これは三重県名張市のつつじが丘から移動した個体でした。
この蝶は、24日間をかけて、南西方向に1696kmもの長い距離を移動しました。
これは与那国島で2007年に再捕獲・再確認された7例目にあたります。
(11月5日から15日かけて4例が再確認されています。
そのうち、2例は筆者が福島県で放蝶した「SRSデコ」と標識された個体です)。
本例は筆者の与那国島での3番目の再捕獲個体となります。
すなわち、7例のうち、5例に筆者が関わったことになります。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
●[asagi:012442] 【移動情報】 三重県名張市 10/24
→ 与那国島 11/17 (NAVA181 → SRY4886) ♂ [三重県→与那国島]
●阿部さんから標識情報をいただきましたので、
三重県名張市つつじが丘南から与那国島への移動情報を示します。
●移動情報
三重県熊名張市 10/24 → 与那国島 11/17
(南西方向に約1696km移動。移動日数は24日間)
●標識:NAVA 181 YA 10/24
性別:♂
前翅長:58㎜
●標識日:2007年10月24日12:25
標識地:三重県名張市つつじが丘南、標高400m(北緯;34,35,49東経;136,8,16)
捕獲者:阿部好男
備 考:鮮度N。 天候 晴。気温22.0℃。
フジバカマ吸蜜中捕獲。写真あり。
↓
●再捕獲日:2007年11月17日17:21
再捕獲地:沖縄県八重山郡与那国町宇良部岳鞍部
再捕獲者:栗田昌裕
●備考 :シロノセンダングサにて吸蜜。鮮度 中の中。右後翅破損。
辺縁白毛3割残存。画像あり。
「SRY4886 ヨナグニ 11/17」と記載して、放蝶。画像あり。
<コメント>
●阿部さんからは、以下の情報をいただきました:
「この日は(8/48分~16/12分)の間に、48頭飛来し41頭に、
加納さんと二人でマーキングに追いまくられました。
その内からもう一頭(11/2日に)室戸スカイラインで
再捕獲(湯浅様)されています。
尚この日は当地で最高飛来数をマークした日でもあります」。
●07年11月17日には与那国島で130頭に標識しました。
この日は、15:30頃から、
宇良部岳に新しい個体が増えて来たように思われ、
島外から新たな移動集団が渡って来たように感じられました。
その中に、本例と「札タテ」個体が含まれていました。
この日に再捕獲した個体は「かみしま」も含めて、
いずれも三重県からであることに興味が持たれます。
●「与那国関連」の個体の再捕獲データは以下の頁にまとめつつあります。
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●本例の再捕獲時の11月17日の画像は以下に示しました。

[071117]沖縄県八重山郡与那国町(与那国島)。宇良部岳鞍部。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●与那国島の自然旅行体験
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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