●勢至菩薩は「偉大な威力を得た者」という意味のサンスクリット語の名前をもちます。大勢至菩薩とも呼ばれますが、大いなる勢いをもって成果に至ること示します。
●三尊形式として、聖観音菩薩ともに阿弥陀如来の脇侍をなします。このときは、阿弥陀如羅の向かって
単独像として造られることはほとんどありません。
勢至菩薩は智恵の光によって衆生を照らし、餓鬼・畜生道に落ちるのを救う働きを持ちます。すなわち、観音が阿弥陀如来の慈悲の側面を象徴するのに対して、勢至菩薩は智慧の側面を象徴します。
●勢至菩薩の像容は、蓮華を持つものもあり、施無畏印・与願印の形をとったり、合掌して正座したりする例もあります。頭部は、観音菩薩が宝冠に化仏(けぶつ)をつけるのに対して、勢至菩薩は宝冠に水瓶をつけるとされます。水瓶の中には智慧の水が入っており、祈る人の心に注いで無知の闇を除いて、悟りを求める向上心を高めます。
●勢至菩薩はいずれ悟りを開いたあかつきには善住珍宝山王如来と呼ばれる仏陀になるとされます。
●真言は「オン サン ザン ザンサク ソワカ」。
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■勢至菩薩の写真・画像の例を以下に見ることができます:
<奈良県・喜光寺の例> 阿弥陀三尊の一部。
●http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1393.html
<東京都・浅草寺の例>
●http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1453.html
<愛媛県・焼山寺の例>
●http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-1624.html
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■仏像に関する知識と仏像鑑賞を能力開発に活用する方法は、2008年7月4日に、筆者による講習が開催されました(「仏像法(仏像開発能力開発法」)。講習の内容はDVDで見ることができます。詳細はSRS研究所にお問い合わせください:
●SRS研究所の公式HP
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■仏像を鑑賞する意義に関しては、以下の記事もご参照ください:
08.05/28●「仏像を鑑賞する意義 [080528。3D仏像。画像処理]」
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■能力開発、眼力開発における3D立体視訓練の意義や方法に関しては、
SRS研究所のHPにある著書一覧の中にある
3D写真シリーズを参考にしてください。
http://www.srs21.com/books/index.htm
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP> 以下では、本ブログの仏像を種類毎に分類して探しやすくしてあります。
●3D仏像集(SRS研究所)
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