「アサギマダラ神秘生態探れ」というタイトルのもとで、
屋久島での屋外で観察された最長寿のアサギマダラの記事が
紹介されたことを述べました。
その記事の左には、鹿児島県の喜界島で、小学生による
アサギマダラのマーキングが行われたことが紹介してあります。
実は、このマーキング会は、NHKのスタッフが取材をして
おり、筆者もそのテレビカメラの後をついて、一緒に歩き
回っていたのでした。
この会の模様は、何日かしてNHK鹿児島放送でも紹介されましたが、
それと並行して筆者に関して取材、撮影された内容が、
8月下旬に、NHK総合テレビの「クローズアップ現代」で
紹介されることになったのでした。
以下、南日本新聞の記事を紹介しておきます。
■「南日本新聞」 2006年5月7日
<タイトル>
アサギマダラ神秘生態探れ
交流の夢71匹託す
喜界の滝川・小野津小学
<本文>
● 喜界町の滝川小学校と小野津小学校の児童らが四月三十日、
長距離を移動することで知られるチョウ・アサギマダラの
マーキング(標識付け)をした。喜界町はアサギマダラが
秋に南から飛来し[栗田注:南から、とあるのは、北から、
のミスと思われます]、春から初夏にかけて北に向かう絶好
の観察ポイント。両校は例年秋にマーキングを行っているが、
今年は春にかえた。
マーキングには児童と保護者ら約五十人が参加。児童らは
地元のチョウ愛好家福島誠さん(六三)から説明を受けた後、
捕虫網を手に雑木林に散った。
● チョウを捕まえると、丁寧に羽根を押さえ油性ペンで捕獲
場所の「キカイ」と、自分のイニシャル、日付などを記入。
全部で七十一匹二マーキングして放した。
● 滝川小はマーキングしたチョウ縁で石川県の小学校と交流を
しており、児童らはこの日放したチョウにも夢を乗せ、見送っ
ていた。
<写真>
マーキングのためアサギマダラを追う児童ら
=喜界島志戸桶=
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■<栗田のコメント>
1)上記では、例年秋にマーキングをしているのを、
今年は春にかえた、と記載してありますが、これ
はNHKの取材をしているので、特別に初めて春に
行ったのです。
このときには、アサギマダラの数は、例年より少なく、
島の中央部では多くがマーキングができないので、
島の北端に集まって、撮影を行ったのでした。
2)上のマーキング会の翌日に、筆者が喜界島で標識
したアサギマダラ「SRS1621」は、宮崎県清武町の
とあるご家庭のランタナの花に吸蜜していることを
撮影により再確認されました。「クローズアップ現代」
では、その際の写真やそのご家族のインタビューも
紹介されたのでした。アサギマダラはいろいろな場所
で新たなエピソードを紡ぎ出していく不思議な生き物
です。
3)2008年に筆者の関わったアサギマダラの移動
個体のリストおよび、それらを日付順に追った
時系列的な表は筆者のHPの
「2008年の移動調査記録」の頁に表示してあります:
2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
そこから、2007年、2006年の移動記録も見ることが
できます。 以上 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2008年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●2007年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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