向かって左が虚空像菩薩坐像で、右は如意輪観音坐像(いずれも重要文化財)です。
これらは大仏の脇侍としての役割を果たしています。
大仏は銅造ですが、脇侍は木造です。
江戸時代に、京都の仏師山本順慶一門と、大坂の仏師椿井賢慶一門らによって、
30数年をかけて制作されたものとのことです。
虚空蔵菩薩像が完成されたのは宝暦2年(1752年)。
間近で見ると、見ている者も荘厳な雰囲気に浸されてくるような心地になります。
■この写真はクロス法で立体視ができます。

[080315] 奈良市雑司町。東大寺。
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■虚空蔵菩薩は、
大地に生きるすべての物を育てる日光や雨をもたらす限りなく広い空間、
すなわち、天・宇宙の恵みを仏格化した存在を示します。
広大な宇宙のような無限の知恵や慈悲も示します。
頭上には五仏の宝冠を戴き、
右手には煩悩の執着を断ち切る剣、
左手には望むものをすべて与えるという宝珠を持つのが一般の像容です。
限りない福徳と知恵が授けられ、特に記憶力が得られると言われます。
弘法大師空海は、「虚空蔵求聞持法」を修して、記憶力を高めたと言います。
■虚空蔵菩薩は梵語ではアーカーシャ・ガルバ(別名ガガナ・ガンシャ)。
真言は「 オン バザラ アラタンノウ オンタラク ソワカ」あるいは、
「ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オン アリキャマリ ボリソワカ」。
東大寺の虚空像菩薩は、上記の像容と異なり、
右手は掌を見せて下げる与願印[よがんいん]を示し、
左手は尿意宝珠を持っています(上の写真をよく見ると、
何も持たずに掌を上げている施無畏印[せむいいん]ではないことが分かります。
この像は求聞持法の本尊としての役割を持っています。
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■能力開発、眼力開発における3D立体視訓練の意義や方法に関しては、
SRS研究所のHPにある著書一覧の中にある
3D写真シリーズを参考にしてください。
http://www.srs21.com/books/index.htm
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●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●東京の自然旅行体験(SRS研究所)
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