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アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

大分合同新聞の記事の紹介「おおいた遺産 (59)姫島のアサギマダラ 千キロ飛ぶ数千匹」。守る会やマーキングの紹介。[大分県。姫島]

■2009年6月8日の大分合同新聞に、アサギマダラの
 記事が掲載されました。これは姫島のアサギマダラを
 守る会の木野村孝一氏から送っていただいたものです。
 筆者の指導したマーキング会や姫島マーク個体に関して
 も述べられています。
  09年6月16日 
 姫島のアサギマダラを守る会 顧問  栗田昌裕
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■大分合同新聞2009年6月8日夕刊第1面
タイトル「おおいた遺産 (59)姫島のアサギマダラ」
サブタイトル「千キロ飛ぶ数千匹」
本文 
●国東半島沖に浮かぶ姫島は、九州と中国地方、また周防灘と
瀬戸内海を結ぶ海の十字路であり、船にとっては島そのものが
灯台の役を果たしているが、そこはまた、南北に1000キロ以
上を移動する渡りのチョウ・アサギマダラにとっても大切な
島。今では日本一の中継・休息地として知られるようになった。
●アサギマダラの漢字表記は浅
葱斑。浅葱(あさぎ)は若いネギのような薄い青緑色で、それが
斑(まだら)模様となってチョウの羽を彩る。日本列島から南は
台湾にかけて、遠距離移動をするチョウである。
●姫島に飛来するのは初夏と秋の2度。初夏は5月から6月に
かけて、島の北西部にある「みつけ海岸」でスナビキソウを求
めてみつを吸い、秋は10月を中心にフジバカマの咲く東部の金
地区に集まる。その数は少ない年でも数百匹、多い時には数千
匹にも達する。細かく羽ばたくこともなく、ふわふわと楽しげ
に滑空し、人を恐れる様子もなく、観察にはもってこい。
●分布は日本列島から朝鮮半島や中国大陸、台湾など南の島か
らヒマラヤ山脈まで。日本で見られるのは本土と南西諸島、台
湾の間を往復するもの。春に北上し秋に南下する。
●姫島では「守る会」の人たちや小学校の児童たちが観察やマ
ーキングをしている。それによって「姫島マーク」が北では2
週間後におよそ660キロ離れた能登半島の先端、南は2ヵ月後
に約1300キロ遠い八重山列島で見つかっているが、実際はも
っと移動しているらしい。研究者によると直線距離で1500
~2000キロ、1日に200キロを移動したものもいた。
●子供たちはマーキングするとき、併せて「夢」を乗せている
ことだろう。姫島には韓国とのつながりを持つ伝説があり、姫
島踊りには南の香があるとも言う「国際的」なところだ。
●文 梅木秀徳 写真竹内康訓
●写真(上)初夏と秋の2度飛来し、
 ふわふわと姫島の空を舞うアサギマダラ
 (下)幼虫から羽化する瞬間
大分合同新聞 姫島アサギマダラ
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■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
 それらを日付順に追った時系列的な表は
 筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
 の頁に表示してあります:
   ●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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■姫島からの2009年の移動の第一例は、中城氏の標識例で、
 以下のブログ記事に示しました:
 「09年5月26日、大分県姫島を5月11日に出た
  アサギマダラが福井県敦賀市で再捕獲された。
  14日間東北東に約456kmの移動。
  [SC45 ヒメ 5/11→うの ツルガ 5/26。福井県。大分県。姫島]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2179.html
■姫島からの2009年の移動の第二例は、筆者の標識例で、
 以下の2つのブログ記事に示しました:
 「大分県姫島から筆者の標識したアサギマダラが石川県珠州市
  (能登半島の先端)まで16日間で655km移動した。
  [SRS645 5/23→すずたかや 6/8 ミリコ135。大分県。姫島。石川県]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2212.html
 「大分県姫島から石川県珠州市(能登半島の先端)まで
  16日間で655km移動したアサギマダラの雄の翅の
  出発前と到着時の写真を掲載して比較。意外に鮮度が
  落ちていない例。[SRS645 5/23→すずたかや 6/8 ミリコ135。
  大分県。姫島。石川県]
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2225.html
■姫島からの2009年の移動の第3例は、中城氏の標識例で、
  「大分県姫島からアサギマダラが石川県珠州市(能登半島の先端)
  まで17日間で661km移動した。09年の姫島からの北上移動
  の3例目。[SC129 ヒメ5/26→すずじけ 6/12 ミリコ174。
  大分県。姫島。石川県]」
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2243.html
■姫島からの2009年の移動の第4例は、
  「大分県姫島から筆者の標識したアサギマダラが石川県珠州市川浦
  (能登半島の先端)まで17日間で661km移動した。
   09年の姫島からの北上移動の4例目。09年の姫島関連の移動
   個体のまとめと、筆者のコメント。移動距離は30-40km/日。
   [SRS188 ヒメ5/22→すずじけ 6/13 ミリコ220。大分県。姫島。石川県]
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2244.html
■姫島からの2009年の移動の第5例は、筆者の標識例で、
  「大分県姫島から筆者の標識したアサギマダラが石川県金沢市医王
   山まで22日間で561km移動した。09年の姫島からの北上
   移動の5例目。09年の姫島関連の移動個体のまとめと、筆者の
   コメント。移動距離は20-40km/日。[SRS1358 ヒメ5/25
   →** 6/16。大分県。姫島。石川県]
http://srs21.blog59.fc2.com/blog-entry-2249.html
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP
<参考HP>
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
姫島の自然旅行体験(SRS研究所)
姫島のアサギマダラを守る会の紹介
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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