筆者がマーキングした「旅をする蝶」アサギマダラが
187kmの距離を南西に移動して、5日後に、
群馬県の嬬恋村の万座スキー場で再確認されました。
本例はアサギマダラの秋の渡りの早期に
群馬県の西部に一気に移動した例年には見られない一例です。
以下はアサギマダラのMLに報告した記事を引用します:
■[asagi:014553] 【移動情報】福島県グランデコ 9/2
→ 群馬県嬬恋村万座スキー場 9/7
(SRS8764デコ 9/2→ H.H MZ 9/7) ♂。
5日間・南西に187kmの移動。
●大島さん、平井博さん、アサギMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
グランデコスキー場からの移動個体の
再捕獲ありがとうございました。
移動情報を示します。
●移動情報
福島県グランデコ 9/2 → 群馬県嬬恋村 9/7
(南西方向に約187km。移動期間5日)
●標識:SRS 8764 デコ 9/2
性別:♂
●標識日:2009年9月2日
標識地:福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山
グランデコスキー場
標識者:栗田昌裕
備 考:ヨツバヒヨドリにて吸蜜。画像あり。
↓
●再捕獲地 :群馬県 吾妻郡 嬬恋村 万座スキー場 alt1750m
N 36 38 06 E 138 30 43
再捕獲日:2009年9月7日 15:00頃
再捕獲者:平井 博
備 考 :ヨツバヒヨドリ訪花
H.H MZ 9/7を追記、携帯の画像で放チョウ
●<追記>
1)グランデコでは台風11号が通過したところで一気に南下が
始まりました。具体的には9月1~2日に大移動が起きた
と推定しています。
本例はそのうちの一頭が一気に、嬬恋村まで移動した例と思われます。
グランデコからの南下経路には複数の道筋があると考えられますが、
嬬恋村経由で移動する例は、筆者にとっては示唆的です。
この延長上に白馬山麓の「のっぺ山荘」があります。
2)グランデコからのアサギマダラの状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告
以上
栗田昌裕 m-kurita@suite.plala.or.jp
(グランデコ・アサギマダラ観察会・オフィシャルアドバイザー)
-------------------------------------------------------------
■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
-------------------------------------------------------------
■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●東京の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
■ランキングのために次の2つをそれぞれ一押ししていただければ幸いです:
(一日一押し)→

