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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

福島県グランデコから宮城県蔵王にアサギマダラが約55km移動した [SRS2471 07.8/7。デコ平] 宮城県第一例

■07年8月7日に、グランデコスキー場で筆者が標識をしたアサギマダラが、宮城県の蔵王山(蔵王山の宮城県側)で再捕獲されたことが分かりました。
 これは『グランデコ→蔵王』という移動の2007年における第1例目になります。
 07年の8月7日の11時55分に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS2471と標識をして放蝶しました。標識者は栗田昌裕。
 その蝶は、それから17日後の8月24日に、山形県蔵王山で、藤井大樹さんによって再捕獲されました。
 移動距離は約55km。移動方向は北東です。
■下に示したのがSRS2471の放蝶時の画像です。新鮮な雄個体で、破損もありません。腹部は正常の太さ。翅の縁の白毛は10段階のうちの9くらいの残存レベルです。
■アサギマダラは夏の間は涼しい高原で過ごす傾向がありますが、今年の8月上旬の後半は東北地方は過去3年に似ず晴天続きで、気温も海抜約1400mのゲレンデで30度近くまで上昇を示す異常な暑さを示しました。そこで、通常ならば、グランデコで一夏を過ごせばよいところが、さらに北上してより涼しい場所を求めた個体が少なからずいたのではないかと想像しています。
■前項には、8月25日にグランデコでマーキングをした個体が、9月4日に蔵王山の山形県側で再捕獲された例を示しましたが、8月の下旬になってもまだ蔵王に移動する個体がいたくらいですから、上旬にはかなりの数が移動した可能性があると思います。
■このようにグランデコから夏に北上した個体も、いずれは秋になると南下するはずですから、事実上、「Uターンをする」個体がいることを示唆しています。
 どれくらいの個体が「Uターン」をするのかは、まだきちんとしたデータは得られていません。
■その後、この例に関して、アサギMLに報告をした内容を以下に付記します:
[asagi:011782] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/7 → 宮城県蔵王町 8/24 (SRS2471→ ・) ♂ 宮城県第1例
 ●グランデコから宮城蔵王への移動を示します(宮城県への第1例)。
 ●移動情報
グランデコスキー場 8/7 → 宮城県蔵王町 8/24
(東北方向に約55km移動。移動日数は17日間)
標 識:SRS 2471 デコ 8/7
性 別:♂ 
標識日:2007年8月7日11時55分 
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリにて吸蜜。写真あり。
    鮮度 上の上。破損 なし。腹部横径 正常範囲。
    翅縁白毛 9割残存。画像あり。

再捕獲日:2007年8月24日
再捕獲地:宮城県蔵王町後見ゲレンデ(聖山平)
再捕獲者:藤井大樹
SRS2471zaou
[070807]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場(グランデコスノーリゾート)。デコ平。ゴンドラ駅。標高1390m。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
2006年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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