筆者がマーキングした「旅をする蝶」アサギマダラが
13kmの距離を南西に移動して、10日後に、
磐梯山の登山口で再確認されました。
本例は筆者の標識したアサギマダラがグランデコスキー場から、
夏の間に移動して確認された2例目のアサギマダラになります。
以下はアサギマダラのMLに報告した記事を引用します:
■ [asagi:014534] 【移動情報】福島県グランデコ 8/19
→ 福島県磐梯山 8/28 (SRS5152 デコ 8/19→ 撮影 8/28) ♂。
南西方向に9日間で約13kmの移動
●MLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
●グランデコからの移動例を報告いたします。
●移動情報
福島県グランデコ 8/19 → 磐梯山8/28
(南西方向に約13km。移動期間9日)
●標識:SRS 5152 デコ 8/19
性別:♂
●標識日:2009年8月19日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
●標識者:栗田昌裕
備考:ヨツバヒヨドリにて吸蜜。画像あり。
↓
●再確認日:2009年8月28日
再確認地:福島県耶麻郡北塩原村磐梯山登山口八方台付近
再確認者:並木政勝
備考:ヨツバヒヨドリで吸蜜しているのを撮影。
●<追記>
1)八方台は磐梯山とその西に隣接する猫魔ヶ岳との間に位置する場所で、
磐梯山ゴールドラインが南北に走っています。
標高は1192mとのこと(磐梯山は1819m)。
グランデコのアサギマダラが、夏の間に、どのような範囲を動き回って
いるかの詳細は不明ですが、仮説として、
「裏磐梯一帯を動き回っている」と考えています。
本例は、その一端を明らかにする上で示唆的です。
本例は、グランデコのスタッフが宿泊客の並木さんと
磐梯山に登ったときに遭遇した個体です。
そのスタッフによれば、
「八方台から磐梯山へのルートにはヨツバヒヨドリは少なく、
頂上に黄色い花が少し咲いておりそこでアサギマダラを一頭目撃し、
登山口に降りて来たところに、ヨツバヒヨドリが二株あり、
そのうちの一株にアサギマダラを見出し、
近づいたところ、上記の標識を見出して、撮影した」
とのことです。他にはアサギマダラは見なかったそうです。
2)グランデコから南下移動するときに、福島県、栃木県をどのような経路で
南下移動するかもよく分かっていませんが、
本個体はそれにも少しヒントを与える例かもしれません。
3)グランデコからのアサギマダラの状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告
以上
栗田昌裕 m-kurita@suite.plala.or.jp
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●東京の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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