2例目のアサギマダラの雌を示す(SRS2290)。
雄と異なり、雌は後翅裏面の黒い斑紋(=性標と呼ぶ)がない。
また、腹部の背面部は、雄よりも褐色が薄い
(雄は時期により次第に褐色が薄れていく)。
雌の腹部は仮面がほぼ完全に白いことだ。
ただし、交尾例ではそこに交尾痕がつく。
写真の例は未交尾例である。
翅に標識した「---」という記号は、
順番に(交尾痕なし、腹部硬結なし、腹部擦過痕なし)を意味する。
腹部硬結は、雄の精包の存在を示唆する。
腹部擦過痕は、場所と度合いにより、
産卵行動を示唆する可能性があると考えている(個人的見解)。
8月の上旬の時期には、グランデコスキーでは、
まだ多くの個体は羽化したばかりで、
交尾をしていないものがほとんどだ(例年の観察より)。

[070805]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■キク科フジバカマ属ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)。学名Eupatorium chinense。
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●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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