2回目の執筆記事が掲載されます。
以下はその概略です。
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■上毛新聞 「オピニオン21」欄の掲載記事
<タイトル>
「指回し体操
頭の“さびつき”を回復」
群馬パース大教授 栗田昌裕
<本文>
一九八〇年代に、筆者は速読法を入り口とする能力開発の体系を提唱しました。それを教える過程で、進歩の遅い人たちには指が上手に動かせない傾向があることに気付き、進歩を加速する方法をあみ出しました。それがここで紹介する「指回し」(正確には「指回し体操」)です。
初歩の指回しを解説します。両手の指先をふっくらと合わせて、五本の指で半球の形をつくります。指は滑らかな曲線を描くように柔りかく曲げ、全体がきれいなドーム状になるようにします。ドーム状の形が崩れないように注意しながら、左右一本ずつの指を互いに回転させるのが「基本の指回し」です。このとき「指同士が接触しない」ことをルールとします。このルールは重要です。
「親指から小指までの五本の指について、それぞれ二土回ずつ回すことを「一セット」と呼びます。一日に朝、昼、晩と、最低一セットずつ回してください。以上の練習を二週間は続けてください。中指や薬指の回りにくさはいわぱ「頭のさびつき」を示しますが、練習で克服できます。
指回しは単純に見えますが、さまざまな面で効果が現れます。①体調を改善し、健康を増進する②頭脳の発達を促し、ぼけを予防する③仕事の効率が向上する④情緒が安定化する⑤身体が柔軟になるIなどが主な効果です。
知的能力を高める上では、巧緻性(器用さ、巧みさ)と敏捷性(速さ)を高める二種の方法が重要です。巧緻性を高める方向では「時間は制限しないで、触れ合わないで何回回せるか」を数えます。最高五十回を上限とします。初心者の平均値は中指十七回、薬指七回です。目標は中指三十五回、薬指二十五回です。
敏捷性を高める方向では、三十秒間に各指が何回回せるかを数兄ます。初心者の平均値は、人さし指は八十五回、中指は六十五回、薬指は四十五回です。目標はそれぞれ百十、百、八十回です。目標には約二ヵ月で到達しますが、その過程で、身体運動の巧緻性と敏捷性が高まるだけでなく、精神活動の円滑さと素早さも改善して、活力と気力が満ちてきます。
身体の柔軟効果はその場で体験できます。まず天井を見上げて、上方から後ろにかけて見える範囲を確認してください。次に、人さし指同士を二十回回してから再度見上げて、見える範囲が広がることを確認してください。続けて他の指も二十回ずつ回すと、そのつど範囲が広がって驚くことでしょう。このような即効に、日々の継続による諸効果が加われば、「いつでもどこでも誰でも出来て、道具も不要、費用も不要、場所も不要」という三拍子がそろった健康法となります。
【略歴】愛知県出身。東京大医学部卒、同大大学院修士課程修了。内科医師。医学博士、薬学博士。栗田式能力開発法を提唱。渡り蝶「アサギマダラ」の研究家。
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