アサギマダラが数多く集まりますが、09年はその移動が
10日ほど早まり、5月12日から15日まで2000
数百頭程度の乱舞が見られたことをすでに述べました。
その後、減少に転じて、5月18日には200~300頭
程度になりました。カラスに食べられたことも含めて、
MLに報告した記事を紹介します。
■ [asagi:014348] 【姫島情報】 09年5月14日~18日に姫島
のスナビキソウ群落に飛来したアサギマダラはピークが終わり
200~300頭まで減少。今年はカラスの被害が著明。
●アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●姫島の中城さんからの情報です。
●09年5月14日、15日は、みつけ海岸のスナビキソウ群落に、
2500頭以上いて、乱舞状態でした。
4日前の14日が最多で、このときは、海岸の波の上にも数多
くの個体が観察されました。このときは多くの個体が実際に渡
って行ったのかも知れないとのこと。
5月16日は減って、それでもまだ1000頭以上はいました。
5月17日は1000頭以下になり、600~700頭程度。
5月18日には200~300頭程度に減少。最多の時間帯で
は約300頭いましたが、他の時間帯ではもっと減りました。
過去には、第二のピークを見た年もありましたが、このまま減っ
ていく可能性も否定できません。
●中城さんが確認していた島内の蛹はすべて羽化を終えたそうです。
●本日の姫島は温度は22度くらい。天気予報で見たところでは、
長野県や滋賀県よりも温度が低いとのこと。
●姫島では1昨年は、近くに巣を作っている複数のイソヒヨドリが
アサギマダラを食べている場面が目撃され、筆者(栗田)も数十頭
分の胴体を食べられた後の(その年の)アサギマダラの羽を保存し
ています。
2009年はイソヒヨドリではなく、カラスがたくさんのアサギ
マダラを食べたとのことです。数十頭分もの翅が落ちているのを
見ることができたとのこと。昨年は、カラスを防ぐためのテグス
がスナビキソウ群落に張ってあったのですが、今年は(おそらく
美観を損なうという意見があったためでしょう)張ってなかった
ので、襲われるのを防ぐことができなかったようです。姫島では
カラスの害を防ぐために、畑地でテグスを使うことはよく見られ
ます。
●中城さんのお宅には今年、海岸のアサギマダラが多いときには、
お庭でも30頭位が、ワスレナグサなどの枯れ草に集まってい
るのを見ることができたそうですが、本日は8頭位に減ったそ
うです。
●秋の移動のために育てているフジバカマ園の若い株の群落では今年
も例年のように多いときには30~40頭位が集まっているのを
見ることができたそうです。
フジバカマでは、秋の終わりに切ったものが、春にも干し草状態に
なって畑に落ちて残っていたところも、訪れているのが観察できた
そうです。
●本日までのマーキング個体は94頭とのこと。再捕獲をよろしく
お願いします。中城さんの標識は、「S・C ヒメ 日付」です。
以上、姫島のアサギマダラを守る会 栗田昌裕
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
●姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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