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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

喜界島や奄美大島の夜のアサギマダラはリュウキュウアサギマダラやツマムラサキマダラと一緒に寝ていることが少なくない [071103。喜界島。アサギマダラとリュウキュウアサギマダラが一緒に夜を過ごす画像]

■アサギマダラは夜の間、どこでどうやって過ごすのでしょうか。
その答えは、実は、土地によって若干の違いがあるように思います。
■奄美諸島では、小枝かツルに止まり、
「ぶら下がる形」で夜を越していることが多いようです。
それもアサギマダラの翅とよく似た色彩の枝や枯れ枝に止まる傾向があります。
結果として、枝に止まるアサギマダラの様子は
「枝と枯れ葉」の擬態になっているようです。
■本州ではアサギマダラはアサギマダラだけで夜を過ごすものですが、
奄美諸島では、アサギマダラはリュウキュウアサギマダラと
一緒にいることが少なからずあり、
そのようなときは、夜も一緒に寝ていることが少なくありません。
もしそのときに、ツマムラサキマダラもいると、
この蝶もその仲間に加わります。
■写真は喜界島の夕方の例を示します。
森の中の樹のやや垂れた枝に止まっているのは
アサギマダラ(左)とリュウキュウアサギマダラ(右)です。
写真の樹木の枝のすぐ近くには、
さらに数頭のツマムラサキマダラ、数頭のリュウキュウアサギマダラ、
7-8頭のアサギマダラが止まってじっとしていました。
これら3種類の蝶は、成長する際に食する草は違っていても、
特に好んで吸蜜で訪れる植物には共通のものが少なくないので(ヤマヒヨドリバナなど)、
結果として、一緒にいることになるのでしょう。興味深い現象だと思います。
[注:ツルモウリンカはリュウキュウアサギマダラとアサギマダラの共通の食草]。
■リュウキュウアサギマダラは今のところ奄美諸島が北限なので、
写真のような様子も、奄美諸島以北では
(昆虫園のような人為的な場所は別として)見ることができないでしょう。
■リュウキュウアサギマダラに関しては、
以下のブログ記事も参照のこと:
 ●07.05/04「アサギマダラとリュウキュウアサギマダラが
モンパの萎れた葉に群れていた(奄美大島にて)」
 http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-720.html
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-720.html
眠るアサギマダラ
[071103]鹿児島県大島郡喜界町。喜界島。百之台公園。 
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■リュウキュウアサギマダラ属リュウキュウアサギマダラ。学名Ideopsis similis。
■ツマムラサキマダラ。学名Euploea mulciber 。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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