アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

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4番目の長寿例のアサギマダラは石川県輪島市から大分県姫島に123日間で約636km移動したが、これが北上した後に再度南下するUターン現象の可能性を示す理由。[石ひよし 227 (6/13)→・(10/14)。姫島]

■前項では08年6月13日に、石川県の輪島市の海岸で
 標識されたアサギマダラが、123日間かけて、
 約636km離れた瀬戸内海の西の端近くにある
 大分県の瀬戸内海姫島で確認されたことを紹介しました。
■この例は、春から秋までかかって確認された非常に
 示唆的な一例です。この例は、北上個体が、再度
 南下する「Uターン現象」の可能性を示唆しています。
■以下は、この例に関して、アサギMLに報告した筆者の
 考えを紹介します。
-------------------------------------------------------------
■[asagi:013779] 「石川県輪島6/13→大分県姫島10/14」
  の例は「Uターン現象」を示唆する(?)
●大島さん、日吉さん、MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●大島さんによる「アサギマダラの長寿記録集計」
 ありがとうございました。
 私の報告した[asagi:013744]
  「石川県輪島6/13→大分県姫島10/14」
が寿命としては123日で、第4位ということに驚きましたが、
 放蝶日が6月中旬であることにはもっと驚きました。
 (蝶には日付がなかったようなので、移動情報が出るまで、
 思いもよりませんでした)。
●6月13日に輪島で捕獲された蝶は、
 時期的に考えると北上個体だったのではないでしょうか
 (日吉さんの記載によると6月13日時点で鮮度Mだった
 ことにも注意)。
 とすれば、それが姫島で10月14日に確認されたことは、
 「いったん北上した個体が、再度南下をした」ということを
 示唆しているように思います(もちろん、これは直接的な
 証拠はないので、推測に過ぎない段階ですが)。
 このような例を私は「Uターン現象」と呼びますが、
 この用語の過去の使用例に関しては、たとえば、
  [asagi:012773] 【移動情報】姫島 6/1
   → 長野県大鹿村 7/13 (K.D-2→ ・) 姫島からの北上第7例
では、「K.D-2 ヒメ 6/1」と標識された個体が、
 「大分県姫島 6/1 → 長野県大鹿村 7/13」
 (移動方向 東北東。移動距離 約621km。移動期間 42日間)
  と移動したことを述べ、以下のようなコメントを書きました: 
●「 コメント
 1)本例は、08年の姫島からの北上再確認としては7例目です。
  1例目は鳥取市、2例目は石川県志賀町、3例目は福井県敦賀市、
  4例目は長野県木祖村、5、6例目は石川県輪島市。
  で確認されました。すなわち、長野県としては、2例目となります。
  木祖村と大鹿村は意外に近いエリアなので、アサギマダラがその地域
  に2頭移動したことは大変興味深く思います。
 2)桜井さんには、2006年7月30日と8月13日に姫島からの
  移動個体を再捕獲していただいています。
  ということは、伊那谷近辺に移動したアサギマダラは、夏の間に
  生き延びている可能性があるということですので、今年もまだまだ
  再捕獲していただく可能性があると期待しています。
 3)再捕獲していただいた北上「ヒメ」個体が、いつか秋に姫島に
  Uターンして再々捕獲される日が来ることを夢見ています」。
●今回の例は、「再捕獲例が姫島で再々捕獲された」わけではありませんが、
 時期としてはそれによく合致しているように思われます。
 このような現象に関して、2007年10月23日に、ある方の質問に
 対して送ったメールの一部を紹介しておきます。ご参考になれば幸いです。
■----参考メール- Original Message -----
From: "栗田昌裕"  To: "Y. M.氏
Sent: Tuesday, October 23, 2007 3:51 PM
Subject: 御連絡ありがとうございました。Re: 質問
> 御連絡ありがとうございました。
> ■< 冒頭部省略>
>> 基本的に、アサギマダラの移動は一方向のみだと考えてよろしいでしょ
>> うか。
>> 例えば、南下して越冬した個体が、再度春に北上する、または、北上し
>> た個体が秋には南下する、という往復の渡りをする個体はいないので
>> しょうか。
>
> ■私は北上個体の中の0.5%から1%くらいのアサギマダラはUターンを
> すると考えています。その理由は、夏のグランデコで見ると、1%程度は
> 「古い個体」であり、北上して来た可能性があると考えられ、さらに、それ
> は十分生きながらえそうだからです。
> これを示唆するデータも、いくつかあります。
>  1) たとえば、今年、姫島で6月に標識された個体が、9月に赤城自然園
> で再捕獲されました(KK420 6/5→9/14)。
> 赤城自然園は滞在する場所ではなく、通過地点ですので、この個体は、
> 赤城山より北に行ってUターンして来たものと考えています(証明は難しい
> のですが)。
>  2)2006年には、SRS3435が、5/25姫島→7/30長野県大鹿村
>           SC912が、6/5姫島→8/13長野県大鹿村
>           KK560が、6/10姫島→8/31石川県白山市
> と移動しています。大鹿村も白山市も滞在地でなく、移動地と考えられます
> ので、これらの3個体は、夏の間、中部地方の高地を自由に移動している
> ところを見出されたと考えられ、これらをさらに追跡すれば、いずれ南下す
> るポテンシャルを持っていたと考えられます。
>  3)他に、春(または初夏)のびわ湖バレーで標識された個体が、9月に長
> 野県大町市で再捕獲された例もあります。これも、大町市は純粋な移動地
> 点ですので、夏の間は、より北方の山地で時を過ごしてUターンする途中
> をつかまえたのだと思っています。年間数百と見出される再捕獲例を見て
> いると、同様の例がそこそこに見られます。
> ■初夏~夏に発生する個体は寿命は5ヶ月程度はあると考えられますが、
> 春に発生する個体にも、それよりは短いとしても、4ヶ月程度の寿命があると
> 考えられ、そうすれば、古くとも元気な個体は秋口に南下移動に参加する、
> と想像するのは自然のように思います。実際、夏場に数百頭単位の集団で
> 移動中の場面に遭遇することがありますが、そこでは新しい個体も古い個
> 体も一緒に行動しています。
> ■越冬した成虫が再度北上することがあるかどうか。これもYesだと考え
> ています。屋久島で11月終わりに私がマークした個体で、翌年3月下旬に
> 見出された例があります。このように元気な個体は、4月末から4月頃に、
> 種子島などに北上しても不思議はありません。
> ■奄美大島では、1月、2月に、屋久島からの移動個体を再捕獲しました。
> これらの個体は意外に元気な状態でした。これらには、秋に南下して、
> 奄美で越冬したものもいるでしょうが、冬場に屋久島から奄美に散発的に
> 南下をし続けているものが含まれていると思います。同様な散発的な移動
> が、奄美諸島から屋久島、種子島あたりへ、「北上の動き」として起きても
> よいように思います。
> ■喜界島で見ていると、3月には古い個体が多く見られます。これは喜界
> 島は(理由は明らかではありませんが、事実としては明らかに)「アサギマ
> ダラの長寿島」だからです。秋の移動個体は、喜界島では1月頃まで見ら
> れます。
> それに対して、春3月の奄美大島のアサギマダラは新鮮個体がほとんど
> ですから、喜界島と奄美大島とでは、事情が異なっていると思います。
> 喜界島で3月に見る古い個体は、1、2月に喜界島で発生した個体もあり
> 得ますが、年越しをした前年度の個体もあり得ます。それらが、屋久島あ
> たりまで飛んでいくことは十分に可能だと思います。
> ■「Uターン」を直接に証明するには、南の島で最初の標識を受けれ、それ
> が北方で再捕獲され、さらに生き延びてもう一回南方で再々捕獲される、
> ということが起きる必要があります。しかし、そこまで行かなくとも、姫島
> のように「夏にはいないことが分かっている小さい島」で、春に標識された
> 個体が、秋に再捕獲されれば、ある程度説得力のある「Uターンの間接的な
> 証明」になるのではないかと思います。実際にそのような例が生まれること
> を期待して姫島の再捕獲を見守っています。
> 以上、何か参考になれば幸いです。
> 今後ともよろしくお願いいたします。
> 2007年10月23日 栗田昌裕  m-kurita@suite.plala.or.jp  
----参考メール終わり------
■以下は大島さんのメールの再掲です:
------------------------------------
[asagi:013765] Re: 再捕獲情報
From: "hiyoshi" さま。
asagiMLの皆様、こん○○は。大島@まつむしです。
前年まで、アサギマダラを調べる会の事務局をしておりました。
其のときの長寿記録集計を改定しましたのでお知らせします。
今回、移動日数 :123日は歴代の長寿第 4位の記録です。おめでとう御座いま
す。
第1位 :2003,08,16~2004,01,15 :
152日 大代孝浩さま 再捕者:福島誠さま
第2位 :2007,08,06~2007,12,10 :
    126日 山崎三郎さま 再捕者:西田悦像さま
第3位 :2007,11,15~2008,03,19 :
    125日 榊原君江さま 再捕者:福島誠さま
第4位 :2008,06,13~2008,10,14 :
    123日 日吉芳郎さま 再捕者:岸本静 さま
第5位 :2002,07,24~2002,11,22 :
    121日 松井正人さま 再捕者:多田弘一さま
第6位 :2001,07,24~2001,11,18 :
    117日 日吉芳郎さま 再捕者:西田貴明さま
日吉さま2度目の記録となりました。
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
大島 新一郎
afcrj007@oct.zaq.ne.jp
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
Subject: [asagi:013764] 再捕獲情報
>  アサギの皆さんこんにちは。石川県輪島市の日吉です。
  再捕獲してくださった岸本静さん、
  ご連絡くださった栗田昌裕さん
  本当にありがとうございました。
  本年の輪島市からの県外再捕獲第1号です。
>   標識:石ひよし 227  性別: ♂
>   標識地:石川県輪島市渋田町三ツ子浜
>   標識日:2008年6月13日 7:57
>   標識時の挙動:スナビキソウで吸蜜中
>   天候:曇  気温:21℃
>   鮮度:M  前翅長:49mm
>   標識者:日吉芳朗
>      ↓
>   再捕獲地:大分県東国東郡姫島
>   再捕獲日:2008年10月14日
>   再捕獲時の挙動:フジバカマに訪花
>   再捕獲者:岸本 静
--------以上が大島さんのメールです-----------------
●グランデコおよび姫島関連の移動個体のリストおよび、
  それらを日付順に追った時系列的な表は
  筆者のHPの「2008年の移動調査記録」
  の頁に表示してあります:
  2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
  そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
  できます。
●以上 
「姫島のアサギマダラを守る会」  栗田昌裕
-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

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