山縁の随所が白く色付いてくる。
マタタビの葉の一部が白く変色してきたのだ。
やがて葉の裏に、ひっそりと清楚な花が咲く。

[060705] マタタビ科マタタビ。学名Actinidia polygama.
ネコはマタタビ酸に恍惚感を感ずると言う。
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ネコは、マタタビ酸に反応していたのですね。私は白く感じるキラキラしたものに反応していたのかと思っていました。
マタタビの思い出は深く、あの白く輝くものはなんだろう?と思った印象が心の中で、今でも強く残っています。
マタタビは、さまざまな図鑑を引いて覚えた思い出深い1種です。
牧野図鑑によると、アイヌ語でマタタムブが変化したもだそうです。マタ=冬、タムブ=カメの甲
虫えいになった果実が、らい病やみの患部のような感じになるから。とありました。
ここからは私のエピソードですが、以前私の先生と山へ出かけた際、”マタタビとは、旅人がまた旅ができますように!”と祈願したものだ。と教えてもらっていました。そのときは”へ~、さすが先生”と納得して帰ったのですが、後日図鑑で調べてみると、牧野は、”旅をするという意味の語源はウソである”と・・・。
さらに今日、マタタビがマタタビ科になっておりびっくりしました。私はサルナシ科と覚えていたのですが、最近の図鑑?には、マタタビ科と書いてありました。手元にある図鑑をひろげてみると、先ほどの牧野図鑑には、サルナシ科とあるわけです。マタタビの方が有名だからそうなったのか・・サルナシの特徴を包括したのがマタタビであるのか不明ですが、改めてマタタビは謎の1種だと、また印象を強めました。
綺麗なお花の写真ありがとうございました。
興味深いコメントありがとうございました。
マタタビもサルナシも一緒に見ることが多いです。マタタビの葉が白くなる頃、林縁は不思議な感じで化粧されるように感じられます。その頃、平地ではハンゲショウ(半夏生)が、同じように葉が白くなります。その同期性も興味深く思っています。
kogoro様
再コメントありがとうございます。
同期しているとは思ったことがありませんでしたので、今度はもう少し意識してみてみます。どちらも白くキラキラと輝きますから、両者は何かを感じているのかもしれません。
私の地方では、マタタビが山に見え始めるのが少し先のように感じ、ハンゲショウはそのちょっと後かなという感じがしています。実は、明日か明後日、雨が降ることがなければハンゲショウを観察に行く予定でした。
ハンゲショウノ咲く場所も私にとっては印象深く、彼らの上空には、春にはエゴノキが咲く特別なスポットとなっています。そのため、花が散る頃には上向きに落ちた花びらの水に浮かぶ姿がとてもきれいな場所となっています。
もう少しエゴノキの花が遅くまで残っていれば、とても神秘的に感じられたに違いありませんが、少し贅沢なのかと感じています。