構造物を出して、香りを操作する。
これは季節にもよるが、アサギマダラに1000例くらい遭遇すると、
1例くらいの割合で見ることができる。
ここには07年10月22日に、姫島で出会った例の画像を示す。
この雄はかなり古い個体で、腹部も健全とは言い難い状態である。
そこから左側のみ「伸びきった形」で出ている。
先端の半分は「穂状」になって「毛の束」と見なせる。
基部の半分は、筆の軸にあたる部分である。
健全な雄では、こんなに伸びきった形でヘアペンシルが出続けていることはないので、
おそらくこの例は「引っ込めることができなくなった」例ではないかと思われる。
■下の画像は、本例の「SC433 ヒメ 10/12」と表示してある個体。
すなわち、10/12に一度、中城さんによりマーキングされている。
それを10/22に再捕獲したのである。
移動の時期に10日間も姫島にいたことも、健全でないことを示唆している。
腹部はふっくらとしておらず、くしゃくしゃした印象を与える。
そこが健全ではないと筆者が感ずる印象につながっている。

[071021]大分県東国東郡姫島。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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