アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

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福島県グランデコでのアサギマダラのマーキング8日目(8月13日)は506頭標識。雌は41(交尾済は1頭)で少なく、翅の変形は約2.0%で増加。ゲレンデの個体は推計約2万頭程度に増加。デコ累計3458頭。[080813。SRS6279-6784。福島県。デコ平]

■08年8月13日(水曜日)は、08年のグランデコスキー場での
 アサギマダラのマーキングの8日目でした。
 この日はSRS6279からSRS6784までの
 506頭にマーキングをしました。
 写真はその途中で標識したSRS6700の画像です。
SRS6700
[080813] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■8月13日の8日目は、506頭に標識をしました。雌(♀)はそのうち41頭で、
 その割合は約8%でした。過去6日間は、
 15%、15%、23%、16%、24%、24%
 でしたので、変動が見られ、8日目が最少の値でした。
■この日は、標高によって、雌雄の比率が異なるかどうかを検討した、
 3日目にあたりましたが、この日は低いエリアでのみ標識をしました。
 もしかしたら、雌の割合が少ないのは、
 標高の低いところだけで標識したことが関係しているかもしれません。
■交尾痕のある個体は1頭だけ見かけました。
 (これは8月6日にすでに記載した
 SRS3358[=SRS6405]を再捕獲したものです)。
■前日の8月12日に標識したアサギマダラのうち、
 本日再捕獲できたのは7頭でした。
 前日放蝶した504頭に対して、本日は
 7/506頭の割合で再捕獲されたことになりますから、
 簡易な方法による前日の推定頭数は、
 504×506/7=36432[頭]
 となります。この計算に従えば、
 8月12日には約3万6千頭程度のアサギマダラが
 「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■過去6日間の推定頭数は、1万頭程度から始まり、
 1万5千頭前後であると示唆されていました。
 それから見ると3万6千頭は急速に増えすぎた印象です。
 他の日付けの個体を見ると、次項で示すように16値の
 ものが多く、7頭という数字は低すぎる印象です。
 すなわち、この推定はやや信頼度が低い数字に見えます。
 そこで、もう一つ推定法での結果を参考にしましょう。
■過去5日間(8月9、10、11、12日)と同様に、
 日付を問わないで計算する別な推定法も行ってみましょう。
 8月6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日の
 日付がある再捕獲個体の数(=本日再捕獲した個体数)を合計すると、
 2+9+16+16+16+12+7=78頭です。
 昨日までの累積標識頭数は
 6278-3326=2952頭でした。これから、
 2952×506/78=19150頭[=約2万頭]
 という推定値が出ます。
 前日の推定値もほぼ2万頭だったことと矛盾しません。
 今回の推定値はゲレンデの個体数が8月12日から13日にかけて、
 本当に増加していたことを示唆していると解釈できます。
 [注:本ブログでは推定値の誤差に関する詳細な議論は省きます]。
■8月13日は「中程度に古い個体」は6頭いました(いずれも雄。
 SRS6292、6650、6669、6689、6728、6735)。
 また、「古い個体」は3頭いました(いずれも雄。SRS6360、
 6520、6632、6668)。
 両方合わせると9例で、1.8%になります。
 これは過去最高の値で、突然に増えた印象です。
 他はすべて新鮮と判断されました。
■翅に変形が見られたのは506中10頭(すべて雄)で、
 その割合は2.0%で、過去6日間を通して1%前後だったのが、
 突然に倍増しました(SRS6388、6396、6561、
 6630、6670、6696、6729、6725、
 6743、6771)。
■すでに上述しましたが、この日は、標高の下の方のみで、
 雌雄の比率が検討できるようにしました
(その結果、雌が少なかった可能性があるのかもしれません)。
■白い部分が多く、「シャンデリア」と
 筆者が呼ぶ個体が数頭以上観察され、増えつつあります。
■ヘアペンシルを出した個体は1例あり、
 SRS6763でした。これは8月8日の4084でしたので、
 そのときにはどうだったのか興味が持たれます。
■前日同様、腹部に疾病を持っていると思われる個体がいました(SRS6652♂)。
 腹部の一部が黒ずみ、滲出液が出ている状態でした。
■ゲレンデの標高約1400mレベルのところには、
 食草であるつる植物のイケマが開花していますが、
 そこで吸蜜している個体を2頭みました。
 ヨツバヒヨドリほどではありませんが、
 この花もアサギマダラの好物です。
■本日は、過去1週間で初めて美しい巻き雲が空に出ました。
 また、ここ一週間で初めてにわか雨が通り過ぎました
 (そのためにずぶ濡れになりました)。
 そして、たくさんの蚊やぶよがふだんはいないところが出現し、
 夜にはホテルの窓に羽蟻を初めとする多くの昆虫が見られました。
 これらはいずれも、秋がスタートしたことを示唆しています。
 その中でアサギマダラも、雄雌比が雄の方に偏り、
 羽の変形率も突然に高くなりました。
 古い個体、中古の個体も突然に増えました。
 そして、推定頭数が増加しました。
 これらを総合すると、昨日、新しい集団がゲレンデに
 到着したのではないかと推測されます。
■夏の初めの安定した気象から、
 夏の半ばの不安定な気象に推移したと思われます。
 これからゲレンデはどんどんと秋の気配が深まることでしょう。
 実際に、夕方下山する際には、昨日から、
 数多くの秋の虫の声が草むらで聞こえるようになりました。
■この日、標識中の筆者の回りに寄って来て、
 手づかみで捕獲されたのはSRS6358♂でした。
 リフトの駅に雨宿りしながら、SRS6575を標識しているとき、
 2頭が筆者のところに飛んで来て、周囲を何度も回りました。
 このような現象が増えるのも、夏の中盤に入ったことを示唆しています。
■8月12日の夕方には、アサギマダラがぱたりといなくなり、
 大変不思議に思ったのでしたが、
 8月13日にも、にわか雨は上がって太陽は出ているのに、
 夕方17:00過ぎにはほとんどのアサギマダラを
 見かけなくなりました。
■前日お会いした嶋氏はこの日も昼頃までマーキングをしておられました。
■グランデコのスタッフが行うアサギマダラ観察会は、
 10時から11時半頃まで、8月8日から毎日行われています。
 (8月10日[日曜]は筆者が指導)。
■筆者以外の人が標識した個体は8月13日には
 14頭同所再捕獲しました。
 筆者は3458頭標識して、当日のも含めると
 78+3(当日分)=81頭を自己再捕獲しました。
 その割合で見ると、3458×14/81=598(=約600頭)
 ですから、約600頭程度は、筆者以外の人が標識していると推測されます。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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  • 2010/11/27(土) 20:13:12 |
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