好の教材だ」と話す。
島の観光にも一役買っている。記者が訪れた日は日曜日で、島外から登山愛好家などのグループが大勢訪れ、フジバカマ園に舞う美しいチョウの姿に歓声を上げ、写真を撮っていた。
木野村さんは「島の新たな宝にしたい。きちんと保護して、観光にも役立てれば」と話している。
◆アサギマダラ:あさぎ色(青緑色)と茶色の羽を持つ大型のチョウ。日本全土や台湾などに分布する。南西諸島などで冬を過ごし、春から夏にかけて日本列島を北上。東日本で産卵し、そこで生まれた新世代が秋に南下する 以上が朝日新聞の記事。
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■上記の記事は、10月30日現在は、asahi.comの中の
asahi.com>マイタウン>大分>記事 教育文化
の欄で見ることができます(インターネット版は09年10月22日の日付です):
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000210910220001-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
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■09年8月13日に、福島県のグランデコスキー場で
小学4年生生がマーキングした「旅をする蝶」アサギマダラが
625kmの距離を南西に72日間移動して
和歌山県白浜市で再捕獲されました。
以下はアサギマダラのMLに報告した記事を引用します:
■ [asagi:015227] 【移動情報】福島県グランデコ
→和歌山県白浜町椿
(KRN-02 デコ 8/13 → 10/24)。♂。
72日間で、南西方向に625km移動。
●池沢さん、竹中さん、アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●群馬県の池沢さんからアサギネット掲示板(No.2107)上で御連絡
いただいた「デコマーク個体」の移動情報を示します。
●移動情報
福島県グランデコ 8/13 → 和歌山県白浜町10/24
(南西方向に約625km。移動期間72日)
●標識:KRN-02 デコ 8/13
性別:♂
●標識日:2009年8月13日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:倉片玲奈(小学校4年生)
備考:グランデコのアサギマダラ観察会にて標識。
鮮度は新鮮。
↓
●再捕獲日時:2009年10月24日
再捕獲場所:和歌山県白浜町椿
再捕獲者:竹中一夫(東京・目黒在住)
備考:画像あり
<追記>
1)池沢さんによれば、
「竹中さんは和歌山へ帰郷した際の捕獲だそうです。
そのほかの情報は不明です」とのことです。
2)グランデコからのアサギマダラの移動状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告 以上 栗田昌裕
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]<参考HP>
●
2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)●
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)●
3Dアサギマダラの世界(SRS)●
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