アサギマダラと自然のよろこび+仏像の写真・画像 【SRS研究所】

アサギマダラは渡りをする蝶、旅をする蝶。その生態と移動調査(マーキング)と国内外の四季の自然を画像で紹介。地球はよろこびの惑星。有限の惑星の無限の美しさと素晴らしさに共鳴・共感しませんか。植物図鑑、昆虫図鑑、動物図鑑も兼用。仏像写真の特殊処理画像も紹介。

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福島県のグランデコでのアサギマダラのマーキング情報。25日目の標識頭数は347頭。推定頭数は約72546頭(7千頭超え)。雌は8.6%(一例のみ交尾済)。古い個体1例(0.3%)。翅の変形2例(0.6%)。黒い個体10例(2.9%。雌1)、小型個体7例(2.0%)。ヘアペンシル0例。ストーカー4例。終日曇り空で時々小雨。気温上昇は21度まででアサギは少ないが、梢の上の数カ所で10-20頭ずつ滑空旋回。成熟兆候あり。タオルキャッチが有効になる。[09年08月29日。SRS8245-8581。デコ総計7109頭。福島県。デコ平]

■福島県の裏磐梯にある耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場のデコ平で、
 08年8月29日に、アサギマダラの25日目のマーキング調査をしました。
■日本列島の形に沿って前線が重なっており、その日は低気圧です。
 前夜の23時に太平洋上に台風11号の発生が確認され、
 本州中部方向に進み始めました。
 台風の影響は2-3日後に現れそうです。
 グランデコでは、曇りが基本で、9時過ぎには小雨が繰り返し降り、
 花に訪れているアサギマダラは極めて少ない状況でした。
 すなわち、「朝の賑わい」は前日と前々日の2日間だけで終わりました。
■ところが、カラマツ林の梢の上には、曇り空を背景にして、
 10頭から20頭くらいずつのアサギマダラが
 ゆったりと円を描いて滑空しながら旋回をしていました。
 5メートルくらいの高さです。
 このときには、ヨツバヒヨドリで吸蜜しているアサギマダラは
 ほとんどいませんでした。
 このような滑空旋回は、南下の渡りが近づいているときに
 見られる状況で、「成熟の兆候」の一種と考えられます。
 旅立ちの開始時点が近づいていると推測されます。
 9月1日か2日あたりに、旅立ちが始まりそうです。
■雨が降っているときなどに、アサギマダラが梢の上の高所を
 飛ぶことがありますが、これは「宿替え飛翔」と筆者が呼ぶもので、
 前期の高所の滑空旋回はとは異なるものです。
 宿替え飛翔はふらふらとあてどなく飛ぶ感じです。
 雨降りのときのこの飛び方には、
 翅を乾燥させる意義があるとも考えています。
■旋回中のアサギマダラ同士が回りながら追い掛け合う場面もありました。
 これも成熟兆候の一つです。
 ただし、10月頃に他の移動中の場所(例:愛知県三ヶ根山)
 に見るような素早い「チェイス」ではなく、ゆったりと、
 2頭が形式的に追いかけて舞っているようなものです。
 スピードの違いに意味があるのだと思われます。
■一般に、グランデコでは、8月前半には
 タオルキャッチは有効ではありません。
 しかし、旅立ちが近づいて来ると、タオルに反応するようになります。
 今期としては本日初めてタオルキャッチを試みました。
 25%から30%の個体で明確な反応がありました。
 これも成熟兆候の一つと言えます。
 ただし、10月頃に見る反応よりもやや弱く、
 好奇心を持ってタオルの方に飛来し、
 典型的なV字滑空で高所から舞い降りて来る例もありますが、
 補虫網で捕獲できるほどには近づかないで戻る例が多く、
 マーキングにはまだ十分には役立ちません。
 遠いところの例を引き寄せるにはある程度有効性がありました。
■12時過ぎには一時晴れ間が出たことがありました。
 そのときに、突然、多くのアサギマダラが花に降りて吸蜜を始めました。
 そのときがゲレンデの最高気温で21.5度でした。
 しかし、15時頃には活動しているアサギマダラが激減して、
 以後はヨツバヒヨドリに止まっている少数のアサギマダラのみが残っていました。
 結果として、活動時間帯は少なく、
 標識頭数も伸びが少ない一日となりました。
■アキアカネ(=赤蜻蛉の一種)は、ゲレンデの下の方で、
 人間の背丈とその倍くらいの高さを飛んでいました。
 蝶はヒカゲチョウ、クロヒカゲを数匹見た以外は、
 ウラギンヒョウモン、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハを
 1~2頭見る程度で、これは過去2日とほぼ同様です。
 蝉は全く鳴かず、鳥も鳴かない一日です
 但し、笹の中に巣を作る鳥は近づくと鳴きながら、移動します。
 姿は見えませんが、ときどきひな鳥の鳴き声が聞こえました。
■アサギマダラはSRS8245-8581の347頭に標識をしました。
 グランデコで筆者が標識した個体は総計7109頭となりました。
■雌は30頭で、割合は約8.6%でした。前日より少し割合が増えました。
 一頭のみ交尾済でした(SRS8491。筆者の記号では[-+-]です)。
■古い個体は1例。SRS8347雄。0.3%です。
■翅の形に異常が見られる個体は2例。
 SRS8390雄、8577雄。0.6%です。
■病気を持った個体は0例。
■小型の個体は7例見ました。
 SRS8263雄、8278雄、8294雄、8345雄、
 8358雌、8409雄、8476雄。割合は2.0%です。
 前日と同程度です。すべて雄です。
■ヘアペンシルを出した雄は0例。
■翅色の黒さの強い個体(クロ)は10例いました。
 すべて雄です。2.9%。
■「ストーカー」は4例。
 1例目はSRS8279雄。周囲を飛び回り、タオルキャッチしました。
 2例目はSRS8286雄。ネットの周囲を飛び回りました。
 3例目はSRS8315をマーク中に、ネットの周囲を飛び回りました。
 これは捕獲していませんので、雌雄は不明です。
 4例目はSRS8361雄。SRS8358を標識中に周囲を飛び回り、
 ネットに止まり、手で捕獲しました。写真があります。
 ストーカーが徐々に増えています。
 これは集団全体としての成熟兆候のひとつです。
■本日はアザミで吸蜜しているアサギマダラを1頭見て撮影しました。
■今日もアサギマダラがクロヒカゲに追いかけられていました。
■翅の前後翅の白い領域の白さが特に明確で、
 コントラストの強い個体(=「シロ」)は1例。SRS8308雄。
■筆者がグランデコで標識した個体が、磐梯山の登山口で撮影されました。
 「SRS5152 デコ 8/19」です。
 八方台付近にて、並木政勝様がヨツバヒヨドリで撮影されました。
 標高は1192mとのこと。
■デコ平全域の頭数推定に関しては、
 前日の8月28日の再捕獲は1例で、前日は451例を標識しましたので、
 451×347/1=約156497
 が推定値になりますが、再捕獲が少なすぎるので、
 値自体は非現実的な推定値と考えられます。
 ただし、前日451頭標識した中で、
 一頭しか翌日出会えなかったということは、
 かなり大きな個体数を想定することの妥当性を示します。
■他の日に標識した個体の自己再捕獲の全体は以下の通りです。
 8月27日:3例(445例標識)。0.7%。
 8月26日:0例(405例標識)。0%。
 8月25日:6例(426例標識)。1.4%。
 8月24日:3例(300例標識)。1.0%。
 8月23日:0例(165例標識)。0%。
 8月22日:0例(163例標識)。0%。
 8月21日:3例(64例標識)。4.7%。
 8月20日:3例(605例標識)。0.5%。
 8月19日:2例(511例標識)。0.4%。
 8月18日:1例(466例標識)。0.2%。
 8月17日:1例(558例標識)。0.2%。
 8月16日:3例(446例標識)。0.7%。
 8月15日:2例(461例標識)。0.4%。
 8月14日:1例(439例標識)。0.2%。
 8月13日:0例(237例標識)。0.0%。
 8月12日:0例(185例標識)。0.0%。
 8月11日:1例(91例標識)。1.1%。
 8月10日:0例(無標識)。
 8月9日:0例(34例標識)。0%。
 8月8日:0例(74例標識)。0%。
 8月7日:0例(無標識)。
 8月6日:0例(176例標識)。0%。
 8月5日:0例(32例標識)。0%。
 以上で、右側の数字は、その日に標識した個体の数に対して
 本日再捕獲した個体の数の百分率を示します。
■本日の再捕獲の総合計は30例でした。この30例という値と、
 昨日の8月28日までの標識総数6772例の値を用いると、
 推定頭数の概算は以下のように計算できます;
 6772×347/30=約78329。
 この推定値に従えば、ゲレンデのアサギマダラは
 過去3日よりさらに増加したことになります。
 タイトルではこの値を採用しました。
■今朝の段階での北塩原村近域の8月29日の予報は以下の通りでした:
 降水確率は50%(~12時)、20%(12~18時)、40%(18~24時)。
 天気は全体としては「雨と曇り」と予想されており、
 3時間ごとの予想では0時と6時は雨で、他は曇りでした。
 結果は、ゲレンデでは10時頃に小雨が繰り返し降りました
 (朝にも降った後がありました)。
 温度予想では、9時は21度で、最高は午後12時の22度でした。
 ゲレンデでの結果は、9時は不明、最高は23度でした。
 明日8月30日の予報は降水確率40%で、
 全体の予想は「雨と曇り」です、3時間ごとの予想は
 12時、15時、18時が曇り。他は弱雨です。
温度予想では、最高が19度で今日よりも寒くなる予想です。
■紅葉に関しては、十段階のうちの第三ステップに入ったように思われます。
 ホテルの庭の芝生の色もやや黄変。
 ホオノキに巻き付いたツタウルシの株にも見事に紅葉したものがあります。
 ゲレンデの裾に多く生えているカヤツリグサの群落も黄変。
 森のウダイカンバの葉の一部にもやや紅がかかるようになりました。
 カエデの葉にはちらほら黄色になるものがあります。
 カラマツも裾の方から、枝先の葉が黄変から褐色がかった変化を始めました。
 ブナの枝の一部にも黄変が始まっています。
 ニワトコの一部も黄変し、タラは黄変した枝もあり、
 中には紅に葉が染まった株もあります。
 コシアブラの枝も色むらが生じています。
■シナノキには3m程度の実が出来ています。
 ウドの花穂には少しは花も残っていますが、順次実に移行しています。
■以上、グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー 栗田昌裕
------------------------------------------------------------
■筆者(栗田)が関わったアサギマダラの移動個体のリストおよび、
 それらを日付順に追った時系列的な表は
 筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
 の頁に表示してあります:
   ●2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
2009年アサギマダラ移動調査記録(SRS)
グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
3Dアサギマダラの世界(SRS)
SRSアサギマダラ生態図鑑
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