一日で合計608頭のアサギマダラに標識することができた。
すべて植えられたフジバカマに集まって来た個体である。
SRT1からSRT608が、この日にマーキングした個体の番号である。
そのうち雌は9頭で1.5%であった(交尾例はなし)。
■この日は天候に恵まれ、終日快晴だった(天気予報では崩れることも予想されていた)。
気温は25°から28°で、
昼間はアサギマダラにとっては高すぎる温度だったが、
朝や夕方は活動しやすい温度であった。
「のっぺ山荘」の古川さんによれば、
前日にみかけ上1500頭くらいに増えたとのことだった。
■この日は、古い個体は0例、中古の個体は2例を見た。
大半が、新しい個体であった。
■600頭を標識しても、
夕方の段階で未標識個体は明らかにその5倍以上はいたので(比率から推定)、
3000頭はのっぺ山荘の周囲にいると推定された。
明日天気がよければ、よりはっきりした推定ができる。
■本日の様子から見ると、中部山岳地帯でのアサギマダラの頭数は、
「例年より少ない」とは言えない印象であった。
のっぺ山荘は例年9月中旬にアサギマダラ飛来のピークを迎える。
2007年は9月12-13日が、飛来の第一波であると言ってよいであろう。
この日に来ていた個体は、比較的近いエリアから
南下移動のために集まって来た個体と考えられる。
■写真はSRT600。雄個体である。

[070913]長野県大町市平 中綱湖畔。のっぺ山荘。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

