●不空羂索(ふくうけんさく)観音は不空羂索観世音菩薩とも言います。
羂索とは鳥獣などをとらえる縄。不空はむなしくないことで、必ず助けることを意味します。すなわち、救いがたい人たちを縄をかけてでも必ず救うことを意味しています。
●不空羂索観音は天台宗では六観音のひとつとみなします。
真言宗では不空羂索観音でなく准胝(ジュンテイ)観音を六観音に含めます。
両方を採用して六観音ではなく、七観音とする考え方もあります。
六道と対応させる場合は准胝観音と同じで人間界を救済する役割を持ちます。
●像容は一面三目八臂が標準的です。
頭上には化仏をつけた宝冠を戴きます。
持ち物は羂索、錫杖、蓮華、払子などです。
二手は胸の前で合掌します。
以下に紹介する例では、八臂ではなく、六臂になっています。
●十一面観音の次に成立した古い菩薩で、奈良時代によく信仰されました。現在の寺院で本尊としている例は少ないようです。
●真言は「オン アボキャ ビジャシャ ウン ハッタ」。
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■不空羂索観音の写真・画像の例を以下に見ることができます:
<香川県・善通寺の例> 六臂像です。
●http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1501.html
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■仏像に関する知識と仏像鑑賞を能力開発に活用する方法は、2008年7月4日に、筆者による講習が開催されました(「仏像法(仏像開発能力開発法」)。講習の内容はDVDで見ることができます。詳細はSRS研究所にお問い合わせください:
●SRS研究所の公式HP
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■仏像を鑑賞する意義に関しては、以下の記事もご参照ください:
08.05/28●「仏像を鑑賞する意義 [080528。3D仏像。画像処理]」
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■能力開発、眼力開発における3D立体視訓練の意義や方法に関しては、
SRS研究所のHPにある著書一覧の中にある
3D写真シリーズを参考にしてください。
http://www.srs21.com/books/index.htm
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP> 以下では、本ブログの仏像を種類毎に分類して探しやすくしてあります。
●3D仏像集(SRS研究所)
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