アサギマダラのマーキングを開始しましたが、
本日はその2日目。この日はSRS3501から
SRS3846までの346頭にマーキングをしました。
写真はその途中で標識したSRS3800の画像です。

[070807]福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■08年8月6日の初日、アサギマダラはすでに
そこそこの個体数がゲレンデにいるように思われましたが、
2日目にはその数がより具体的に見えて来ました。
■2日目には、346頭の標識をしましたが、雌(♀)はそのうち51頭、
したがって、雌の割合は約15%であることが分かりました。
■前日標識したアサギマダラのうち、本日再捕獲できたのは2頭のみでした。
すなわち、前日放蝶した173頭は、
2/346頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
簡易な方法による前日の推定頭数は、
173×346/2=29929頭(=ほぼ3万頭)
となります。
すなわち、昨日の段階ですでに3万頭程度が
「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■07年の推定頭数は、8月上旬では1万頭前後でしたから、
それと比べると、より多くの個体がいたことになります。
ただし、再捕獲の頭数が少ないので、推定の信頼度は十分とは言えません。
明日以後のデータの推移を見たいと思います。
過去の体験と本日のゲレンデでの実感とを比べると、
実際に3万頭程度はいたように感じられました。
■当日放蝶した蝶に、同日再開したのは2頭のみ。
この数も大変少ないので、このデータも
本当に多くの個体がいたことを示唆しています。
■前日同様、すべての個体がほぼ新鮮な個体でした
(中古と判断された個体は1頭のみです)。
■本日は、前線が移動して、ゲレンデは終日晴れ。
9時頃は24度程度でしたが、
昼過ぎには温度がかなり上がり、手持ちの温度計では
32度程度までの上昇が観察されました。
そのために、アサギマダラの様子は、例年から見ると
かなり変則的な動きをしているように見えました。
(多くの個体が集まっている場所や、時間帯が、
例年の8月上旬には見られないものでした)。
■翅に変形が見られたのは346中3頭。
その割合は0.9%で、例年より少ない印象です。
■一頭だけ、前翅の先端部分が左右ともかじられたように
なっている雄個体が見られました。
この例は何かの鳥にかじられてそうなったのではないかと
考えています。
■2日目も取材陣と一緒に行動する時間帯がありましたので、
標識頭数は平素の活動から見るとややセーブされた数字になっています。
今日は青空に恵まれましたので、取材の方々も、
風景としては明るい映像が撮影できた可能性があります。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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