筆者が標識した「旅をする蝶」アサギマダラが、
京都府相良郡で10月10日に再捕獲されました。
これはグランデコから京都への移動の最初の例です。
本例は茶の花に吸蜜していたというのが注目に値します。。
■以下はその概略です。アサギMLでの報告から引用します。
■[asagi:013223] 【移動情報】福島県グランデコ 8/16
→ 京都府和束町10/10 (SRS7287 →JB)
「デコ→京都府」の1例目(SRSデコ→京都府の1例目)
●藤野さん、MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●藤野さんから、グランデコから京都府への移動例を
お知らせいただきましたので、
移動情報として報告いたします。
●移動情報
福島県グランデコスキー場 8/16 → 京都府和束町10/10
(南西方向に約496km移動、移動期間55日)
●標識:SRS 7287 デコ 8/16
性別:♂
●標識日:2008年8月16日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備考:ヨツバヒヨドリに訪花。画像あり。
↓
●再捕獲日時:2008年10月10日 10:30
再捕獲地:京都府相楽郡和束町鷲峰山林道 標高590m
再捕獲者:藤野適宏
天気等:晴れ
備考 :鮮度-M、チャで吸蜜中
訪花場面を写真撮影後捕獲、
再び写真撮影後「JB10/10」と追加記入して放蝶
●<追記>
1)本例はデコ→京都府への2008年の移動の第一例です。
2)以下のコメントを藤野さんからいただいています:
「栗田様、MLの皆様、こんにちは京都宇治の藤野です。
私の住む地方は茶どころで、
山へ行くと多くの茶畑があります。
手入れがされなくなった茶畑に
アサギマダラが集まることがあります。
今は花盛りで、吸蜜の写真を撮りに出かけました。
SRSマークがいてくれて、多くの無記入の個体と共に
よい被写体になってくれました」。
3)茶畑のアサギマダラを見てみたいものです。
奄美大島の春のアサギマダラは(雄も雌も)
イジュの花で吸蜜します。
イジュも茶もどちらもツバキ科で、
花の形の印象が似ています。
秋のアサギマダラは山茶花が好きですから、
ツバキ科の一部の花には好む要素があるのかもしれませんね。
4)グランデコからの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2008年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
できます。
●以上 MK 記。
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●群馬県の自然旅行体験(SRS研究所)
●愛知県三ヶ根山の自然旅行体験
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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