神奈川県相模原市で11月30日に再確認されました。
この晩秋の時期に、神奈川県で再確認されるのは、珍しいことです。
このような例(すなわち、晩秋になお関東地方の内部に留まっているような例)は、
南下の旅をしない例が存在することを示唆しているように考えられます。
気候の暖かさとも無関係ではないかもしれません。
本例は、何かに食べられた直後に見つかったことも印象的です。
鳥の可能性も否定できませんが、かまきりなどの可能性もあり得ると思います。
■以下に、アサギMLに投稿した記事の一部を紹介します:
[asagi:012485] 【移動情報】 群馬県赤城自然園 9/26
→ 同左 9/27 → 神奈川県相模原市 11/30
(AP815 → MKB →・) ♂ (暫定報告)
●金沢さんからのご報告に基いて、
赤城自然園から、相模原市への移動を示します。
●移動情報
群馬県赤城自然園 9/26, 9/27 →神奈川県相模原市
(南西方向に約106km移動。移動日数は63日間)
●標識:SRS5684 デコ 8/19
性別:♂
●標識日:2007年9月26日
標識地:群馬県渋川市赤城町 赤城自然園
標識者:不詳
↓
●再捕獲日:2007年9月27日
再捕獲地:群馬県渋川市赤城町 赤城自然園
再捕獲者:栗田昌裕
備 考 :フジバカマにて吸蜜。写真あり。左右後翅破損あり。鮮度中の下。
辺縁白毛3割残存。腹部横径 正常範囲。MKBを付記して放蝶。
↓
●再々捕獲日:2007年11月30日
●再々捕獲地:相模原市城山町若葉台4丁目広陵小近く
●再々捕獲者:永井悠人
●備考 :鳥?に食べられたばかりの死体を拾った。
拾った時にはピクピクしていた。
<コメント>
●本例は9/26日に赤城自然園のスタッフにより標識された個体です。
●筆者は翌日この個体を再捕獲しましたが、すでに標識されていたので、
個体推定に役立つように画像記録をした後、
MKBとのみ上書きして放蝶しました。
この日は120頭に標識しましたが(AP3021-3041)、本例は
その中には含まれていません。
●下記に本個体の放蝶時の画像を示します。
●筆者が関わった赤城自然園の個体例は、以下の頁にまとめてあります。
「2007年のアサギマダラの移動調査記録」
2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)

[071227 群馬県渋川市赤城町 赤城自然園]
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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