の中通島で標識されたアサギマダラを、沖縄本島で再捕獲
しました。この蝶は35日間かけて、約717km移動
したことになります。
■以下はその概略です。アサギMLでの報告から引用します。
筆者は、上五島で初めてアサギマダラのマーキングをした
者として、五島列島が、アサギマダラの移動に関して持つ
意義も以下ではコメントしています。
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■[asagi:014125] 【再捕獲情報】「MG 954 上五島 10/20」
→ 沖縄本島(SRS24514 沖 11/24)
上五島に関する若干の私見とともに
●野下さん、MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
沖縄本島で再捕獲をいたしましたので、
今年度最後の再捕獲例として報告します。
また、若干のコメントを付加します。
●再捕獲情報
標識:MG 954 上五島10/20
性別:♀
●再捕獲日:2008年11月24日 10:50
再捕獲地:沖縄県国頭郡本部町大嘉陽 大嘉陽林道
再捕獲者:栗田昌裕
備考:ヒヨドリバナ属の植物に訪花。画像あり。
「SRS24514 沖 11/124」と追記して放蝶。
●<追記>
1)野下さんの標識個体でしょうか。
もし新上五島町(中通島)の高熨斗山標高400mあたりで標識
されたものでしたら、35日間で南方向(やや西より)に
約717km移動したことになりますね。
2)本例が、2008年の筆者の最後の再捕獲例となりました。
(今年の最後の標識はSRS 24595でした)。
3)昨年2007年の10月25日から28日に上五島を訪れて、
高熨斗山を含む中通島での初マーキングに赴いたときの
出来事や野下さんにお会いできたときのことを思い出して
なつかしい気持ちになりました。
4)そもそも筆者が2007年に上五島島に赴いたのは、
上五島が大陸との中継地点になっているのではないかと
推測したからです。具体的には、
「上五島列島は、東西方向の移動と、南北方向の移動の
十字路(すなわち交差点)」になっていると考えています。
その意味で、上五島のなす十字型の島の形は象徴的で
あると感じています。
東西方向とは本州と中国大陸方面とを結ぶ移動経路です。
南北方法とは朝鮮半島を含む大陸のエリアと南西諸島以南
とを結ぶ移動経路です。
昨年と今年、野下さんの標識個体が台湾に渡ったことは、
南北方向の移動の存在を象徴的に示しています:
07年には、 上五島07年11/1→台湾 11/17-18。
08年には、 上五島10/20→沖縄本島11/24(本例)、
上五島10/13→与那国島11/17、
上五島10/21→台湾11/22
と、台湾を含む3例の南下移動が確認されましたが、朝鮮
半島との往来が示される日はそう遠くないだろうと思います。
また、今後、東西方向の移動(大陸方向への移動)も
証明される日が来ることと思っています。
07年には、
静岡県菊川市10/15→上五島10/28(栗田)
という移動個体を筆者が最捕獲し、
08年には、 石川県宝達山9/16 →上五島 9/20(野下さん)
石川県宝達山9/16→上五島10/18(野下さん)
岐阜県高山市9/7→上五島10/9(野下さん)
福井県大野市9/14→上五島10/17(野下さん)
長崎県長崎市10/10→上五島10/18(野下さん)
という移動例が確認されました。いずれも示唆に富んでいます。
ハチクマが上五島から中国大陸へ移動していく事実も、
東西移動に関する推測をサポートする要素の一つのように
思われます(これは07年に、実際に、渡りを観察する矢倉山
に登ってみてその感を一層強くしました)。東西移動をする
際の経路は、真西ではなく、ややカーブを描いて南西寄りに
大陸に降りて行くのが主要経路ではないかと思っています。
今後の野下さんの活動に期待しています。
4)筆者が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2008年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
できます。
●以上 栗田昌裕
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■以下は、再捕獲した個体の画像です。左後翅は破損しています。

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■以下は、上記に対する野下さんの応答です。
アサギマダラのブログから引用します。
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■[asagi:014129] 【移動情報】
Re: 【再捕獲情報】「MG 954 上五島 10/20」
→ 沖縄本島(SRS24514 沖 11/24)
上五島に関する若干の私見とともに
●アサギMLの皆様こんにちは、栗田様お懐かしゅう御座います。
昨年、高熨斗山でアサギマダラ熱病ウイルスに感染してしまった野下です。
●上五島で「SRS」マークを再捕獲出来ず残念でなりませんでしたが
「MG上五島」マークを栗田さんに再捕獲していただき感激です。
有難う御座いました。
移動情報として報告いたします。
●【移動情報】
長崎県新上五島町(中通島)高熨斗山10/20
→沖縄県国頭郡本部町大嘉陽 大嘉陽林道11/24
南方向(やや西より)に約717km移動。移動期間35日。
●標識:MG 954 上五島10/20
性別:♀
●標識日:2008年10月20日 12:50
標識地:長崎県新上五島町(中通島)高熨斗山標高400m付近の林道
標識者:野下広人
備考:*やや新鮮
*未交尾?
*当日はオオツワブキ、ツルソバ、タオルキャッチで捕獲
*画像あり
↓
●再捕獲日:2008年11月24日 10:50
再捕獲地:沖縄県国頭郡本部町大嘉陽 大嘉陽林道
再捕獲者:栗田昌裕
備考:ヒヨドリバナ属の植物に訪花。画像あり。
「SRS24514 沖 11/124」と追記して放蝶。
●栗田様、
昨年仰っておられた朝鮮半島、大陸ルートですね。
僕も一役かえれば幸いです。
いつの日か北朝鮮からアサギマダラの便りが届く日が来る事を祈ります。
●野下広人@上五島kuwa.kuwa-kitidon@celery.ocn.ne.jp
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP
<参考HP>
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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