アサギマダラのマーキングの3日目でした。
この日はSRS3847からSRS4337までの
491頭にマーキングをしました。
写真はその途中で標識したSRS4300の画像です。

[080808] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■08年8月8日の4日目はやはり07年に比較して、
より多いアサギマダラがいることが確認されました。
■3日目は、491頭標識をしましたが、雌(♀)はそのうち74頭で、
割合は前日と同じ約15%であることが分かりました。
■前日標識したアサギマダラのうち、本日再捕獲できたのは15頭でした。
前日放蝶した346頭に対して、本日は
15/346頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
簡易な方法による前日の推定頭数は、
491×346/15=11326[頭](=約1万頭)
となります。すなわち、昨日は約1万頭のアサギマダラが
「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■前日の推定頭数は、3万頭前後でしたが、
再捕獲の頭数が少ないので、推定の信頼度は十分とは言えませんでした。
今日のデータの方が、捕獲頭数も、再捕獲の数もより多いので、
より信頼度が高い推定と言えます。
■参考までに、初日の8月6日に173頭捕獲したうち、
3日目の8月8日に再捕獲されたのは7例です。
このデータを用いて、ゲレンデ周囲に出入りがなかったと仮定して、
昨日のデータを用いた場合と同様の推定をすると、
8月6日の推定頭数は、
491×173/7=12134[頭](=約1万頭)
となります。おそらく、3万頭という推定よりも、
こちらの方が現実に近い推定なのでしょう。
この推定を用いれば、
8月6日も8月7日もいずれも約1万頭のアサギマダラが
ゲレンデにいたことが示唆されます。
■3日目は中程度に古い個体が3頭いました。
他はすべて新鮮と判断されました。
■翅に変形が見られたのは491中5頭で。
その割合は1.0%で、前日の0.9%と変わらず、
例年より少ない印象です。
■この日は、「GD-1 デコ 7/30」という個体を
再捕獲しました。
これに関しては、別項で解説します。
■本日ゲレンデは終日正真正銘の晴れ。
磐梯山には昼過ぎからやや雲がかかりましたが、
ゲレンデが斜面をなしている西大巓(山の名前)には、
終日雲ひとつかかりませんでした(これは大変に珍しいこと)。
そのかわり、温度は高く、9時頃は24度程度でしたが、
昼過ぎには温手持ちの温度計で前日同様に
32度程度までの上昇が観察されました。
■3日目も取材陣と一緒でしたが、3日目は前日よりも
より多くの時間を標識に費やすことができました。
そのために頭数が増えたと考えられます。
■取材陣は午前中に私を含んだ映像を撮影した後、
景観やアサギマダラ自体を特別に撮影されたようです。
撮影に関して天候に恵まれたことは
同行した私にとってもうれしいことでした。。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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