マーキングされた渡り蝶アサギマダラが、
年を越した1月14日に、沖縄県の石垣島の北端で再捕獲されました。
82日間で、南西の方向に約1240km移動したことになります。
姫島から出発したアサギマダラで、年越しをして再捕獲されたのは
初めてのことです。
以下はアサギマダラのMLに筆者が報告した記事から引用します。
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■【移動情報】大分県姫島 10/28 →沖縄県石垣島1/14
(S. C 2218 ヒメ→捕獲) ♂。
南西方向に82日間で1240km移動。
玉置さん、喜舎場孫進さん、足立さん、西田さん、
アサギマダラのMLの皆さん、東京の栗田昌裕です。
中城さんが標識した「ヒメ」マーク個体について、
再捕獲の御報告ありがとうございました。
移動情報を示します。
■移動情報
大分県姫島 10/28 → 沖縄県石垣島1/14
(82日間で南西方向に1240km移動)
..
標識:S.C 2218 10/28
性別:♂
標識日時:2009年10月28日
標識場所:大分県東国東郡姫島村(姫島)
標識者: 中城信三郎
備考: フジバカマに訪花。
↓
再捕獲日時:2010年1月14日
再捕獲場所:沖縄県石垣市(石垣島)平野
再捕獲者 :再捕獲者:足立 慎一
備考: 確保、 喜舎場 孫進 保管。
<追記>
1)本例は、姫島から年越しで移動した第一例です。
2)標識は、上記の「他に『山 或いは W』の
マークらしきものも見える」との報告をいただきましたが、
中城さんが書かれたものではないとのことです。
そのために、上記にはこの件は記入してありません。
もし、具体的に何かが分かった際には、
移動情報の改訂版を出させていただきます。
3)中城さんのお話では、
今年の姫島の冬は8-9cmの積雪を2回見るなど
寒い傾向があるとのことです。
しかし、屋外には蛹が1頭観察され、
蛹になる前の終齢の幼虫も1頭観察されるとのことです。
他は大きくとも2-3令とのことです。
また、今年は寒いことを予感してか、ヒヨドリの数が少なく、
おそらく、より南方に移動しているのでしょうとのことでした。
4)筆者の関わったアサギマダラの移動状況は
筆者のHPの「2009年の移動調査記録」
の頁に表示してあります:
2009年のアサギマダラ移動調査報告
以上 栗田昌裕
(姫島のアサギマダラを守る会)
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■タテハチョウ科マダラチョウ亜科(以前はマダラチョウ科とすることもあった)アサギマダラ属アサギマダラ。学名Parantica sita 。英名Chestnut Tiger。
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■本ブログの総合的な画像目次や、ブログ内容を地域毎・テーマ毎にまとめた画像目次を下記のHPから見ることができます。
●SRS研究所の公式HP[SRS速読法・SRS能力開発法指導]
<参考HP>
●2009年のアサギマダラ移動調査報告(SRS)
●グランデコ・デコ平・裏磐梯でのアサギマダラ・自然旅行体験(SRS研究所)
●姫島のアサギマダラを守る会の紹介
●奄美大島の自然旅行体験(SRS研究所)
●喜界島の自然旅行体験(SRS研究所)
●3Dアサギマダラの世界(SRS)
●SRSアサギマダラ生態図鑑
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