よく見ると、腹端にヘアペンシルがあるのが見える(ただし、左側だけ)。
ヘアペンシルとは、アサギマダラの雄の腹端にある構造だ。
筆の穂先のような毛が集まった形をしている。
後翅の腹端に近い所にある性標は香り(フェロモンなど)を発する場所だが、
ヘアペンシルはそこから香り物質をこすり取って、空中に放散させる。
実際にヘアペンシルを雄で見るのは、千頭に1頭くらいの割合だ。
なぜ片方だけが出ているかは、不詳だが、
アサギマダラの場合は、ほとんどの例で、片方しか出ていない。
(ツマムラサキマダラの場合には必ず両方出ている)。

[061009] 愛知県幡豆町三ヶ根山。
マダラチョウ科アサギマダラ(浅葱斑。浅黄斑)。学名Parantica sita niphonica。
参考:SRS研究所のHPの3D昆虫園の以下を参照:
「Asagi21■アサギマダラの雄の腹端には不思議なヘアペンシルがある」
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