アサギマダラが、9日後に、宇野弘子さんによって
587km離れた石川県志賀町大島海岸で
(能登半島の中央からやや基部に近い西側)で再捕獲されました。
■そのアサギマダラの姫島での放蝶時の写真画像を下に示します。

[080523] 上は大分県東国東郡姫島村みつけ海岸での、SRS717の放蝶時の画像。
■上記のアサギマダラの再捕獲した時の画像を下に示します。
これは再捕獲された宇野さんによって撮影されたものです。

[080601] 上は石川県志賀町大島海岸で再捕獲されたSRS717の画像。
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以下は、アサギマダラのメーリングリスト(アサギML)
に報告した内容の概略です。
■[asagi:012702] 【移動情報】姫島 5/23
→ 石川県志賀町 6/1 (SRS717 →うの)♂
●松井正人さんより、姫島発の「SRS ヒメ」個体の
再捕獲情報をいただきましたので
(←[asagi:012701] 【再捕獲情報】 ヒメ SRS 5/23 717)
その情報をもとに、移動情報を示します。
●移動情報
大分県姫島 5/23 → 石川県志賀町 6/1
(移動方向 北東。移動距離 約587km。移動期間 9日間)
●標識:SRS ヒメ 717 5/23
性別:♂ 前翅長:51mm
●標識地:大分県東国東郡姫島村(姫島)みつけ海岸
標識日:2008年5月23日
標識者:栗田昌裕
備 考:スナビキソウにて吸蜜。画像あり。
破損なし。鮮度上の下。翅の辺縁白毛6割残存。
腹部横径 正常よりやや大(私的基準による)。
↓
●再捕獲地:石川県羽咋郡志賀町大島海岸
再捕獲日:2008年6月1日10時30分頃
再捕獲者:宇野弘子
備考 :鮮度 新鮮から並み。
晴れ、気温高め、風海側より陸方向へ若干強めの風あり。
スナビキソウに吸蜜中を捕獲
右翅に『6/1石川うの』を追記し放蝶
カーナビによる緯度経度は、N36-58-5 E136-46-19
●<コメント>
1)本例は、2008年に姫島から北上して再捕獲された
第二例となりました。
2)過去数年の例を見ると、「姫島→能登半島」という
方向は、姫島からの移動の基本的な方向になって
いるように見えます。本年の姫島からの北上第一例も
鳥取市岩戸で再捕獲されましたが、
この方向に乗っています。過去の例と引き比べて見ると、
単なる偶然でこの方向に飛んでいるようには見えません。
これはアサギマダラがどのような「衝動」に駆られて
移動しているかを考える上でかなり重要な側面ではない
かと思われます。
3)本例も、姫島→鳥取市岩手に渡った
「姫島からの北上第一例」も、いずれも、2008年の第一
の大きな波に属しています(5/23〜26)。
これは「個体数が多いグループの個体は再捕獲されやすい」
という(確率的にみれば当然とも言えるかもしれない)一般
的なルールにのっとっているように見えます。
4)姫島からの放蝶例は、現在、
3326例(筆者)+700例以上(中城さん)+
130例以上(姫島小学校生徒)
=4156例以上
となっています。再捕獲をよろしくお願いいたします。
5)本日(6月2日)は終日雨だったそうですが、中城さんの
お話によると、海岸では400頭くらいは観察されたそうです。
また中城さんのご自宅では終日40頭くらいのアサギマダラが
見られたとのこと(6月1日はもう少し多く、500頭以上、
観察されました)。5月31日には、筆者の再捕獲に基く推定で
は海岸のスナビキソウ群落の周辺に約1000頭はいたことが
推測されました。
6)すでに08年の移動の大きなピークは過ぎたのではないか、と
考えていますが、姫島からはまだまだ多くのアサギマダラが飛
び立っていくことと思います。
●以上、「姫島のアサギマダラを守る会」 栗田昌裕・記
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■<08年6月4日の追記>
再捕獲の画像は6月4日に宇野弘子さんから松井正人さんを
経由して送っていただきました。
そこで改めて、翅の放蝶時と再捕獲時の状態を比較することが
できました:
1)再捕獲時には左後翅に小さい破損が二箇所あります。
2)再捕獲時には、翅の辺縁白毛が摩耗しています。
これは拡大すると分かりやすいのですが、
前翅の外側の前方よりの白毛が出発時は
「翅の辺縁白毛6割残存」だったのが、再捕獲時には
「4割残存」程度に減っています。
3)再捕獲時には、翅の裏面全体の鱗粉がうっすらと剥落
しているのが見てとれます。翅脈部分の鱗粉の剥落は
出発時から見られたので、「上の下」という判断をした
ケースですが、再捕獲時の画像を報告後にいただいて
比較して見ると、翅脈の周辺ではない領域での剥落も
進みましたので、鮮度は一段階落ちたと言えると思います。
以上から、このケースは鮮度が1ランク落ちており、
9日間で「500km移動した」状況にふさわしい
変化が起きた例であると考えられました。
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■姫島から鳥取市に移動した「姫島からの北上第一例」の記事は
以下に記載してあります。
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1551.html
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
2008年のアサギマダラの動向は直下の頁をごらんください:
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
本例の記録もそこの表にまとめてあります。
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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