不動明王を中心にして、東に降三世明王、南に軍荼利明王、
西に大威徳明王、北に金剛夜叉明王を配置します。
日本では弘法大師空海の造った東寺の講堂の例が最初とされます。
金剛会の五仏が変化したものとも考えられます。
■写真は深大寺の五大明王です。
クロス法で立体視できます。
独自の画像処理が施してあります。

[080718] 東京都調布市。五岳山深大寺。五大明王。
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■写真の場合は、以下の配置になっています。
(1)中央にあるのは不動明王です。
(2)降三世明王は、四つの顔を持ち、頭部から怒りの火炎を放ち、
八本の手で弓や矢を持ち、大自在天とその妃の烏摩妃を踏みつけています。
画像では左手前が降三世明王です。
(3)軍荼利明王は、歯牙を剥き出して、頭部から怒りの火炎を放ち、
八本の手で弓や矢を持ち、踏み割った蓮華の上に立っています。
腰には獣の皮を巻き、八本の手首、
両足首に蛇を巻き付けていると推測されます。
画像では右後が軍荼利明王ですので、
手前の像に隠れて実際の詳細は見えません。
(4)大威徳明王は、忿怒の形相をした六つの顔を持ち、
背後には怒りの火炎を放ち、六本の手には宝棒や剣を持って、
六本の足で水牛の背にまたがっています。
画像では右手前が大威徳明王です。
(5)金剛夜叉明王は、三つの顔を持ち、六本の手には剣や矢を持ち、
踏み割った蓮華の上に立っていますと推測されます。
画像では、左後ろが金剛夜叉明王です。手前の像に隠れて、
全体は見えていません。
以上から、画像のケースは、配置の東南西北の順序が、
典型的な例とはやや異なっていると思われます。
■五大明王の功徳は、怨敵退散、災難即滅とされます。
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■仏像を鑑賞する意義に関しては、以下の記事もご参照ください:
08.05/28●「仏像を鑑賞する意義 [080528。3D仏像。画像処理]」
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■能力開発、眼力開発における3D立体視訓練の意義や方法に関しては、
SRS研究所のHPにある著書一覧の中にある
3D写真シリーズを参考にしてください。
http://www.srs21.com/books/index.htm
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP> 以下は、本ブログの仏像を種類毎に分類して探しやすくしてあります。
●3D仏像集(SRS研究所)
また、仏像を活用した能力開発の方法は、以下のDVDに収録されています。
●第157回定例会記録DVD「仏像活用能力開発法」
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