栃木県足利市で再捕獲されました。
この蝶は、36日間をかけて、南西方向に163km移動しました。
これは福島県発の個体が栃木県で2007年に再捕獲された1例目にあたります。
SRSデコ個体で姫島に移動した個体としても1例目になります。
正確な方位は南南東になっていますが、
グランデコを出て、関東や中部に出るまでの経路には謎が多いので、
この例のように途中を示唆してくれる再捕獲例は興味深いものです。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
●[asagi:012113] 【移動情報】 グランデコスキー場 9/4
→ 栃木県足利市 10/10 (SRS9493 → ・) ♂
[デコ→栃木県]第1例(SRSでは1例目)前(後)画像有
田村さんからの御連絡により、
グランデコから栃木県足利市への移動が分かりましたので報告をします。
これはグランデコで放蝶された「SRS デコ」個体としては、
2007年に栃木県に移動が確認された第1例です。
デコ個体全体としても1例目になります。
●移動情報
グランデコスキー場 9/4 → 栃木県足利市 10/10
(南西方向に約163km移動。移動日数は36日間)
●標識:SRS 9493 デコ 9/4
性別:♂
標識日:2007年9月4日17:00
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備考 :ヨツバヒヨドリに訪花。画像あり。破損なし。鮮度中の下。
辺縁白毛2割残存。腹部横径 正常より大。
↓
再捕獲日:2007年10月10日
再捕獲地:栃木県足利市「あしかがの森 足利病院」裏
再捕獲者:田村直樹
備考 :ノハラアザミに訪花。捕獲・撮影後に放蝶。
<コメント>
●本例の9月4日(放蝶時)の画像を以下に示しました。
10月10日(再捕獲時)の画像はアサギネット掲示板のNo.1364にあります。
放蝶時にすでに後翅の辺縁白毛は2割以下に減っていましたが、
再捕獲時はそれがさらに1割以下に減っていました。
前翅はいずれも1割以下でした。
腹部の太さは再捕獲時も太いように見えます。
●9月4日はグランデコで680頭の標識をしましたが、
本例はそのうちの一頭です。
●「グランデコ発」の個体の再捕獲データは以下の頁にまとめつつあります。
「2007年のアサギマダラの移動調査記録」
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●グランデコ発の個体は、10月29日現在、合計108例以上再捕獲されています。

[070904]福島県北塩原村グランデコリゾート。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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