腰痛を治す100のコツ」(主婦の友社。単行本)
という本に、筆者への取材記事が収載されます。
以下はその内容です(166~168ページ)。
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■「腰痛を治す100のコツ」(主婦の友社。単行本)。
2010年2月出版。
<タイトル>
東大病院の医師が考案した
腰痛や肩こりを解消する「指」の体操。
<本文>
心配事があるとき、私たちは自分でも気づかぬうちに、もみ手をしていることがあります。イライラがつのると、手の指を深く組み合わせて祈るように指を手の甲にくい込ませたり、指の股どうしをこすり合わせたり、もみしだいたりします。こうした手への刺激は脳を介して心の状態をととのえるだけでなく、体の調子をととのえるのにも効果的です。
そこで、私は「まわひねりき健康法」と名づけた指の体操を考案し、皆さんに指導してきました。この指体操はいくつかの動作から成っていますが、ここでは腰痛、肩こりの解消に効果の高い一二つの動作を紹介します。
まずは、指の股と側面をこすり合わせる「指の内こすり」です。手のひら側に指先がくるように左右の指を組み合わせ、指の股や側面をこすり合わせるのです。指に力を入れ、こする際の摩擦熱による刺激を加えます。皮膚をこすり合わせる音が出るほど、少し痛いくらいに強くこするのがコツです。
はじめは小指から人さし指にかけてをこすり、次に指を少し丸めるようにして、人さし指と親指の側面も忘れずに刺激します。指の組み方を少しずつずらし、指の根元、指のまん中の関節、指先と段階的にまんべんなくこすりましょう。
さらに、指をできるだけ深く組んだ形から、指にダーツと力を込め、指の根元を数回、締めつけるようにして圧迫刺激を加えます。
以下に紹介する二つの動作とセットで行う場合は、この「指の内こすり」は30秒ぐらいつづけますが、この動作だけを単独で行うときはじっくりと時間をかけてやってください。
次の動作は「手の背押し」です。これは先ほどとは逆に、手の甲側に指先がくるように指を組み合わせて行います。たとえば、右手で左手を刺激する場合には、左手の指はまっすぐ伸ばし、右手の指は、指先が左手の甲のまん中あたりに届くように曲げて、指につながっている骨と骨の間を強く押します。指どうしをできるだけ深く組み、押される側の手首は甲側にそらし、押すほうの手くびはやや手のひら側に曲げた状態で押すのがコツです。
手の甲が少しあたたまるくらいまで、念入りに強く押しましょう。慣れないうちは親指に力が入りにくいかもしれませんが、親指と人さし指の間も意識して押すようにしてください。左右の甲を交互に押し、これを1回として10回繰り返します。
この動作は、骨間筋と呼ばれる、指から手の甲に連なる骨と骨の間の筋肉を刺激するものです。この部分には、腰痛や肩こりに効果の高いツボが集中しているのです。
最後は「指の外こすり」です。「指の内こすり」と同様、指の股と側面をこすり合わせる動作ですが、指の組み方が逆で、指先が手の甲側にくるように組んで行います。
指の根元から指先まで三つの関節がありますが、その側面を順番にこすります。指どうしをはげしくぶつけるようにして、力強くこすってください。前の二つの動作とセットで行う場合は、それぞれの関節を10回ずつこすればいいでしょう。
なお、この「指の外こすり」は腰痛のみならず、特に肩こりに効果がありますので、ひどい肩こりでお悩みのかたはたっぷり時間をかけて刺激されることをおすすめします。指の股の部分を中心に、指の角度を変えながら丹念にこするのがコツです。 (栗田昌裕)
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◆写真1の解説(写真は省略)。
指の股と側面に熱刺激や圧迫刺激を加えて、
脳に刺激を与える「指の内こすり」。
◆写真2の解説(写真は省略)
栗田先生による「手の背押し」のお手本。
どの動作も右の親指が手前にくるように
組んで行うのが基本だが、
どうしてもやりにくければ逆でもよい。
◆写真3の解説(写真は省略)
肩こりのある人は「指の外こすり」を行うとき、
肩こりのツボが集中する指の股の部分を
特に念入りに刺激するとよい。
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