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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

08年6月29日、四国の室戸岬の最御崎寺でアサギマダラと大変不思議な出会いをしたこと。ゆったりと撮影でき、アガパンサスの花に止まるのを初めて見たことなど。[080629。高知県。アサギマダラ]

1659■080630(0306)-105925-25■08年6月29日、四国の室戸岬の最御崎寺でアサギマダラと大変不思議な出会いをしたこと。ゆったりと撮影でき、アガパンサスの花に止まるのを初めて見たことなど。[080629。高知県。アサギマダラ]
■08年6月29日、四国の室戸岬にある
 室戸山・最御崎寺(むろとざん ほつみさきじ)で、
 アサギマダラを数多く見ている筆者からみても
 実に不思議な出会いを体験しました。
■この日、この地域は前日から大雨洪水警報で多くの被害が出ており、
 室戸岬にも強風と雨が降っていました(下に引用したニュース参照)。
 ちょうど14時過ぎに最御崎寺を訪れたときは、一時的に雨は止んで、
 かわりに濃い霧が一気に出て来て境内の見通しを悪くしていました。
■筆者はたまたま、弘法大師の七不思議と呼ばれている「鐘石」を
 同行の子供が叩く様子を撮影しようとカメラを構えていました。
 子供がその岩を小石で叩くと不思議な高い音が周囲に響き渡りました。
 その瞬間、霧の中からアサギマダラが一頭、
 ふわりと私と子供の間に舞い降りて来ました。
 そして、カメラを構えた筆者と子供の周囲を
 ぐるぐると何度も何度も舞ったのです。
■四国にはアサギマダラを探しに来ていたわけではないし、
 この時期に室戸岬にアサギマダラがいるという話も
 聞いたことがなかったので、
 まずアサギマダラが出現したことに驚きました。
■私たちの周囲を舞った後のアサギマダラは、
 数メートル離れたところにある大師堂の横に飛んで行きました。
 そして、そこに咲いていたアガパンサスの花に止まって、
 花をなめ回し始めました(写真A、B、C。口吻が写っています)。
 無心に花をなめているため、
 筆者は10数センチの距離まで近づいて、
 十分な時間をかけてその様子を100枚以上接写することができました。
 そのアサギマダラは新鮮な翅を持った雌でした。
■そもそもアサギマダラがアガパンサスの花に
 止まるのを見るのは初めてですし、
 過去にはアガパンサスに飛来したことは聞いたこともありません。
■花に止まった様子を筆者が十分に撮影し終わると、
 そのアサギマダラは、再度数メートルほど飛んで、
 知人に携帯電話をかけていた家内の着衣の白い布に止まりました。
 その布のすぐ横には、般若心経の文句が書かれた杖を持っていました
 (写真D。ここでは般若心経の文字を読み取ることができます)。
 ここでもまた、蝶に超接近をして、十分な撮影をすることができました。
■手で捕えようとすれば何の苦労もなく捕らえることができそうでしたが、
 あえて、捕えることはせず、撮影を続けることにしました。
■1分以上も家内の腰の布に止まって翅を開閉させていた後、
 今度は空中に上昇して、上空3~4メートル位の高さのところで、
 2分間ほど旋回していました。
 このときも、霧のかかった曇り空を背景に、
 下からズームをかけて撮影をする時間がありました(写真E)。
■筆者の撮影が済むと、アサギマダラは、
 ゆっくりと境内の横の樹木の梢の上の霧の中に消えていきました(写真F)。
 全体としては6分間ほど、まるで筆者たちと遊びながら、
 すべての場面を、筆者が十分に撮影できるまで
 待っていてくれたような出逢いでした。
■この間、その場所にいたのは私の家族だけではありません。
 何しろ寺の境内のど真ん中での出来事ですから、
 私たちのすぐ近くを、
 この寺の参拝者たちがひっきりなしに往来していたのです。
■年間を通して、数多くのアサギマダラに出遭う機会の多い筆者ですが、
 この時期に、この場所で、このような天候の不良な日に、
 このような不思議な出逢い方をしたのは極めて珍しいことであり
 (そもそも四国でアサギマダラに逢ったのは初めてです)、
 極めて印象的な出来事と思われました。
アサギA
写真A アガパンサスの花に止まったアサギマダラ。口吻は花弁をなめている。
アサギB

写真B アガパンサスの花に止まったアサギマダラ。口吻は花弁をなめている。
アサギC

写真C アガパンサスの花に止まったアサギマダラ。
アサギD

写真D 衣類に止まったアサギマダラ。
アサギE

写真E 滑空旋回するアサギマダラ。
アサギF

写真F 梢の上の霧の中に消えていくアサギマダラ
■A~Fの写真はいずれも08年6月29日、高知県室戸市室戸町最御崎寺の境内にて、14時20分~25分撮影したもの。 
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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<追記>
1■上記の「鐘石」は石質安山岩で出来た大きな岩で、
 置いてある石で叩くと鐘のような音を発し、
 その響きは冥土まで届くと言われています。
 大きさは両手でかろうじてかかえることができるくらいのものです
(もちろん持ち上げることはできません)。
 表面に小さい丸いくぼみがたくさん開いていて、
 その中に、鐘岩を叩くための石が載せてあります。
 「空海の七不思議」とも言われる岩です。
2■SRS能力開発法では、「蝶」は「心」を表すシンボルです。
3■般若心経の写真Dに写っている文句は
 「是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意」
 「菩提薩 依般若波羅蜜多故 心無礙 無礙故 
  無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃」
 という箇所です。
4■アガパンサスという名前には「愛の花」という意味が込められています。
 つねづね筆者が大変好んでいる花です。
5■上記の出来事は、次項に示す虚空像菩薩像のもとで起きました。
6■6月28-29日にかけての大雨洪水警報関連のニュースを引用します:
「民家壊れ2人軽傷 四国で大雨、床上浸水も
 ---2008.6.29 12:50 産経ニュースより---
 活発な梅雨前線の影響により、四国の太平洋側は28日夜から29日朝にかけて大雨となり、徳島県で民家が壊れ2人が軽傷を負ったほか、高知県で床上浸水などの被害が出た。
 徳島県警などによると、29日早朝、同県美波町北河内で、山崩れにより民家が壊れ、住人のホームヘルパーの女性(55)と高校生の娘(15)が左足に打撲などの軽傷を負った。家に土砂が流れ込み、女性が一時閉じ込められたという。
 また高知県によると、同県安芸市で民家30棟以上が床上浸水したほか、同市と安田町を通る国道55号の一部が土砂流出や冠水で通行止めになるなどの被害が出た。
 徳島県阿南市では福井川の水位が上昇。同市は67世帯128人に一時、避難勧告。県内では冠水などで国道や県道の通行止めも相次いだ。
 高知、徳島に大雨洪水警報が出され、高松地方気象台は土砂災害や河川のはんらんに注意を呼びかけた」。
7■実は前日とこの日は筆者にとっては
 記念すべき出逢いのあった重要な意義を持った2日間でもありました。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
2008年のアサギマダラの動向は直下の頁をごらんください:
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
本例の記録もそこの表にまとめてあります。
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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