鹿児島県の奄美大島で再確認されました。
55日間をかけて、南西に約1423km移動したことになります。
これは福島県発の個体が鹿児島県で2007年に再捕獲された1例目にあたります。
奄美大島での再捕獲としてもこれは1例目になっています。
「SRSデコ」マークの個体の喜界島への移動はこの翌日から確認されました。
すなわち、10月17日に、「SRS5868 8/20」が、
10月19日には、「SRS4302 8/14」と「SRS7988 9/1」が移動しました。
喜界島には、長野県で私が放蝶したSRT2086 9/21、
愛知県で私が放蝶したSRT2337 10/5が、
いずれも10月14日に再捕獲されていますから、
喜界島に行った筆者の放蝶個体はこれで6例目となりました。
奄美諸島(喜界島と奄美大島を含む)への移動が2007年には
10月中旬にどんどん起きていることは注目に値します。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
●[asagi:011956] 【移動情報】 グランデコスキー場 8/22
→ 奄美大島 10/16 (SRS6373 → ・) ♂
[デコ→奄美大島]第1例(SRSの1例目)
●喜島さんからいただいた再確認情報に基いて、
グランデコから奄美大島への移動情報を示します。
これはグランデコで放蝶された個体では、
2007年に奄美大島に移動が確認された第1例です。
●移動情報
グランデコスキー場 8/22 → 喜界島 10/16
(南西方向に約1423km移動。移動日数は55日間)
標 識:SRS 6373 デコ 8/22
性 別:♂
標識日:2007年8月22日11:44
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考 :ヨツバヒヨドリに訪花。画像あり。破損なし。鮮度中の中。
辺縁白毛6割残存。腹部横径 正常範囲。
↓
再確認日:2007年10月16日 14:30
再確認地:鹿児島県大島郡龍郷町(奄美大島) 長雲峠
再確認者:喜島浩介
備考 :写真による記録。
<コメント>
●本例は、ツアーガイドの喜島浩介さんが写真によって撮影確認されました。
御本人から、私のブログにコメントをいただくことで知ることができました。
場所は、「長雲峠から尾根道を本茶側へ行ったところ」とのことですが、
上記の記載としました。
画像は、喜島さんの以下のブログ記事で見ることができます
(アマミアンツアーガイドの10月16日の日記の欄に3枚の写真)。
http://amamian.exblog.jp/i12/
●本例の放蝶時の8月22日の画像は以下に示しました。
上記の画像と比較すると前後比較が可能です。
●8月22日はグランデコで20頭の標識をしましたが、
本例はそのうちの一頭です。
詳細は以下のブログ記事に示してあります:
「グランデコの20日目はアサギマダラの20頭に標識。
雌は11頭で2.8% [070822。SRS6364-6383。SRS6364の画像。
デコ累積4118頭]
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1148.html
●「グランデコ発」の個体の再捕獲データは以下の頁にまとめつつあります。
「2007年のアサギマダラの移動調査記録」
http://www.srs21.com/3d_insect/watarichou/2007_data.htm
グランデコ発の再捕獲個体は、10月21日現在、合計81例を超えています。

[070822]福島県耶麻郡北塩原村 グランデコスキー場。上はSRS6373の画像。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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