筆者のマーキング(標識)した「渡り蝶」アサギマダラが、
12月3日に鹿児島県のトカラ列島の口之島で、
新聞記者によって撮影されました。
この蝶は46日間で約450kmを移動したことになります。
■以下はその概略を示します。アサギMLでの報告から引用します。
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■ [asagi:014217] 【移動情報】大分県姫島 10/18
→ 鹿児島県トカラ列島口之島 12/3
(SRS 20666 ヒメ 10/18 → 撮影)
<付記> 姫島からの08年の島外移動のまとめ
(3155例中9例再捕獲)
●中嶺さん、森さん、MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●姫島発のアサギマダラをトカラ列島で
再確認していただいたとのお知らせ、
ありがとうございました。
移動情報を示します。
●移動情報
大分県姫島 10/18 → 鹿児島県喜界島 12/3
(南南西方向に約450km移動。移動期間46日間)
●標識:SRS 20666 ヒメ 10/18
性別:♂
●標識日:2008年10月18日
標識地:大分県東国東郡姫島村(姫島)金
標識者:栗田昌裕
備考:フジバカマに訪花。画像あり。
↓
●再捕獲地:鹿児島県トカラ列島口之島
再捕獲日:2008年12月3日
再捕獲者:森 進介(南日本新聞記者)
備考:写真撮影による確認.マークは左羽のみ.性別未確認
●<追記>
1)08年における姫島から喜界島への移動の1例目です。
08年には、姫島からの南下移動は以下のようになっています。
[以下は、姫島からの距離の順に配置しました]。
姫島10/12(中城信三郎)→熊本市 10/30(山本香)
姫島 10/08(中城信三郎)→指宿市 11/07(伊東信雄)
姫島10/14(中城信三郎)→屋久島 10/30(久保田義則)
姫島 10/18(栗田昌裕) →屋久島 11/17(久保田義則)
姫島10/18(栗田昌裕) →口之島 12/03(森進介)
姫島10/09(中城信三郎)→奄美大島11/01(宮山修)
姫島 10/14(中城信三郎)→喜界島 11/25(福島誠)
姫島 10/19(栗田昌裕) →宮古島 11/13(玉置高志)
姫島 10/19(中城信三郎)→石垣島 11/11(喜舎場孫進ら)
2)中城さんは2301頭、栗田は854頭を放蝶しました。
したがって姫島での標識は合計で3155頭です。
他地域での再捕獲は9例となりました。
再捕獲率は0.29%で、高値ではありませんが、
移動先は、見事に南西諸島を結んだ道筋を示しています。
3)筆者の関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
それらを日付順に追った時系列的な表は
筆者のHPの「2008年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
できます。
● 以上 姫島の「アサギマダラを守る会」 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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