そして、掲載記事はこれがちょうど1000件目です。
節目の記念として、奄美大島で開催されたアサギマダラに関するシンポジウムのプログラムを紹介しておきます。2003年から継続して来た奄美大島でのアサギマダラの調査の概略を奄美大島の方々に紹介できたことが、節目としてふさわしいことに思われます。
■シンポジウムの主催者は以下の通り:
「龍郷町・京都大学21世紀COEプログラム(昆虫科学が拓く未来型食糧環境学の創生)共催シンポジウム」
■COEとは:
COEとは、我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図り、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的とした文部科学省の支援事業です。詳細は、インターネット検索で、「COEとは」で調べてください。
■以下は、主催者によるシンポジウムのコンセプトです。
「アサギマダラは時に2000kmもの距離を旅する不思議なチョウです。奄美はこの旅の経路に入っており、特に春と秋にはたくさんのアサギマダラの姿を見ることができます。しかし、このチョウに関しては、渡りの時にどのような経路を通るのか、なぜ道に迷わず長距離を飛べるのかをはじめ、解明されていないことがまだまだたくさんあります。私たちは、このアサギマダラの旅を通して奄美を見つめることは、客観的に奄美を見直すきっかけの1つになると考え、今年度より龍郷町の全学校で開始された環境教育においても、年間を通して扱うプログラムとして大きく取り上げています。
本シンポジウムでは、1)アサギマダラを通して、生命の素晴らしさや不思議さ、そして、研究の面白さなどについて興味を持っていただくこと、そして、2)自然を保全し、そこから学ぶことが私たち人類や今後の奄美にとっていかに大切であるかを認識していただくことを主な目的としています。このシンポジウムが、奄美の、そして地球全体の自然の価値を再発見し、自然と人間がかつてのような良好な関係を再構築できるきっかけになることを強く願っています」。
■プログラムは以下の通り:
●日時:7月5日(木) 午後6時~8時半 場所:龍郷町りゅうゆう館ホール
対象:小学校高学年以上
●ゲスト講演者
栗田 昌裕 (くりた まさひろ)
群馬パース大学教授 医学・薬学博士
内科医師。速読など多様な分野に精通。アサギマダラ研究家としても有名。
矢原 徹一 (やはら てつかず)
九州大学理学研究院教授 理学博士
進化生物学が専門。レッドデータブック編集など保全分野の第一人者でもある。
●講演プログラム(時間は当初の予定です)
1.開会挨拶:京都大学教授 藤崎憲治 18:00-18:10
2.講演:群馬パース大学教授 栗田昌裕 18:10-18:55
「旅をする蝶アサギマダラの7つの謎と奄美大島の自然・環境との関わり」
3.講演:京都大学教授 藤崎憲治 19:00-19:25
「アサギマダラの渡りの謎を解く」
4.講演:京都大学COE研究員 前園泰徳 19:25-19:35
「知る、観る、感じる、新しい環境教育」
5.講演:九州大学教授 矢原徹一 19:40-20:25
「花と昆虫の不思議な関係:生き物から私たちへのメッセージ」
6.閉会挨拶:龍郷町教育委員長 宏州弘 20:25-20:30
■問いあわせ先は龍郷町教育委員会 0997-62-3111
■私(=栗田昌裕)の講演の要旨(概略)は次のブログ記事に示します。
講演「旅をする蝶アサギマダラの7つの謎と奄美大島の自然・環境との関わり」の要旨
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1001.html
■写真はシンポジウムが開催された龍郷町の「りゅうゆう館」。
龍郷湾の奥の港近くにある。近くには龍郷町役場と公民館がある。

[070705]鹿児島県奄美市龍郷町りゅうゆう館。奄美大島。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2006年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
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