アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

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【ほぼ完全版】福島県グランデコでのアサギマダラのマーキング26日目(8月31日)は天候不良下で480頭に標識。推定頭数は約4万頭。既標識率は15%。雨の中でコシアブラで吸蜜。タオルキャッチに若干の反応あり。天候不良続きでも、かなりの個体が南下した実感あり。リスを目撃。デコ累計9436頭。[080831。SRS12283-12762。福島県。デコ平]

■08年8月31日(日曜日)は、08年のグランデコスキー場での
 アサギマダラのマーキングの27日目でした。
 SRS12283からSRS12762までの
 480頭を標識することができました。
[080831] 福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山 グランデコスキー場。デコ平。
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■全国的には大変な豪雨による被害が出ており、
 福島県にも大雨が予想されていた一日でした。
 福島県下では大雨による土砂被害が出ています。
 そんな異常気象の中でも、
 アサギマダラたちはけなげに活動して、
 グランデコを舞台に、
 成熟と移動のストーリーをつむぎ出しています。
■本日は起きたときは磐梯山に重層的な純白の雲がかかっており、
 美しさに感動したのですが、朝食の間に雨が降り始めてしまいました。
■雨が弱まるまで時間を費やしましたが、
 雨が少し弱まりましたので、
 ともかくもゲレンデに行こうと、上がっていくと、
 雨は降り続いていましたが、細かい雨で、
 アサギマダラが高い空で舞い始めていました。
■ヨツバヒヨドリにはほとんど訪れていませんが、
 コシアブラ(樹木)の花には数十匹が
 ふわふわと舞ったり、止まって吸蜜したりしていました。
 雨の降った後や雨が降っているときなどで、
 ヨツバヒヨドリが吸蜜に向いていないときには、
 コシアブラの方に人気があるようです。
 集まっているアサギマダラの雄雌に
 特徴があるかもしれないと思い、
 5頭捕獲してみましたが、いずれも雄でした。
 「特に雌がコシアブラを好む」といったことはないようです。
■やがて、雨が止み、ヨツバヒヨドリにもぽつぽつと
 アサギマダラが寄って来るようになりました。
 このときに、タオルを回して見ると、
 全部ではありませんが、状況によって
 タオルに反応する個体がありました。
 通常、グランデコではタオル回しには反応しないので、
 タオルキャッチをすることはありませんが、
 渡りの時期の頃にはある程度成熟していますので、
 タオル回しに反応するようになっているようです。
■グランデコで初めてリスをみかけました。
 コシアブラの木を観察していたら、
 不思議な鳴き声が聞こえ、
 直後にその横にある山毛欅(ブナ)の幹を上っていきました。
 途中で、止まったり、振り返ったりしたので、
 たくさん写真を撮影することができました。
 おそらく山毛欅の幹の上の方に住んでいるのでしょう。
■本日標識した480頭のうち雌は8頭で、比率は1.7%。
 雌比率は前日よりさらに下がり、
 この夏でもっとも低い割合でした。
■小さい個体は32頭で、6.7%であり、
 相変わらず多い印象でした。
■病気の個体はありませんでした。
■「中古」個体は2例で、SRS12473♂、12575♂。
 「古」個体はありませんでした。
 「中古+古」を合わせて2例で、割合は0.4%でした。
■ヘアペンシルを出した♂個体はありませんでした。
■翅に変形のある個体はSRS12468、12678の2例
 で、480例中の0.4%)で多くはありませんでした。
■本日の480例のうち、
 前日の8月30日の標識のある個体の再捕獲は7例でした。
 その日は前日は407例に標識をしましたから、
 407×480/7=27909頭(=約3万頭弱)となります。
 頭数が減った可能性を示唆します。
 以下には、長期的に意味のあると思われる推定をしましょう。
■標識日を日付順にA、B、C、・・・とすると、各日の分の再捕獲は
 A1、B0、C1、D4、E1、F3、G3、H2、I1、
 J1、K3、L0、M6、N0、O2、P0、Q0、R0、
 S7、T11、U6、V9、W3、X7
 となり、その合計は
 1+0+1+4+1+3+3+2+1
 +1+3+0+6+0+2+0+0+0
 +7+11+6+9+3+7
=16+12+43
=71例です。
 筆者の標識した個体は累積で昨日までに8956例ですから、推定値は
 8956×480/71=60547(頭)[=約6万頭]
 となります。すなわち、
 前日までには約6万頭程度のアサギマダラが
 「ゲレンデ周辺(見えないところも含めた仮想領域)」にいたと推定されます。
■標識数480頭に対して、既標識個体は71頭ですので、
 標識率は14.8%(約15%)でした。
■当日筆者が放蝶した個体の自己再捕獲は0頭でした。
■筆者以外の人が標識した個体の再捕獲は11例でした。
■白い部分が多い個体(白い部分の斑紋模様が派手に見える個体)
 は減ったように見えています。例としては、
 SRS12529♂、12572♂など。
■鱗粉のある場所の全体が普通より黒っぽい個体(黒化個体)の例は、
 SRS12495(典型例)などで、28例記録されました
 (比較の対照となる個体はSRS12402など)。
■小さい個体は32例ありました(小さい個体とは、
 油性ペン「マッキー」のキャップの長さよりも前翅長が短い個体のこと)。
■茶色が非常に印象的な個体を見ました(SRS12623)。
 これは赤でも黒でもなく、系統がやや異なる個体に見えました。 
■前日、標識中に筆者やネットに寄って来た個体はありませんでしたが、
 本日は、天候不良があった割に、寄って来る個体が目につきました。
 SRS12324は、小さい個体ですが、
 「ストーカー」のように周囲を飛び回りました。
 一般に、このような行動をするのは、新鮮で
 大きさは標準かやや大きい個体がほとんどですが、
 SRS12324は珍しい例と言えます。
 SRS12327もストーカーのように飛び回りました。
 これはネットで捕獲して標識しました。
 SRS12404も同様に、ストーカーのように飛びましたが、
 ネットで捕獲し、標識しました。
 このようなストーカー個体は、8月の下旬になると見られるものですが、
 今年はその発現が5日間くらいは遅くなりました。  
■昨日(8月30日)は、「自己再捕獲の頻度を見ていると、
 再捕獲の頭数が少ないので、
 グランデコにいたかなりの数のアサギマダラが、
 すでに移動したかもしれない、と感じ始めました」と述べましたが、
 本日も同様に感じました。
 特に、アサギマダラ観察会で標識された個体がかなりあるのですが、
 その再捕獲が非常に少なくなったのを見ると、
 それらの多くはすでに南方に渡ったことを示唆しているように感じます。
■SRS12325やSRS12457は、
 コシアブラで吸蜜していた個体ですが、
 吸蜜の様子が撮影されています。
■SRS12411やSRS12497は、
 アザミの花で吸蜜する様子が撮影されています。
 アザミはアサギマダラの好きな植物ですが、
 今年はこの日に初めてアザミで吸蜜しているのが目撃されました。
 これはアザミのゲレンデでの開花が例年とり遅れているからです。
 グランデコには複数のアザミがありますが、
 優勢なものはトネアザミと言われています。
■ゲレンデや標高1000mあたりでは、
 下山の頃にもなると秋の虫がたくさん鳴き始めています。
 今日は邯鄲(カンタン)の声を聞いたように思います。
 8月の下旬の始め頃までは、
 日中はひっきりなしにウグイスやホトトギスが鳴いていますが、
 23日以後は、ウグイスもホトトギスの声もぱったり聞かなくなりました。
 そのかわり、チョッチョッ(またはチッチッ)と鳴く小鳥が増えています。
 ギャーギャーと下品な鳴き方をする鳥もいます。カラスもよく見ます。
 植物も、それを含む他の生物たちの変化も、
 季節の推移を実感させてくれます。
■明日の9月1日(月曜日)の天気予報は「終日雨傘マーク」です。
 地域の降雨確率は30%となっています。
 今日のホテルへの帰着は20時前頃になりましたが、
 昼間は雲が空を覆い、西大巓の頂上全体も雲の中にあったのですが、
 日没の頃には青空が広く見えていましたので、
 明日は今日よりもよい天候で始まることが期待されます。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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