「マシモ カゴ 10.24 カセダ 25」と標識したアサギマダラを再捕獲しました。
これは鹿児島県南さつま市の加世田で真下美子さんがマーキングをされた個体でした。
10日間をかけて、南南西方向に約334kmの距離を移動したことになります。
これは鹿児島県内の移動になりますが、
10月末に九州の南端部から南西諸島を一気に駆け下りたことになります。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
●[asagi:012304] 【移動情報】 鹿児島県南さつま市 10/24
→ 奄美大島 11/3 (マシモ25 → SRA3205) ♂
[鹿児島県(九州)→奄美大島]第1例
●徳島県立博物館の大原賢二さんから真下さんに連絡していただき、
詳細な標識関連情報をいただくことができましたので、
鹿児島南さつま市の長屋山(ちょうやざん)から
奄美大島への移動情報を示します。
●移動情報
鹿児島県南さつま市 10/24 → 奄美大島 11/3
(南南西方向に約334km移動。移動日数は10日間)
●標識:マシモ カゴ 10.24 カセダ 25
性別:♂
標識日:2007年10月24日
標識地:鹿児島県南さつま市加世田(かせだ) 長屋山山頂(520m)
標識者:真下美子
備考 :当日90頭にマークしたうちの一頭。
↓
●再捕獲日:2007年11月3日8:56
再捕獲地:鹿児島県大島郡龍郷町。
再捕獲者:栗田昌裕
備考 :ヤマヒヨドリバナに訪花。画像あり。
右後羽に小破損あり。鮮度中の下。
辺縁白毛3割残存。腹部横径 正常範囲。
「SRA 3205 アマミ 11/3」を記載して放蝶。
<コメント>
●大原さんからは以下の貴重なメッセージを含むメールをいただきました:
1)「真下さんは当日は90頭にマークしたということで、
かなり多かった日だそうです」。
2)「(長屋山は)ちょうど大浦町との境に近くなりますが
山頂部は加世田です。
そこから南西に向かうと
(鹿児島の博物館からの情報がMLに出ておりましたが)、
坊津町久志がありまして、
高知のアキバマークなどが再捕獲例として出ていましたね。
真下さん方はこの周辺でかなり多くの個体にマークしたようですが、
現在はほとんど見なくなったということでした」。
3)「山頂からは西側の長い砂丘である吹上浜などがよく見えて、
アサギマダラが薩摩半島を通るにはいい場所と思っていますが、
真下さんのお話ではあの直後に草刈りで全て刈り取られて、
アサギマダラは全く見れなくなったそうです」。
4)「春には秋目から指宿へという記録が出ているのですが、
南下は初めて」とのこと。
大原さん、ありがとうございました。
おかげで薩摩半島の状況を
より具体的にイメージすることが出来るようになりました。
●再捕獲日は午前中に喜界島に移動しましたが、
飛行機が出る前に海岸部だけざっと見て回ったときに遭遇しました。
●「奄美大島関連」の再捕獲・移動データは以下の頁の一項目として
まとめつつあります。
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●本例の再捕獲時の画像を以下に示します。
http://www.srs21.com/3d_insect/watarichou/2007_data.htm

写真A

写真B
[071103] 鹿児島県大島郡龍郷町本茶峠。
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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