アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

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福島県グランデコでのアサギマダラのマーキング14日目(8月19日)は再度天候不良でわずか14頭に標識。雌は0頭(交尾済0頭)で0%。翅の変形は0%。この日はゲレンデの裾で秋への曲がり角を超えた。種々の植物の開花状況の総括。デコ累計4894頭。[080819。SRS8207-8220。福島県。デコ平]

■08年8月19日(火曜日)は、08年のグランデコスキー場での
 アサギマダラのマーキングの14日目でした。
 この日はSRS8207からSRS8220までの
 14頭にマーキングをしました。
 写真上はその最初に標識したSRS8207の画像です。
SRS8207
[080819] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
■4日間連続して雨が降った翌日、
 1日よい天気となりましたが、その翌日は
 朝から夕方まで60%の降雨確率の予測があり、
 実際にその日は朝から雨降りとなってしまいました。
 その状態ではアサギマダラに出会うことは無理ですが、
 様子を見に、ゲレンデに向かいました。
 13時半の時点でゲレンデ駅の温度は16.5度。
 これではアサギマダラは通常は動けません。
 小雨の中で観察して回りました。
■雨の中ではありますが、
 宿にしている高木の枝の間を移動するアサギマダラを数頭見ました。
 これは「宿替え」をしている可能性があります。
 「翅の水を振り払う」、「運動不足を解消する」などの
 可能性も考えられますが、枯れた小枝に止まり直す個体もあり、
 これはぬれることを覚悟で止まっていますから、
 「翅の水を振り払う」ということではないことが分かります。
■枯れ枝に止まるのはアサギマダラの習性のひとつで、
 南西諸島でも同様のことが見られますが、
 南西諸島の場合はつる植物が活用されるケースが増えます。
■小雨の中でも、ごく稀に花に止まっている個体がいます。
■14:30頃になると、雨が上がりました。
 すると、カラマツ(唐松、落葉松)の
 数メートルの高さの梢の上では、
 ときどきふらふらと飛び立つ個体が観察できます。
 風が吹いたりすると、数頭が同時に飛び立って、
 風に向かって泳ぐように羽ばたいた後に、
 また枝に戻ったりしています。
 このような動作は、「水を払う」「ちょっと運動をする」
 といったことに対応する可能性があります。
 止まっている場所を少し移動することにもなりそうです。
■雨は上がっても、捕獲できる高さまで下りて来る
 アサギマダラはほとんどありませんでした。
 結局、移動中の個体や、異例な行動をしたアサギマダラなど、
 合計14頭に標識をすることができました。
 この個体数はこの夏の最低値です。
■14頭はすべて新鮮な雄でした。
■ヘアペンシルの出た例は0頭。
■翅の変形のある例も0頭。
■「中古の個体」も「古い個体」も0頭。
■「病気」の個体も0頭。
■再捕獲は0頭ですから、頭数推定はこの日はできませんでした。
■白い部分が多い個体(白い部分の斑紋模様が派手に見える個体)も0頭。
■鱗粉のある場所の全体が普通より黒っぽい個体も0頭。
■15:30には、濃霧が周囲に立ちこめて来ました。
 手持ちの温度計でも17.5度Cと下がっており、
 アサギマダラが活動できる状態ではなくなりましたので、
 下山をしました。
■山を下ったホテルの近くでは、いつもより早い時間で、
 雨も霧もなく、何とか撮影も可能な状況でしたので、
 湿原を中心に散策をしました。
 雨に打たれて、美しい状態ではありませんでしたが、
 例年と比較して、季節の進行を改めて考える素材を得ました。
■1200mレベルでは、
 オカトラノオの花はまだ咲いていました。
 ノコギリソウは満開状態です。
 ツリガネニンジンも満開です。
 カワラナデシコの花が若干咲いています。
 ハクサンフウロの花が咲いています。
 ゲンノショウコも咲いています。
 タムラソウの花は多くはありませんが咲いています。
 ナガボノシロワレモコウはこれから開花という状況で、
 少し遅れています。
 アケボノソウは開花していません。
 クリンソウの花は終わっています。
 センダイハギは実がなっており、花はありません。
 ヤマウルシの葉は紅くなりかかっています。
 リョウブは花を終わろうとしています(上の方では開花中)。
 ノリウツギの花は変色するほどに咲ききっています。
 オトコエシの花を見ますが、これはやや咲き遅れています。
 キンミズヒキがわずかに開花し、一部は実になっています。
 ツリフネソウやキツリフネソウの株がありますが、
 例年よりかなり遅れており、まだつぼみも小さいものが多いです。
 アシ(葦)はぐんぐん伸びて、一部、花穂が出始めています。
 アブラガヤは大きな群落を作って花穂を出していますが、
 数年前ほどの勢いはありません。
 ヨツバヒヨドリはこのレベルではほとんど花が終わりかけています。
 ミズバショウの葉はずいぶん大きく育っています。
 ススキの穂が1割くらい伸び出てきました。
 ヨモギは高く伸びていますが、
 開花はこれからという状態の株が多く見られます。 
 メグスリノキが植えてありますが、紅葉の気配はありません。
 ホテルの庭ではオオバギボウシの花が完全に終わりました。
 セイヨウノコギリソウはこれから開花しようとしています。
 これは例年より遅いです。
 ナナカマドはまだ緑のもの、一部黄色みを帯びたもの、
 色とりどりです。赤くなったものはまだありません。
 ヤドリギは緑の葉を持ち、丸い実をつけています。
 ブタクサは芝生の上に大繁茂していたところは刈られてしまいましたが、
 ところどころでは元気に咲いています。
 以上を総括すると、遅いもの、早いもの、
 季節時計の進み方は種類によってさまざまですが、
 まさに今日あたり、季節のターニングポイントになっていると感じます。
 昨日の素晴らしい雲は、西大巓の山全体としては、
 天空の季節の曲がり角を曲がったことを示していました。
 「その裾野の大地」では、まさに「今日」、
 季節の曲がり角を超えたことを感じました。
■ちなみに、標高がやや高い標識をするゲレンデでは、
 標高は1400m程度で、そこでは以下の状態です:
 ユキザサの実が真珠のように実っています。
 クロヅルはほとんど花を終え、大半は実になっています。
 ナルコユリの緑の実が見事に実っています。
 ホウチャクソウは実が黒くなっています。
 オオカニコウモリは花が咲いている状態です。
 ツルリンドウも開花しています。
 ヤマハハコは例年より花の生育が不良に見えます。
 ヒオウギアヤメは大半は実になっていますが、
 一輪だけ青い花が咲いています。
 ウドの花をつける茎がぐんぐん伸びて花が咲いています
 (これは例年より遅い)。
 ツルアジサイの花やイワガラミは筆者が来る前に花が終わっています。
 これは非常に早い経過を取ったようです。
 アキノキリンソウが咲き初めています。
 オトギリソウも多くはありませんが咲いています。
 イケマの花は終わりました。
 ハンゴンソウの開花はやや遅れており、花数も多くないように見えます。
 ミズキの緑の実は大分変色して藍色っぽくなっています。
 オオバカメノキの実は成熟がやや遅れています。
 シナノキやコシアブラの花はアサギマダラが好む植物ですが、
 ゲレンデでは実に移行しています(グランデコでは、シナノキで
 アサギマダラが吸蜜しているのを8月上旬には見ることができます)。
 コシアブラで吸蜜しているアサギマダラはまだ見たことがありません。
 コウゾリナはよく育って咲いています。
 例年はアオダモの実があるのですが、ここ2年間、なぜか実を見ません。
 カエデの仲間はごく一部を除いてはまだ色づいていません。
 ツタウルシにもまだ紅葉の兆しはありません。
 以上を総合判断すると、標識をするゲレンデのレベルでは、
 秋の到来は若干遅れているように感じます。
■標高が1300mあたりの中間の場所では、どうでしょうか。
 トチノキの実が2.5cmほどの大きさに育っています。
 (2日後、他の場所での実は2cm以下であることに気づきました)。
 ホオノキの実も一部で育っていますが、
 実そのものの数年前より数が少ない状態です。
 サワグルミは花穂が垂れたままで推移しています。
 若干のノアザミの花が咲いています。
 トネアザミがびっくりするほど伸びています。開花は2割程度。
 フキの葉が軽度に変色を初めています。
 エゾアジサイは花期をほぼ終えています。
 ゴンドラから見えるトモエソウの花は最近は見えなくなりましたので、
 花期を終えたのでしょう。
■明日、8月20日の天候は傘マークがついています。
 しかし、本日より改善することを期待したいと思います。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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